アマプラ映画『Broken Rageーブロークンレイジ‐』ネタバレ感想!斬新設定は超つまらない⁉

Amazon prime

今回、紹介する作品は『Broken Rage』です。

『Broken Rage』の解説!

北野武が仕掛ける、前代未聞のクライムエンターテイメント

2025年2月14日、北野武監督・脚本・主演によるAmazon Original映画「Broken Rage」が、Prime Videoで世界独占配信される。

本作は、「暴力映画におけるお笑い」という異色のテーマを掲げ、約60分というコンパクトな尺に、北野武ならではの映画的実験が凝縮された作品だ。

前半:息詰まるクライムアクション

舞台は裏社会。
殺し屋のねずみ(ビートたけし)は、ある事件をきっかけに警察に捕らえられ、取引を持ちかけられる。
「罪を見逃す代わりに、覆面捜査官として麻薬組織に潜入しろ」と脅迫されたねずみは、殺し屋としての能力を武器に、危険な潜入捜査に身を投じる。

麻薬組織との壮絶な攻防戦、警察内部の裏切り、そしてねずみ自身の過去…。
複雑に絡み合う人間関係と、予測不能な展開に、観客は息をのむ。

後半:前代未聞のセルフパロディコメディ

しかし、ここからが北野武の真骨頂。
なんと、後半は前半と同じ物語を、今度はコメディタッチでセルフパロディとして描き出すのだ。

前半のシリアスな展開は一変、ユーモラスな視点から物語は再構築される。
北野武監督ならではの型破りな演出と、予測不能な展開が炸裂し、観客は笑いの渦に巻き込まれる⁉

この記事では、映画『Broken Rage』のネタバレ感想を紹介しています。
この記事は、一部プロモーションを含んでいます。
『Broken Rage』は、どんな人にお薦め?
🔸北野武監督作品のファン:北野武監督ならではの映像美、独特なユーモアセンス、そして暴力描写。本作は、北野武ワールド全開の作品が好きな方!
🔸
実験的な映画に興味がある人:前半と後半で全く異なる展開を見せる、実験的な作品構成が特徴。

個人的評価(10点満点評価)&ネタバレなし感想

10点満点中/5

YOSHIKI
YOSHIKI

「Broken Rage」は、北野武監督の新たな挑戦として期待されていた作品だが、個人的には残念な結果に終わったと言わざるを得ない。

まず、前半のクライムアクションパートは、これまで北野武監督が描いてきたバイオレンスの世界観とは異質なものに感じた。
緊迫感やリアリティに欠け、どこかぎこちない印象。

また、後半のセルフパロディパートも、期待していたほどの面白さはなかった。
というより鑑賞するのが苦痛だった。
過去の作品を茶化すような演出は、新鮮味に欠け、視聴者を置き去りにしているようにも感じた。

携帯のコメント欄の描写など、一部の演出は意図が理解できず、作品としての必然性も感じられなかった。
コメディとしての面白さも、近年のビートたけしの笑いが好みでは無い僕には、心が無になる時間だった。

北野武監督の「暴力映画におけるお笑い」というテーマは、確かに挑戦的
しかし、本作ではその挑戦が十分に表現されているとは言い難い。

例えば、同じく「バイオレンス+笑い」をテーマにした作品でも、「アウトレイジ」シリーズは、登場人物たちの滑稽さや、暴力描写の中にユーモアを織り交ぜることで、僕らを魅了した。

「Broken Rage」では、そのような巧妙な演出が見られず、単に過去の作品をパロディ化しているだけに感じた。

北野武監督には、アイテムやコント道具に頼らない、より洗練された笑いに挑戦してほしかったという想いが強く残る。

ここからネタバレ感想について話していきますので、ネタバレ無しで鑑賞したい方は、注意してお読みください。

『Broken Rage』ネタバレ解説&考察

前半:クライムアクションパート

殺し屋のねずみ(ビートたけし)は、キャバクラでターゲットを仕留めた後、喫茶店のマスターから報酬と次の標的の情報を手に入れる。
それは、ヤクザの茂木やすおだった。

ねずみはスポーツクラブの清掃員として潜入し、茂木を溺死させる。
しかし、ねずみはホステスに顔を見られており、警察に逮捕されてしまう。

井上刑事(浅野忠信)と福田刑事(大森南朋)は、ねずみがMという人物から依頼を受けていることを知っており、彼に取引を持ちかける。
覆面捜査官として警察に協力すれば、過去の罪を不問にするという条件だった。

ねずみは葛藤の末、取引に応じる。
彼はバーで客とトラブルを起こし、その場にいたヤクザの若頭、富田猛(白竜)に気に入られる。
富田はねずみを金城組長(中村獅童)のボディーガードに抜擢する。

ねずみは金城組長の命を狙う刺客を返り討ちにするなど、その手腕を発揮する。
しかし、警察はねずみを利用しようとしていた。
彼らはヘロインに混ぜ物が入っていることを金城組長に密告させ、組同士の争いを煽ろうとする。

ねずみは金城組長にヘロインの件を伝え、田村(宇野祥平)という男を調べさせる。金城組長は田村を問い詰めるが、田村はシラを切る。

金城組長は直接取引先と会ってヘロインの品質を確認することにする。
ホテルで大規模な取引が行われようとしたその時、井上刑事と福田刑事が突入してくる。

ねずみは隣の部屋に逃げ込み、逃走中に撃たれたように見せかける。
金城組長たちは全員逮捕され、ねずみは警察から自由を約束される。

後半:パロディパート

後半は、前半と同じストーリーをコメディタッチで繰り返すセルフパロディパートとなる。
ねずみは足をぶつけたり、コケたりと、ギャグ満載の展開に。
コインロッカーのメッセンジャーは実は警察官で、ねずみは最初から嵌められていたことが判明。

覆面捜査官としてヤクザに潜入するも、本当に覆面を被る始末。
田村の仕事場では、なぜか劇団ひとりが登場し、椅子取りゲーム大会が開催。

ラストでは、ねずみが死んだと見せかけるも、途中でバレてしまい、金城と富田に裏切り者扱いされる。
井上刑事はMの正体が富田だと突き止め、金城組長と富田の奇妙な関係性が明らかになる。

YOSHIKI
YOSHIKI

こうやってボケまくった内容を文字化すると更に馬鹿らしく感じてしまう。
このパロディパートがつまらなさ過ぎて66分を2時間くらいの尺に感じてしまうくらいにまるで修行している気分になってしまった。

『Broken Rage』というタイトルの意味

「Broken Rage」というタイトルは、本作に込められた多層的な意味を象徴的に表現した?

主人公ねずみ(ビートたけし)は、過去のトラウマや裏社会での生活から、常に怒りを抱えており、彼の怒りは、社会のシステムや警察組織の腐敗によって利用され、翻弄され、最終的には壊れていった。

本作は、警察組織の腐敗や裏社会の不条理さを描いており、ねずみの怒りは、個人的な感情だけでなく、社会に対する怒りを象徴したものだったのか?

また、「Broken Rage」は、「暴力映画におけるお笑い」をテーマにしている。
暴力と笑いは相反する要素だが、どちらも人間の感情を表現する手段
本作は、暴力と笑いを融合させることで、人間の複雑な感情を描き出そうとしている。

そして、前半のクライムアクションと後半のセルフパロディコメディという、異なるジャンルを組み合わせた実験的な作品である今作の「Broken Rage」というタイトルは、映画の実験性や型破りな構成も暗示していると言えるもかもしれない。

これらの意味合いを踏まえると、「Broken Rage」というタイトルは、主人公の感情、社会への怒り、暴力と笑い、映画の実験性など、様々な要素を包括的に表現していると言える。

こうやってあれこれ考察してみても結果的につまらなかったら映画として意味が無いよねって感情の方が結局残っているけど…
北野武作品が好きな方は、期待せずに鑑賞して観るのもありかもしれないですね!

映画『Broken Rage』おわり

コメント

  1. tekitouname より:

    まっっっっっっっっっったく、1から100まで、同意見です…ブロークンレイジはアマ〇ンプ〇イムで評価星一つにしました😢
    映画でなく舞台劇ならいいですけど…

    • YOSHIKI より:

      コメントありがとうございます。共感嬉しいです。インスタにもコメント感謝!北野武としての前半は面白かったですけど、後半のビートたけしパートは、好みじゃなかったです!

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