映画『エイリアン ロムルス』:深掘りレビューと作品の魅力徹底解剖!
SFホラーの金字塔、「エイリアン」シリーズの新作「エイリアンロムルス」をついに鑑賞しました。
今回は、シリーズの原点に立ち返りつつも、新しい世代のファンにも響くような恐怖を描いているということで、公開前から結構話題になっていました。
あのリドリー・スコットが製作で、監督は新鋭のフェデ・アルバレスという組み合わせも、期待が高まるポイントですよね。
昔からのファンも、新しいホラー体験を求めている人も、きっと気になるんじゃないでしょうか。

というわけで、今回は「エイリアンロムルス」について、公開日とか基本的な情報から、ネタバレありの詳しいあらすじ、それから実際に観た人たちの声、最後に僕自身の感想まで、じっくりと語っていきたいと思います。
まだ観ていない人はもちろん、もう観たよっていう人も、この記事を読んでもらって、「エイリアンロムルス」の世界をさらに深く楽しんでもらえたら嬉しいです。
映画『エイリアン ロムルス』:作品概要
『エイリアン ロムルス』公開日、上映時間、キャストなど

まずは、「エイリアンロムルス」の基本的な情報から見ていきましょうか。
いつ公開されたのかとか、上映時間はどれくらいなのか、どんな俳優さんが出ているのか、といったあたりは、観る前に知っておきたいですよね。
●配信開始日:2025年1月1日(ディズニープラス独占配信)
●上映時間:119分
●ジャンル:ホラー/SF
●製作:リドリー・スコット、マイケル・プラス、ウォルター・ヒル
●脚本:フェデ・アルバレス、ロド・サヤゲス
●キャスト:ケイリー・スピーニー、デヴィッド・ジョンソン、アーチー・ルノー、イザベラ・メルセード、スパイク・ファーン、エイリーン・ウー
●配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
●映画区分:PG12
「エイリアンロムルス」を"観たくなる"あらすじ解説
1979年『エイリアン』と1986年『エイリアン2』の狭間。
舞台は廃墟と化した宇宙ステーション「ロムルス」。
人生に迷う若者たちは、現状打破と希望を求め、そこへ足を踏み入れる。
しかし、彼らを待ち受けていたのは、人間に寄生し、驚異的な速さで進化する最恐のエイリアンだった。
逃げ場のない宇宙空間で、若者たちは溶融性の血液を持つエイリアンからの決死のサバイバルに挑む。
原点回帰のホラー要素満載、息つく間もない恐怖があなたを襲う。
映画『エイリアン ロムルス』:映画を観た人の声 – Filmarksレビューまとめ

映画レビューサイトのFilmarksでは、「エイリアンロムルス」について、いろんな意見が出ているみたいですね。
良い意見と、ちょっと厳しい意見、両方見てみましょう。
「絶賛の声多数!Filmarksユーザーが語る『エイリアン ロムルス』の魅力!」
まず、良かったという意見では、「めちゃくちゃ面白い!!これぞエイリアン!!まさにエンターテイメント」っていう、すごく熱い声がありました -ろうそくジュン-。
他にも、「グロいシーンをちゃんと見せてくれて嬉しい。どうやってやられたのかがよく分かる。技術の進歩に感謝したい🙏」っていう、映像の迫力を評価する声も-おまめ-。
あと、「アンドロイド役の人の表情が、本当にアンドロイドみたいで凄かった」っていう、演技を褒める意見もありましたね-隊長-。
「原点回帰した感じがした。過去の作品でちょっと方向性が変わっちゃったから、また元に戻したのかな。でも、正直、今までのちょっと変わったエイリアンも結構好きだったから、少し物足りなく感じたかも」っていう意見-映画人生-もありましたが、一方で「エイリアンファンなら『これだ!』って思うだろうし、初めて観る人でも楽しめる、すごく上手くできた作品」っていう、シリーズファンも新しいファンも楽しめる点を評価する声-みる-もありました。
さらに、「美術デザインが素晴らしい」とか「最初の『エイリアン』へのオマージュがたくさんある」っていう、作品の細部まで作り込まれている点を評価する声も上がっています。
主人公とか、レインとアンディっていう主要なキャラクターの関係が良いから応援したくなったとか、シンプルに全体的に面白かったっていう感想-だむ-もありましたね。
「厳しい意見も…Filmarksユーザーが指摘する『エイリアン ロムルス』の課題点」
反対に、ちょっと残念だったという意見としては、「キャラクターに魅力がなくて、見ていてつまらなかった。アンドロイドが悲しそうな顔をするな!💢 ランス・ヘンリクセンを見習え!💢」っていう、キャラクターの描き方とかアンドロイドの演技に不満を示す声 -yukko-や、「なんかエイリアン、そんなに強くないんじゃない?」っていう、エイリアンの強さに疑問を持つ声 -かんまり-がありました。
「ストーリーが最悪。映画を観ている間、主人公たちが何をしたいのか分かりにくくて、全然映画に入り込めなかった。途中でどうでもよくなっちゃった」っていう、物語の展開に不満を感じたという意見 -スガル-や、「画面がずっと暗い。それだけで致命的だ」っていう、映像の暗さを指摘する声 もありました。
「昔の作品では、エイリアン一体が地球に持ち込まれたら大変なことになっていたのに、今回はマシンガンで簡単に撃たれてた。エイリアン、そんなに大したことなかった」っていう、過去の作品との設定の違いに疑問を持つ意見もありましたね。
他にも、「最初の話が長くて、飽きてきちゃった。もっと早くエイリアンが出てきてほしかった」っていう、序盤の展開の遅さを指摘する声-なお-や、「最後の形態のエイリアンにやられるシーンが多いけど…」っていう、シリーズの展開にちょっと疑問を感じる意見-Django0524-もありました。
さらに、「原点回帰というわけでもないだろうけど、その点も残念。一番悲しかったのは、チェストバスターが出てくる時の衝撃が、宇宙船が爆発する音にかき消されちゃったこと。もっと言うと、走ってほしかった」っていう、演出に対する具体的な不満を述べる意見-しんざん-もありましたね。
映画『エイリアン ロムルス』:筆者の個人的評価&ネタバレなし感想
「エイリアンロムルス」は、確かにシリーズの原点にあった恐怖を、今の時代に上手く蘇らせていると感じました。
宇宙ステーションっていう閉じられた空間で、次々と襲ってくるエイリアンの脅威は、本当に息もつかせぬほどの緊張感を生み出していました。
特に、音と光の使い方とか、演出がすごく効果的で、観ていると不安な気持ちになって、まるで自分がその場にいるみたいな感覚になりました。
昔の作品へのオマージュもたくさんあって、長年のファンには「おっ!」と思わせるようなポイントも多かったんじゃないでしょうか。
ただ、一部のキャラクターの描き方とか、物語の進み方には、もう少し深く掘り下げてほしかったなっていう気持ちも少し残りました。
でも、全体的に見ると、ホラー映画としての完成度は高くて、シリーズのファンはもちろん、新しいエイリアン体験をしたいっていう人にも、十分おすすめできる作品だと思います。
映画『エイリアン ロムルス』:衝撃の展開!ネタバレあらすじ徹底解説
西暦2142年、『エイリアン』の最後で爆破された宇宙船ノストロモ号の近くの宇宙空間から、無人の探査機が、何か繭みたいな生命体の塊を回収するんです。
で、研究者がその繭を切ってみると、中には眠っている状態のエイリアン(ゼノモーフ)がいた。
ジャクソン星で働いているレイン・キャラダインっていう女の子は、亡くなったお父さんが作った古い型のアンドロイド、アンディと一緒に、あまり恵まれない生活を送っていました。
レインはもっと遠い星に移住したいと思っていたんだけど、会社の都合でそれがなかなか叶わない。
そんな時、レインの昔の恋人だったタイラーが、漂流してきたユタニ社が放棄した宇宙船に忍び込む計画を持ちかけてくるんです。
目的は、冷凍睡眠装置を盗んで、それを使って逃亡すること。
そのためには、アンディのハッキング能力がどうしても必要だった。
レインは、アンディ、タイラー、タイラーの妹のケイ、従兄弟のビヨン、ビヨンの恋人のナヴァロの6人で、宇宙貨物船コーベランIVに乗り込みます。
放棄された宇宙研究施設ルネサンス(ロムルスとレムスの2つの区画でできている)に到着する直前になって、ルネサンスがジャクソン星の衛星の輪っかと衝突することが分かります。
タイラー、ビヨン、アンディは冷凍睡眠装置を探しにレムスへ向かうんだけど、冷凍燃料が足りなくて、熱管理室に閉じ込められてしまうんです。
レインとナヴァロは、妊娠しているケイをコーベランIVに残して、助けに向かいます。
レインは壊れたアンドロイドからチップを取り出して、それをアンディに組み込むことで、アクセスできる範囲を広げます。
その時、熱管理室に冷凍保管されていたたくさんのフェイスハガーが、タイラーたちが冷凍燃料を抜き取ったせいで目を覚ましてしまう。
みんなで逃げるんだけど、追いかけてきた1匹にナヴァロが寄生されてしまうんです。
アンディのAIが最新型にアップデートされて、なんとか脱出に成功するんだけど、ルークっていう科学主任のアンドロイドを再起動させたことで、事態はさらに悪化します。
ルークはナヴァロはもう助からないと言い、AIがアップデートされたことで、アンディの最初の命令が「会社への貢献」に変わってしまい、ナヴァロをレムスに置いていこうとする。
ビヨンがそれに反対して、ナヴァロを連れてコーベランIVで出発するんだけど、すぐにナヴァロの胸からチェストバスターが出てきて死んでしまう。
その衝撃でコーベランIVが暴走してレムスに激突、爆発しながらロムルスの格納庫に突っ込んでしまうんです。
ルネサンスは軌道を外れて、衛星の輪っかと衝突するまでの時間は残り50分を切ってしまいます。
コーベランIVに残っていたケイは、船の中で大きくなったチェストバスターを見つけます。
ビヨンがそれを殺そうとするんだけど、逆にエイリアンに襲われて死んでしまう。
一方、レイン、アンディ、タイラーは、たくさんのフェイスハガーをなんとか振り切ってロムルスに到着します。
格納庫の近くでケイを見つけるんだけど、ケイの背後に迫るエイリアンを見たアンディは、助けるのを拒否。
ケイはエイリアンに連れ去られてしまいます。
アンディに案内されて、ロムルスの一番下の階にある研究施設にたどり着いた一行は、エイリアンの体液と人間のDNAを混ぜた黒い液体Z-01を発見します。
ルークによると、それは生物にすごい治癒能力を与える究極の物質らしい。
ルークは、Z-01がないと脱出できないように施設をロックダウンしてしまいます。
エイリアンに逃げ道を塞がれた3人は、銃を持って別のルートで脱出を試み、繭に閉じ込められたケイを救出します。
アンディは、瀕死のケイにZ-01を注射することを提案するんだけど、アンディを疑っているレインはそれを止め、コーベランIVに戻ることを優先します。
エレベーターの入り口で、タイラーがエイリアンにやられてしまい、アンディも動かなくなってしまいます。
レインはケイに冷凍燃料とZ-01を託してエレベーターに乗せ、アンディを再起動させます。
元の命令に戻ったアンディとレインはコーベランIVに戻ろうとするんだけど、ルークが邪魔をしてくる。
たくさんのエイリアンを倒して、なんとか帰還に成功します。
ルークが遠隔操作でコーベランIVをロムルスから脱出させた後、レインは遠隔操作を切って、ジャクソン星への帰還を拒否します。
その直後、ルネサンスはルークもろとも衛星の輪っかに衝突して崩壊してしまいます。
怪我をしたケイを冷凍睡眠装置に入れると、装置がケイの命が危ないというアラートを出します。
レインがケイを出すと、彼女はもう出産間近の状態でした。
コーベランIVに向かうエレベーターの中で、ケイはZ-01を注射していて、その結果、お腹の子は人間とエイリアンのハイブリッドであるミュータントに変貌してしまいます。
生まれたミュータントはアンディを破壊し、ケイを食い殺しますが、レインの機転で宇宙空間に放出されます。
たった一人生き残ったレインは、ユヴァーガ星への自動操縦をセットし、アンディを修理することを決意を航海日誌に書き残してから、冷凍睡眠に入るのでした。
映画『エイリアン ロムルス』:深掘り考察 – テーマ、メッセージ、キャラクター
「エイリアンロムルス」は、ただ怖いだけのホラー映画じゃなくて、色々なテーマとかメッセージが込められているんじゃないかなって思いました。
タイトルになっている「ロムルス」っていうのは、ローマを建国したとされるロムルスとレムス兄弟から来ているんじゃないかって考えられていて、厳しい環境での生き残り競争とか、欲望と争いといったテーマを示唆しているのかもしれません。
今回の作品で重要なのが、黒い液体Z-01の存在です。
これは、エイリアンの体液と人間のDNAを混ぜたもので、生物にすごい治癒能力を与えるんだけど、同時に予想外の変異を引き起こす危険な物質なんです。
このZ-01は、人類が神様の領域に足を踏み入れて、遺伝子操作でより完璧な生物を作ろうとする試みの象徴とも言える。
劇中で出てくる「プロメテウスの火」っていう言葉も、神様に逆らって人間に火を与えたプロメテウスの神話と重ね合わせることで、人類の傲慢さに対する警告として捉えられるんじゃないでしょうか。
それから、今回の作品は、人工知能の役割と進化についても触れていると思います。
古い型のアンドロイドであるアンディは、物語の中でAIをアップデートすることで、だんだん企業の利益を優先するような存在に変わっていくんです。
最後には人間らしさを取り戻して、レインを助けるっていう行動を見せるんだけど、AIが人間の意図を超えて進化して、時には敵対的な存在になる可能性も示唆しているように感じました。
もちろん、「エイリアン」シリーズの核にある、圧倒的な脅威に対する人間の生きようとする本能っていうテーマも、ちゃんと描かれています。
貧しさとか厳しい環境から逃れるために宇宙ステーションに侵入した若い人たちが、想像もできないようなエイリアンの恐怖に直面して、生き残るために必死に戦う姿は、観ている人の心を強く惹きつけます。
彼らの行動の裏には、もっと良い生活をしたいっていう、人間の根本的な願いがあるんですよね。
主人公のレインは、どんな状況でも諦めずに立ち向かう、すごく勇敢な女性として描かれています。
彼女の行動は、ただ生き残りたいっていうだけじゃなくて、亡くなったお父さんとの思い出が詰まったアンドロイドのアンディを守りたいっていう強い気持ちにも支えられているんです。
アンディとの絆は、今回の作品における人間とテクノロジーの関係を表す、すごく重要な要素になっていると思います。
一方、他の若い人たちは、それぞれ個性はあるんだけど、エイリアンの圧倒的な力の前に、ほとんど何もできずに命を落としていく。
彼らの悲劇的な運命は、エイリアンの容赦のなさを際立たせると同時に、恐怖感をさらに強くしているように感じました。
今回の作品には、過去の「エイリアン」シリーズへのオマージュがたくさん盛り込まれているのも特徴の一つだと思います。
物語の舞台が1作目と2作目の間に設定されていることとか、一部のキャラクターの行動とかセリフが、過去の作品を思い出させるようなところもあって、シリーズ全体へのリスペクトが感じられました。
フェイスハガーの描写も、音と温度の変化に反応するっていう新しい設定が加わって、フェデ・アルバレス監督の前の作品「ドント・ブリーズ」を彷彿とさせるような、新しい恐怖体験を提供しているようにも感じました。
ただ、最後に登場する人間とエイリアンのハイブリッドであるミュータントの存在は、観た人たちの間で意見が分かれているみたいですね。
これまでのエイリアンのイメージとはちょっと違うその見た目は、一部のファンからは「エイリアンらしくない」っていう批判も出ているようです。
でも一方で、このミュータントを、人類が遺伝子操作っていう禁断の領域に足を踏み入れたことによる代償として捉えて、新しい恐怖の形として評価する声もあるみたいです。
そのデザインが、「ハリー・ポッター」シリーズのヴォルデモートとか、「スター・ウォーズ」シリーズのスノークに似ているっていう指摘もあって、西洋的な「怖いキャラクター」のイメージが反映されているのかもしれません。
映画『エイリアン ロムルス』:まとめ – シリーズファンも新規ファンも必見?
「エイリアンロムルス」は、シリーズの原点回帰を意識しながらも、新しい要素も積極的に取り入れた、意欲的な作品と言えるんじゃないでしょうか。
宇宙ステーションっていう閉鎖された空間が生み出す、息苦しいほどの緊張感と、進化したエイリアンの容赦ない恐怖は、ホラー映画ファンなら絶対に見逃せないと思います。
昔の作品へのオマージュもたくさんあって、長年のファンには懐かしさと新しい発見があるはず。
一方で、一部の展開とかキャラクターの描き方には、もしかしたら賛否両論あるかもしれません。
でも、全体として見ると、ホラー映画としての完成度は高くて、新しい「エイリアン」の物語の始まりを予感させる作品になっていると思います。
僕自身の評価をもう一度言うと、10点満点中で7.5点です。
シリーズのファンはもちろん、SFホラーが好きなら、ぜひ一度観てみてください。
特に、監督のフェデ・アルバレスの手腕によって、過去の作品の雰囲気は残しつつも、現代的な恐怖演出がされている点は、本当に素晴らしいと思います。
物語の最後は、主人公のレインが生き残って、新しい惑星に向かうっていう形で終わります。
壊れてしまったアンドロイドのアンディをいつか修理するっていう彼女の決意は、今後のシリーズの展開を示唆しているようにも感じられます。
果たして、レインは新しい場所でどんな運命を辿るのか、そしてアンディはまた復活するのか。
今後の「エイリアン」シリーズの展開にも、期待したいですね。
映画『エイリアン ロムルス』終わり
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