Netflixアニメ『グリム組曲』全話ネタバレ感想&考察!正直つまらな過ぎ!

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今回、紹介する作品は『グリム組曲』です。

『グリム組曲』概要説明&あらすじ紹介!

序章:「グリム組曲 – Another Story -」

Netflixで2024年4月17日から配信開始したアニメ『グリム組曲』は、誰もが知っているグリム童話をダークなアレンジでリブートした作品

グリム童話の「シンデレラ」「赤ずきん」「ヘンゼルとグレーテル」などのお話をモチーフにした、全6話のオムニバス形式の作品です。各話ごとに独立したストーリーが展開され、それぞれ異なる主人公が登場。

この記事では、アニメ『グリム組曲』のネタバレ感想を紹介しています。
この記事は、一部プロモーションを含んでいます。
『グリム組曲』は、どんな人にお薦め?
🔸グリム童話が好き、または興味がある方誰もが知っているグリム童話をダークなアレンジでリブートした作品なので、原作との違いや新たな解釈を楽しめますよ!
🔸
ダークファンタジー作品が好きな方残酷描写や性的表現、ホラー要素などを含むため、ダークファンタジー作品が好きな方にはピッタリ!
🔸
オムニバス形式の作品が好きな方全6話のオムニバス形式なので、1話完結で気軽に楽しめる。

個人的評価(10点満点評価)

10点満点中/

ここからネタバレ感想について話していきますので、ネタバレ無しで鑑賞したい方は、注意してお読みください。

『グリム組曲』ネタバレあらすじ解説&考察&感想

シンデレラ:大田原家における権力と欺瞞の物語

 あらすじ

大田原家の主人が再婚し、後妻の鶴子と二人の娘、真紀子と佐和子がやってくる。
前妻の娘である清子は、表面では明るく振る舞いながら、裏では人形と密かに計画を練っている。
ある日、真紀子の髪飾りがなくなり、その場にいたお手伝いさんが疑われる。
しかし、これは清子の計画の一部であり、彼女は連れ子たちを陥れるために様々な策略を巡らせる。

清子の二面性

清子は、表向きは連れ子たちの世話をする優しい娘を演じながら、裏では彼女らを窮地に追い込むことを楽しんでいる。
彼女の行動は、父親の気を引くため、そして最終的には大田原家を乗っ取るための計画の一部である。
清子の二面性は、人間の欺瞞性や権力欲を象徴している。

髪飾り事件の真相

髪飾り事件は、清子が連れ子たちを陥れるための最初の策略である。
彼女は、自らが与えた髪飾りを真紀子のものとして紛失させ、その罪をお手伝いさんに被せる。
この事件を通して、清子は周囲の人々を操り、自分の優位性を確立しようとする。

父親の死と後妻の衰弱

清子は、父親が自分の計画の邪魔になると、事故に見せかけて殺害する。
数年後、後妻の鶴子には毒を盛り、徐々に弱らせていく。
清子の行動は、家族に対する愛情の欠如、そして自己中心的で冷酷な性格を表している。

晩餐会と結末

連れ子たちは清子の計画に気づき、家から抜け出すために晩餐会に参加する。
しかし、清子は彼女らの計画を阻止し、逆に彼女らを追い詰める。
晩餐会後、鶴子は死亡し、連れ子たちは清子が殺したと主張するが、誰にも信じてもらえない。
清子は晩餐会で気に入った金持ちと結婚し、連れ子たちを家から追い出す。

考察

本作は、シンデレラという童話をモチーフにしながら、全く異なる物語を描き出している。
清子は、シンデレラのように虐げられるのではなく、自ら虐げる側に回る。
彼女の行動は、人間の欲望や欺瞞、そして権力闘争を描き出している。

赤ずきん:テクノロジーと欲望の果てに

あらすじ

荒廃した未来、AR技術が高度に発達した世界。
グレイは、AR技術を駆使したバーチャルクラブで女性を誘い込み、殺害を楽しむ連続殺人鬼。
彼は”オオカミの会”に所属し、その主催者の勧めで、現実世界で初めて殺人を実行する。
標的は、貧困層が暮らすエリアに住む少女、スカーレット。

AR技術がもたらすディストピア

本作は、AR技術が高度に発達した未来社会を描いている。
AR技術は、人々の外見や感情を自由に操作することを可能にし、グレイのような殺人鬼を生み出す温床となる。
AR技術がもたらす仮想現実と現実の乖離は、現代社会におけるテクノロジー依存と人間性の喪失を暗示している。

グレイの欲望と深層心理

グレイは、AR技術によって作り上げられた仮想現実の中で殺人を繰り返す。
彼の欲望は、快楽殺人を求めるだけでなく、現実世界での優位性を確立しようとする心理にも根ざしている。
グレイの行動は、現代社会における権力欲や支配欲の肥大化を象徴している。

スカーレットの反撃と寓話の逆転

グレイは、スカーレットを標的に定め、現実世界で彼女を狩ろうとする。
しかし、スカーレットはグレイの企みを見抜き、逆に彼を罠にかける。
スカーレットの反撃は、童話「赤ずきん」のオオカミ退治を彷彿とさせる。
しかし、本作では、オオカミが赤ずきんに殺されるという逆転劇が展開される。

考察:寓話の再解釈と現代社会への批判

本作は、「赤ずきん」という童話を現代的な解釈でリブートしている。
童話では、赤ずきんがオオカミに食べられるが、本作では、赤ずきんがオオカミを殺す。
この逆転劇は、現代社会における弱者の反撃、そして抑圧された女性の解放を象徴している。
また、本作は、テクノロジーに溺れる現代社会、そして人間の欲望がもたらす悲劇を批判的に描いている。

ヘンゼルとグレーテル:ディストピアにおける子供たちの運命

あらすじ

“パパ”と”ママ”が運営する孤児院で暮らすヘンゼルとグレーテル。
そこは規律正しく、冷たい雰囲気漂う場所だった。
ある日、掟を破った二人は森の中で一晩過ごすよう言い渡される。
森の奥で古い建物を見つけた二人は、中のお菓子を食べてしまう。
そこに住む老婆は、二人にある禁断の知識を教える。

孤児院という名の檻

本作に登場する孤児院は、子供たちを管理・教育するための施設である。
しかし、その実態は、子供たちを外界から隔離し、”パパ”と”ママ”の支配下に置くための檻のような場所である。
子供たちは、”パパ”と”ママ”の教えに従わなければ、厳しい罰を受ける。

禁断の知識とジレンマ

老婆は、ヘンゼルとグレーテルに「世界の果てを知りたければ、孤児院の柵の外に出てみろ」と告げる。
二人は老婆の言葉に従い、柵の外に出る。
そこで彼らは、孤児院の真実を知る。
孤児院は、子供たちを別の星に送り出すための施設であり、子供たちは宇宙船に乗って旅立つ運命にある。

グレーテルの消失とヘンゼルの旅立ち

ヘンゼルは、別の星に行くことになるが、宇宙船には一人しか乗れない。
その時、グレーテルの身体が透明になり、実はヘンゼルの作り出した幻だったことが明かされる。
ヘンゼルは、グレーテルを失った悲しみを抱えながら、宇宙船で旅立つ。

宇宙船と新たな世界

ヘンゼルがたどり着いた星には、かつて孤児院にいた子供たちが大人の姿で暮らしていた。
彼らは、地球での生活を終え、新たな世界で生きている。
しかし、ヘンゼルは、グレーテルとの別れを乗り越え、この世界で生きていけるのだろうか。

考察

本作は、「ヘンゼルとグレーテル」という童話をモチーフにしながら、全く異なる物語を描き出している。
孤児院は、現代社会における管理社会、そして子供たちの自由を奪う教育システムを象徴している。
また、グレーテルが幻だったという設定は、ヘンゼルの孤独、そして現実と虚構の境界線が曖昧になる現代社会を暗示している。

小人の靴屋:喪失と再生の螺旋

あらすじ

かつては名声を得ていた小説家Nは、新作が編集部に紛失されるほど落ちぶれていた。
そんなある日、見知らぬ少女から酷評された翌朝、Nは書いた覚えのない小説原稿を机の上に見つける。
その小説は文学界で絶賛され、Nは再び人気作家となる。
しかし、Nは自分の作品の良さが理解できず、次第に孤独を深めていく。

過去の栄光と現在の凋落

かつて「廃墟のふたり」「真夜中に問いかける」などの名作を生み出したNは、20年の歳月を経て、その輝きを失ってしまった。
新作を送っても原稿を紛失されるほど、編集部からの期待は薄れていた。
Nは、過去の栄光に囚われながらも、現在の凋落に苦悩していた。

少女との出会いと転機

そんなある日、Nは酒に溺れている最中に、見知らぬ少女から自身の小説を酷評される。
その翌日、Nは書いた覚えのない原稿を机の上に見つける。
少女との出会いが、Nにとって大きな転機となる。

記憶の欠如と周囲の絶賛

Nは、書いた覚えのない原稿がなぜ自分の作品として世に出回るのか理解できずにいた。
しかし、周囲はNの新作を絶賛し、彼は再び人気作家の仲間入りを果たす。
Nは、記憶の欠如と周囲の絶賛との間で、アイデンティティの危機に陥る。

孤独と依存

新作を発表するたびに、Nは作品の評価を気にしなくなり、寝ている間に出来上がる原稿に依存するようになる。
彼は、世間から切り離されたような孤独を覚え、次第に酒に溺れていく。

真実と再生

ある夜、酔っ払ったNは、かつて住んでいたアパートの前で、小説を書いている自分の影を目撃する。
そして、少女と再会したNは、自分が書かないことへの無意味さを悟る。
その後、Nは過去の自分と向き合い、再び小説を書き始める。

考察

本作は、過去の栄光に囚われた作家の転落と再生を描いた物語である。
Nは、少女との出会いをきっかけに、自分自身と向き合い、再び小説家としての道を歩み始める。
彼の姿は、現代社会における自己肯定感の欠如、そして創造性の危機を象徴している。

ブレーメンの音楽隊:荒野の彷徨者たち

あらすじ

元保安官のイヌは、正義感の強さゆえに職を失い、悪党組織から「マッド・ドッグ」と呼ばれる存在となる。
放浪の途中、イヌは腕力自慢のロバ、派手な格好のネコと出会い、共に旅を続ける。
ブレーメンという街にたどり着いた彼らは、悪名高いウェイドブラザーズと対峙することになる。

イヌの正義と孤独

イヌは、悪党組織を壊滅させようとする正義感の強い女性である。
しかし、その正義感ゆえに保安官の職を失い、孤独な放浪者となる。
イヌの姿は、現代社会における正義の難しさ、そして孤独を象徴している。

ロバとネコの加入

イヌは、放浪の途中でロバ、ネコという仲間と出会う。
彼らはそれぞれ異なる個性を持つが、イヌの正義感に共感し、共に旅を続けることになる。
ロバとネコの加入は、多様性を受け入れることの重要性、そして仲間との絆の大切さを教えてくれる。

ウェイドブラザーズとの戦い

ブレーメンにたどり着いたイヌたちは、悪党組織ウェイドブラザーズと戦うことになる。
ウェイドブラザーズは、誘拐した少女トリをパシリとしてこき使っていた。
イヌたちは、トリを救い出すためにウェイドブラザーズに立ち向かう。

居場所の発見

イヌたちは、ウェイドブラザーズとの戦いの後、居酒屋で働き始める。
そこは、彼らにとって安息の地となる。
イヌたちは、トリと共に新たな生活を始める。

考察

本作は、「ブレーメンの音楽隊」という童話をモチーフにしながら、全く異なる物語を描き出している。
イヌたちは、童話の動物たちのように、それぞれの能力を生かして困難を乗り越えていく。
また、本作は、正義、友情、そして居場所の大切さについて、観る者に問いかける。

YOSHIKI
YOSHIKI

アクションシーンはカッコ良かったけど、これもサンドウィッチマン富澤状態になってしまった。ちょっと何言っているのか分からない!(笑)

ハーメルンの笛吹:閉鎖された村の少女

あらすじ

村長のグランコードによって隔離された小さな村で暮らす聡明な少女マリア。
彼女は、今の生活に幸せを感じていた。
しかし、自分に執着する教師から禁断の絵を見せられたことで、マリアの心に変化が訪れる。

閉鎖された村とマリアの葛藤

マリアが暮らす村は、外界から隔離された閉鎖的な空間である。
村人たちは、村長グランコードの支配下にあり、外界との接触を禁じられている。
マリアは、聡明でありながらも、村の掟に従い、外界のことを知らずに生きてきた。
しかし、教師から禁断の絵を見せられたことで、マリアは自分の無知に気づき、外界への憧憬を抱き始める。

教師の誘惑とマリアの選択

教師は、マリアに執着し、彼女を自分のものにしようとする。
教師は、マリアに禁断の絵を見せ、彼女の心を揺さぶる。
そして、マリアに結婚を迫る。
マリアは、教師の誘惑に屈し、彼に身体を許してしまう。

旅人との出会いと新たな世界

マリアは、笛の音に導かれ、旅人と出会う。
旅人は、マリアに外界の美しさ、そして自由な生き方を教える。
マリアは、旅人との出会いを通して、これまで知らなかった世界に触れ、新たな価値観を身につける。

考察

本作は、閉鎖された空間で生きる少女の葛藤、そして外界との出会いを通して成長していく姿を描いている。
マリアは、教師の誘惑に屈してしまうが、旅人との出会いを通して、自分の殻を破り、新たな世界へと飛び出していく。
彼女の姿は、現代社会における女性の自立、そして自己実現の難しさを象徴している。

YOSHIKI
YOSHIKI

グランコードは、変化を恐れていたのか?村を隔離し、小さな世界で満足し生きて来たマリア。美しい音色や見たことも無い絵に触れ、価値観を変化させていく。広い世界の中で生きていくって色々な経験や価値観の広がりがある反面、醜いもの、恐ろしいものもある。あなたならどうやって生きていきたい?そう問いかけてくれるようなエピソードで一番好きだったかもしれないな。

アニメ『グリム組曲』おわり

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