今回、紹介する作品は『ライオンキング ムファサ』です。
作品解説
🔸「ライオンキング ムファサ」 は、誰もが知るディズニーの名作アニメーション映画『ライオン・キング』の前日譚となる作品!
🔸若き日のムファサ王とスカーの兄弟の絆を描く物語!
『ライオンキング ムファサ』は、どんな人にお薦め?
🔸やっぱりライオンキングが好きな人にはお勧めですよね!
🔸家族の絆や成長物語が好きな人にもお勧め!
🔸動物や自然が好きな人にもお勧めできます!
↓↓↓前作『ライオンキング』は、スカーの立場から考察してみたよ!
※本記事には、一部プロモーションを含みます。
ざっくりあらすじ
孤児となったライオンの赤ちゃん、ムファサは、王家の血を引くタカと出会う。
二人は兄弟のように深い絆で結ばれ、共に成長していく。しかし、冷酷な敵の出現により、彼らの運命は大きく変わっていく。
ムファサは、数々の試練を乗り越え、プライドランドの王となる。
彼は、すべての命を大切にし、平和な王国を築こうとする。
一方、タカは、王位を奪う野心を抱き、ムファサと対立する。
本作は、私たちが知る「ライオン・キング」のシンバの父であるムファサが、どのようにして王になったのかを描いた物語だ!
王としてのムファサの誕生秘話と、兄弟の絆、そしてプライドランドの未来をかけた壮大なドラマが展開されるぞ!
ネタバレなし感想
個人的評価
10点満点中/8点
僕は、数あるディズニーヴィランの中でもダントツで『スカー』が大好き!
同じようにスカーが好きって人は結構いて、スカーは、ヴィランの中でもトップクラスの人気を誇るキャラクターなんです。
今作は、シンバの父であるムファサとスカーの幼少期を描く前作ライオンキングの前日譚!
正当な王族の血が流れているのは、実は、スカーであり、ムファサは、親とはぐれた野良ライオンだったというのは、予告編でも分かっているように、なぜ、ムファサとスカーの確執が生まれたのか?スカーはなぜ、闇落ちしてしまったのか?
という疑問を解決してくれる作品だと感じ、早速鑑賞してきましたよー!
前作同様、本物と見間違える程のCGクオリティは素晴らしく、前作から人気のキャラクターに新しいキャラクターも加わって満足の行く面白さがありました。
話は、これまでライオンキングを支えてきた主要キャラクター達の青春時代を描いたような物語で、前作ライオンキングに繋がっていくキャラクターの歴史を知れるし、観る価値の高い作品に感じましたね!
では、肝心のムファサとスカーの物語はどうだったのか…
なぜ、ムファサが王に選ばれたのか?
スカーは、なぜ、闇落ちしたのか?
というストーリーに関しては、丁寧に描かれている為、スカーを想う僕の心は、すごく複雑な気分になっちゃいましたー!
僕は、前作ライオンキングのレビューで、スカーは、①常にムファサと比較される環境が悪かった!②ハイエナとの共存など新しいライオンの生き方を提案した変革者の顔がある等の考えを提示しました。
今作を鑑賞して僕は、更にスカーに同情し、悲しい気持ちになってしまった。
物語の結末は、知っての通りムファサが王となる事で前作ライオンキングに繋がっていく訳ですが、素直にそこに感動出来る余力は無かったですね!
ネタバレ感想では、その点について話していこうと思いますので、本編鑑賞後に読んでもらえたら嬉しいなって思います。
ネタバレあり/あらすじ/感想/考察
ネタバレざっくりあらすじ
幼少期のムファサは、両親に愛され育っていたが、鉄砲水にやられ両親と生き別れ、1人川をながされていた所をタカ(のちのスカー)に救われる。
ライオンの掟として他の群れに居た者を受け入れる事は禁止されていたが、タカとタカの母であるエシェは、ムファサを受け入れる。しかし、タカの父であるオバシは、王族の血の流れないムファサに嫌悪感を抱き、メスと共にする事で仕方なく受け入れる。
ムファサとタカの育つ環境の違い
ムファサは、エシェから狩りを学び、エシェの教育によって勇敢に成長していく。
対照的に、『王は血で決まる』という考えを持つ、寝てばかりの体たらくな王オバシは、タカに「オス」といるようにと指示を出し、タカを甘やかして育てる為、タカは、気弱で臆病に育っていく!
血の繋がりを重要視する風潮は、人間にも通じるものがあると思うが、家族の形や人格には、血の繋がりよりも環境の整った教育的な育ちが重要って事だと思う!実際にライオンは、メスが狩りをするという習性があり、その習性の違いや学びの環境が生む、育ちの違いを分かりやすく表現していたのは良かった!
ホワイトライオンに襲撃され、群れから離れ、旅に出るムファサとタカ。
彼らは、キロス率いるホワイトライオンの群れから逃れる為の旅の道中で、将来の王妃となるサラビ、賢いサイチョウのザズー、そして霊的な能力を持つマンドリルのラフィキと出会う。
ラフィキの導きのもと、彼らは楽園とされるミレーレを目指していく。
これは、若かりし頃のライオンキングの英雄たちの冒険物語でもある。
タカはサラビに恋をし、ムファサの助けを借りながら、彼女との距離を縮めていこうとする。
ゾウの群れに踏みつぶされそうになったサラビは、意識が朦朧とする中、「僕が付いている」という言葉が記憶に残っており、助けてくれたのは、タカではなく、ムファサだった事を悟りムファサに詰め寄り、ムファサもタカの事を気にしながらもサラビの想いに答えていく。
その様子を見ていたタカは、「裏切られた」と感じ、ホワイトライオンの王であるキロスの元に迫り、ムファサを殺す手招きをする事となる。
ムファサは、なぜ、王に選ばれたのか?
ムファサは、王になる事を望んでは居なかった。
両親と生き別れになってしまったムファサの望みは、両親との再会と故郷への憧れだ!
そんなムファサを受け入れてくれたタカやタカの母であるエシェ。
ホワイトライオンの襲撃によって群れからムファサとタカを逃がす際にムファサは、王の血筋であるタカを守るように使命を受け、旅立った。
旅の序盤では、ムファサは、ホワイトライオンが狙っている王の血筋に対して身代わりになるような発言をしたり、タカが恋をしたサラビとの関係が上手くいくようにサポートしたりと自らが前に出て主張するようなタイプには感じなかった。
しかし、道中で出会うラフィキや動物たちの影響を受け、考え方に変化が生まれていく。
ムファサは、動物たちが平和に生きるミレーレを守る為に一致団結する必要があると主張する。その結果、動物たちは団結する事ができ、動物たちは、ムファサこそ王だと認めるようになる。
王とは、血筋で決まるものではなく、周りが認めるものだと僕は思う。
ムファサは、危機に立ち向かう勇気を示し、そのリーダーシップを発揮した事で周りに認められ、周りの期待に応えるように王となる事を受け入れました。本心では、ムファサは王になる事を望んでいるようには感じませんでしたが、周りに認められたことでミレーレが第2の故郷となり、重い責任を担う覚悟が出来たのだと思います。
スカーの目の傷はどうやって出来た?
ムファサが裏切ったと感じたタカは、キロス率いるホワイトライオンに迫り、ムファサを殺す手引きをする。
キロスに追い詰められるムファサ。
ムファサに飛び掛かるキロスとの間に割って入るタカは、キロスの爪により左目に傷を負う。
ムファサが、殺される場面に直面した事で思い留まり、決死の覚悟で戦いに加わり共闘する。
そして、ムファサと協力したタカの力もあり、キロスを追い詰めることに成功する。
ムファサはエシェから学んだ自然の動きを駆使して、キロスを倒すのだった。
前作との対比
前作では、スカーがムファサを崖から突き落とし殺害しましたが、今作ではタカは爪を立てずにムファサを助けだしました。将来スカーとなるキャラクターで在りながら純粋で勇敢な一面を覗かせるシーンでもありましたね。
やっぱりスカーは悪くない
スカーの幼少期って本当に純粋で心優しかったですよねー!
ムファサを群れに受け入れないと言う父が提案したタカとの走り競争の時も勝ちを譲ったり、泳げないムファサを助けたりする場面もありました。
出会いの場面でもタカが居なければムファサはワニに食べられていたかもしれませんよね!
その後の、育つ環境が1番の原因だったようにライオンキング前日譚である今作を観て改めて感じました!
「王は血筋が決める」という思想の元、メスだけ働かせ、自分は終始寝ているだけの王だったオバシの教えにより幼少期を過ごしたタカは、王として皆を守る為に必要な勇気や行動を学ぶことが出来なかった。
対して、エシェから狩りを学び勇敢に行動する事を学んできたムファサ。
王の血筋である事実と勇敢なムファサと常に比較される日々。
ホワイトライオンに襲われた母を助ける事が出来ず、逃げてしまった自分と勇敢に挑んだムファサに嫉妬心が芽生えていったんだろうなって思う。
教育者や育つ環境の違いがスカーを生んでしまった要因の1つだと思う。
加えて、好きになったサラビもムファサを選んでしまう事で、嫉妬心や劣等感が更に強まるきっかけとなったんだろう。
そんな時にどう行動するかを学んでいないタカは、卑怯な方法に手を伸ばすしかなかったんだろうなぁ。
ラストシーンは、僕はムファサが悪いと思う
タカが取った行動は許される事ではない裏切り行為だ!
だけど、ムファサがやられそうになった時、タカは行動を改めて身を呈しムファサを助けている。
タカの行動でミレーレの動物たち全部を犠牲にしてしまう可能性はあったもののラストシーンでムファサは、タカを許して欲しかった。
誰にでも過ちはあるし、悔いを改めるチャンスは必要だ!
ムファサのように、あんな風に突き放してしまっては、タカの抱えている劣等感や嫉妬心はやりきれない。
ムファサには、王らしく勇気をもって行動する姿をタカにも教えてあげて欲しかった。
エシェから学んだ狩りのやり方をタカにも教えてあげて欲しかった。
ムファサが、前作ライオンキングで殺されたのは、自業自得な部分もあると思う。
今作の前半で描かれる、兄弟仲良く草原を走り廻るシーンを観たら悲しくて仕方が無い。
ムファサの王の資質は確かに感じられたが、僕は、タカ(スカー)ともう少し向き合って導いてあげる存在こそが王の在り方だったのかなって感じましたね!
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