今回、紹介する作品は映画『デリシャス』です。
『デリシャス』あらすじ&キャスト紹介!
序章:夏の終わり、狂気の始まり
太陽が眩しいフランスの田舎町。豪華な別荘で夏休みを過ごす、裕福なドイツ人一家。誰もが羨む理想的な家族に見えた。しかし、それは表向きの顔に過ぎなかった。
ある夜、一家は悲劇に見舞われる。人気のない田舎道で、若い女性を車ではねてしまったのだ。良心の呵責に苛まれた彼らは、その女性を別荘へと連れ帰る。
最初は親切心から始まった行動が、次第に狂気を帯び始める。献身的に看病する一家だったが、その女性の背後には、彼らの想像を遥かに超える目的が隠されていた。
それぞれの欲望、秘密、そして罪悪感が、静かに、しかし確実に家族を蝕んでいく。
協力し合っていたはずの一家は、次第に疑心暗鬼に駆られ、互いを利用しようとする。
しかし、その過ちはすぐに報復を受けることになる。美しい別荘は、やがて彼らの欲望と狂気を映し出す舞台へと変貌し、家族全員の人生を狂わせていく。
果たして、この家族は崩壊の淵から立ち直ることができるのか?
それとも、欲望の代償として、全てを失ってしまうのか?
美しいフランスの田舎町を舞台に、人間の欲望と狂気を描いた衝撃のサスペンス。
あなたは、この家族の秘密を最後まで見届ける覚悟がありますか?

このあらすじは、当サイト筆者であるYOSHIKIが"観たくなる"をテーマにオリジナルで書いた内容になります。
この記事は、一部プロモーションを含んでいます。

🔸サスペンス・スリラー好き:予測不能な展開や、心理的な駆け引きを楽しみたい方!
🔸ミステリー好き:事件の真相や、登場人物たちの秘密を推理するのが好きな方!
🔸スリラー好き:普段とは違う、刺激的な作品に触れたい方!
世間の評価(Filmarks)

サイコスリラーかな?と思って見始めたところ、しょーもないホラー(でもないか)C級の作品でした。
選んで見たのは自分ですから、、、
反省してます、すみません。

最後になって、そうきたか!?という感じがビックリさせられたけど、何系の映画だかよくわからない(笑)
でも、何となく引き込まれて観れた!

途中までえーどんな感じ?と少し期待して見ていたけど、最後の方まで、ん?ん?ん?で終わった!
個人的評価(10点満点評価)
10点満点中/5点

Netflix映画『デリシャス』は、裕福な一家に家政婦として潜り込んだテオドラの暗躍を描いたサスペンススリラー。
しかし、そのストーリー展開には、いくつかの気になる点がありました。
まず、テオドラの真の目的が終盤まで曖昧な点が挙げられる。
彼女が一家に近づいた理由が、単なる富裕層への復讐なのか、それとも個人的な恨みなのか、最後まで確信を持つことができません。
この曖昧さが、物語にミステリアスな雰囲気を醸し出す一方で、焦点がぼやけてしまい、カタルシスに欠ける印象を受けました。
また、本作のテーマである富裕層と労働者階級の格差という視点が、物語に十分に活かされているとは言い難い。
確かに、テオドラが一家の贅沢な生活を目の当たりにする場面や、使用人として差別的な扱いを受ける場面は描かれていますが、これらの描写は表面的で、格差が生み出す社会的な問題や、人々の心の闇に深く迫るものではありませんでした。
さらに、テオドラが一家を翻弄する手口も、やや安易に感じられました。
彼女は、家族の欲求を巧みに満たすことで、彼らの心を操っていきます。
しかし、その過程で、彼女自身の内面や葛藤が十分に描かれていないため、彼女の行動が単なる策略に見えてしまい、感情移入が難しかったです。
とはいえ、カルラ・ディアスの演技は素晴らしく、テオドラのミステリアスな魅力を最大限に引き出していました。
彼女の存在感は、本作の数少ない見どころの一つと言えると思う。
今作『デリシャス』は、サスペンススリラーとしての体裁は整っているものの、テーマの掘り下げ不足や、ストーリー展開の弱さなど、残念な点も多い作品でしたね。
『デリシャス』簡単あらすじ解説
南フランス、プロヴァンスの陽光眩しい別荘地。
ジョンとエスター夫妻は、娘アルバと息子フィリップを伴い、束の間のヴァカンスを過ごしていた。
しかし、その静謐は、ある夜の出来事を境に崩れ去る。
帰路、彼らの車は若い女性、テオドラを撥ねてしまう。
良心の呵責と、飲酒運転の発覚を恐れたエスターは、彼女を別荘へと連れ帰る。
それが、一家を悪夢へと誘う始まりだった。
テオドラは、一家の心の隙間に入り込むように、それぞれの欲望を巧妙に満たしていく。
自由を渇望するエスター、尊敬を求めるジョン、孤独なアルバ、そして恋に揺れるフィリップ。
彼女の存在は、次第に一家の均衡を崩し始める。
エスターは、テオドラに導かれるように、退屈な日常から逸脱し、若者たちの危険な饗宴へと身を投じる。
そこで彼女が見たのは、人間の欲望が剥き出しになった、おぞましい光景だった。
一方、別荘に残されたジョンとフィリップも、テオドラの罠に嵌っていく。
食卓に並んだ肉片。
それには、父の指輪が紛れていた。
テオドラの正体、そして彼女の目的は何だったのか。
欲望と狂気が織りなす悪夢のような数日間。
美しいプロヴァンスの風景を背景に、人間の心の闇が露わになる。
最後に、テオドラはアルバを連れ、仲間たちと共に闇の中へと消えていく。
残されたのは、崩壊した家族と、拭い去ることのできない恐怖だけだった。
ネタバレ考察
格差社会を描きたかったはずだがこれじゃ伝わらない
特に、富裕層と労働者階級の対比の描き方には、看過できない問題がある。
物語の舞台は、南フランスのプロヴァンスにある高級別荘。
そこにバカンスに訪れたドイツ人富裕層一家と、家政婦として潜り込んだアンダルシア出身のテオドラ。
この構図は、明らかに富裕層と労働者階級の対立を意図している。
テオドラは、貧困から抜け出すためにフランスに出稼ぎに来たという背景を持ち、仲間と共に富裕層を嘲笑するシーンもある。
ここまでは、格差社会の現実をリアルに描いているように見える。
しかし、物語が進むにつれて、その描写は歪んでいく。
富裕層のエスターたちは、飲酒運転や浮気といった道徳的に問題のある行動をとるものの、基本的に「善良な」人々として描かれる。
彼女たちは、テオドラをクルーズに連れて行ったり、ドレスをプレゼントしたりと、親切な一面も見せる。
一方、労働者階級のテオドラたちは、終盤で「人肉を貪り食うモンスター」と化す。
この極端な描写は、貧しい人々を野蛮で危険な存在として描いているように見え、格差社会の批判というテーマから大きく逸脱している。
監督のネレ・ミュラー=シュテーフェンは、インタビューで「格差社会の問題を問いかけたかった」と語っている。
しかし、この映画が提示するメッセージは、むしろ逆効果を生んでいるのではないか?
富裕層を比較的無害な存在として描き、労働者階級をモンスターのように描くことで、格差社会の問題を単純化し、誤った認識を広めてしまう可能性がある。
また、テオドラの動機も曖昧過ぎる。
彼女が一家に復讐しようとした理由が、単に貧富の差によるものなのか、それとも個人的な恨みによるものなのか、明確に描かれていない。
この曖昧さが、物語の焦点をぼやけさせ、テーマの掘り下げを妨げている。
『サスペンススリラーとしては楽しめる作品かもしれない。
しかし、格差社会というテーマを扱うには、あまりにも表面的で、ステレオタイプな描写が目立つ。
観客に何を伝えたかったのか、疑問が残る。

はい、今日のネタバレ感想はここまで!皆さん、いかがでしたでしょうか?ぜひ、皆さんの感想もコメント欄で教えてくださいね!
映画『デリシャス』おわり
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