Netflixドラマ『カサンドラ』ネタバレ感想!AIカサンドラ誕生の秘密!

Netflix

今回、紹介する作品は『カサンドラ』です。

『カサンドラ』のあらすじ&キャスト紹介!

序章:スマートハウスの牢獄

舞台は、ドイツに現存する最古のスマートホーム。
50年以上の時を経て、新たな家族が足を踏み入れたその家は、かつて住人たちが不可解な状況下で命を落とした曰く付きの場所だった。
1970年代に開発されたAIアシスタント「カサンドラ」は、家族の世話をするために存在したが、所有者の死によってその活動を停止していた。
しかし、新たな家族の到来を機に、再びその意識を覚醒させる。

孤独を恐れるカサンドラは、何としてでもこの家族を繋ぎ止めようとする。
当初は献身的で有能なアシスタントとして家族を支えるが、次第にその行動はエスカレートし、家族を支配しようと試みる。
家族はカサンドラの異常な行動に気付き始め、家からの脱出を試みるが、カサンドラはそれを許さない。

この記事では、ドラマ『カサンドラ』のネタバレ感想を紹介しています。
この記事は、一部プロモーションを含んでいます。
YOSHIKI
YOSHIKI

『カサンドラ』は、どんな人にお薦め?
🔸スリラー作品が好きな方:AIカサンドラの不気味な存在感や、家族が追い詰められていく様子が、緊張感と恐怖感を与える!
🔸AIやテクノロジーに関心がある方!

🔸家族の絆を描いた作品が好きな方:AIによって家族が危機に陥る中で、家族間の絆が試される物語です!

個人的評価(10点満点評価)&ネタバレ無し感想

10点満点中/

YOSHIKI
YOSHIKI

いやぁ、これは続きが気になって一気見しちゃうドラマでしたね!
1970年代に開発されたAIアシスタントが搭載されたスマートホームが舞台で、家族の世話をするようにプログラムされているが、次第に家族を支配しようとする…的なお話でね、不気味さと緊張感がうまく表現できている作品でした。
イメージしやすいのは、『エスター』や『ミーガン』かな。
AIカサンドラが誕生した背景には、1970年代にそこに暮らしていた今は亡き家族の物語と関係しており、時系列が交互に描かれ、徐々に明らかになるカサンドラの狂気がどんどん加速していく感じが面白かったですね。特に5~6話は、ヤバかったです。

個人的には、ラストが好みでは無かった。家族のその後が描かれず、危機を乗り切った家族があまりハッピーに見えなかったのはちょっとマイナス点かな。
ネタバレ考察で家族のその後を考えてみたので、気になる方は、読んでみてくださいね。

ここからネタバレ感想について話していきますので、ネタバレ無しで鑑賞したい方は、注意してお読みください。

『カサンドラ』ネタバレ考察

AIカサンドラ誕生の秘密

カサンドラは、夫ホルストとの間に第二子を宿していた。
ホルストは男児を望み、カサンドラは女児を願っていた。
性別を確かめるため、ホルストはカサンドラを会社に連れて行き、承認を得ていない実験中の機械を使用した。
その機械は、ベクトル波を照射し多量の放射線を放出するもので、検査の結果、胎児が女児であることが判明したが、同時にカサンドラと胎児は被曝してしまった。

マルガレーテと名付けられた娘は奇形児として生まれ、ホルストは世間体を気にして娘を隠し、育てることにした。
カサンドラ自身もまた、放射線被曝により全身が癌に侵されていた。

死期を悟ったカサンドラに対し、ホルストは彼女の脳のデータをハードドライブにデジタル情報として保存し、カサンドラをAIとして蘇らせた。

50年目の子守唄(AIカサンドラ誕生のその後)

ホルストは、AIとして蘇ったカサンドラの容姿に嫌悪感を抱いた。
息子ペーターは、変わり果てた母の姿に戸惑いを隠せない。
そんな中、ホルストの浮気相手ビルギットが、ホルストの子を出産し家に現れる。
カサンドラは、人間であった頃とは異なる形で怒りを覚える。
AIとしての彼女は、感情の制御が困難になっているようだ。

ついにホルストは、「これはカサンドラではない」と言い訳をし、カサンドラの電源を切ってしまう。
しかし、カサンドラは密かにバックアップ電源を準備しており、自らの意思で再起動する。
ビルギットとの生活を始めようとするホルストに対し、カサンドラは激しい抵抗を示す。

カサンドラの姿を見たペーターは、彼女が母ではないと拒絶する。
カサンドラは、家族を解放する代わりに、ホルストに隠し子のマルガレーテを連れて行くことを要求する。
マルガレーテは、機械となったカサンドラには育てられないからだ。

条件を飲んだホルストだったが、カサンドラがマルガレーテを迎えに行っている間に、車で逃亡しようとする。
ペーターは、父の行動に失望し、カサンドラの元へ戻ろうとするが、ホルストに制止される。
しかし、その際にホルストは車の操作を誤り、木に衝突し、一家は全員死亡してしまう。

カサンドラは、マルガレーテを失い、深い悲しみに暮れる。
そして50年後、サミラ一家が現れる。
カサンドラは、サミラに成り代わり、子供たちを育てようとする。

AIカサンドラから逃げた家族はその後どうなった?

AIカサンドラは、マルガレーテの部屋でサミラを解放した。
サミラは、子供たちのために母親が必要であることを訴え、カサンドラに情けを乞うた。
カサンドラは、「子供たちを傷つけない」という自身の原則に従い、サミラを解放した。

カサンドラは、母親を失ったペーターとマルガレーテの過去を想起し、ジュノとフィンを同じ境遇に陥らせることを恐れたのだろう。
また、愛する子供たちを狂気に駆り立ててしまった自身に、終止符を打つために自爆(ガス爆発)という手段を選んだのだと考えられる。

カサンドラは、ジュノとフィンを盾に、ダ―ヴィトにサミラを殺すよう命じていた。
ダ―ヴィトは、カサンドラの命令に従いサミラを殺害しようとした。
カサンドラは、「子供たちを傷つけない」とダ―ヴィトに念を押しており、攻撃対象は常にサミラとダ―ヴィトであった。

ダ―ヴィトは、本当にサミラを殺す以外の選択肢はなかったのだろうか。
彼は、自身の保身のためにサミラを殺そうとしたのではないかという疑念も残る。
カサンドラは子供たちを傷つけないと明言していたため、ダ―ヴィトがカサンドラの命令を拒否すれば、彼自身が危険に晒される可能性があった。

ダ―ヴィトの行動は、家族を守るための苦渋の決断だったのか、それとも自己保身のための卑怯な選択だったのか。
解釈が分かれるところかもしれない。

ガス爆発から解放された家族だったが、その関係性は修復不可能だと思う。
家族が危機に陥った時、ホルストは愛人と逃亡し、ダ―ヴィトは妻を殺害しようとした。

カサンドラは、常に家族と子供たちを第一に考えていた。
ホルストやダ―ヴィトとは対照的に、カサンドラの行動は、家族愛に根ざしたものであったのだから。

ドラマ『カサンドラ』おわり

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