当サイトは一部プロモーションを含んでおります。
当サイトは一部プロモーションを含んでおります。

【辛口評価】『悪魔祓い株式会社』はつまらない?ネタバレあらすじ結末と「物理除霊」の是非を徹底解説!

映画
 

『悪魔祓い株式会社』はつまらない?ネタバレ感想と結末!マ・ドンソクの物理除霊を辛口評価

こんにちは!YOSHIKIです!

みなさん、準備はいいですか?
僕たちの「心の精神安定剤」、あの漢が帰ってきました!!
そう、マ・ドンソク兄貴です!!

『新感染』でゾンビをなぎ倒し、『犯罪都市』で凶悪犯を素手で制圧し、『エターナルズ』では神の力で戦った彼。
「次は誰と戦うんだ?」と世界中が注目していましたが、今回の相手はなんと……
「悪魔」です!!

嘘でしょ!?と思いますよね?
でも本当なんです。
最新作のタイトルは『悪魔祓い株式会社』(原題:Holy Night: Demon Hunters)。

「悪魔祓い」と言えば、十字架とか聖水とか聖書で戦うのが普通ですよね?
でも、我らがマ・ドンソク兄貴にそんなものは必要ありません。
「物理」です。
そう、悪魔を拳で殴って祓うんです!!(笑)

もう設定だけで勝ち確じゃないですか!?
日本公開はいよいよ2025年12月12日
今年の年末は、マブリーの豪腕で厄払いと行きましょう!

【このブログの楽しみ方について】

いつも『YOSHIKIのMOVIE SELECTION’S』を読んでくれて、本当にありがとうございます!
このブログでは、読者の皆さんと「作品を待つワクワク感」から「観終わった後の語り合いたい気持ち」までを共有するため、【随時更新】というオリジナルの記事スタイルを採っています。
これは、僕が考え抜いた、みんなと最高の映画体験をするための形です。
この記事は、公開後に【ネタバレなし感想】、【ネタバレあらすじ結末解説】、【ネタバレあり考察】と段階的に更新していきます。
ぜひ、この記事をブックマークして、映画館に行く前、そして観終わった後にもう一度訪れてください!
この場所で、作品の感動を語り合い、一緒に物語の「終い」を見届けましょう!

🟡韓国映画『悪魔祓い株式会社』基本情報!

YOSHIKI
YOSHIKI

企画・原案もマ・ドンソク兄貴本人!
「ずっとこういうのやりたかったんだよ!」という兄貴の声が聞こえてきそうです(笑)。
配給はギャガさん。マブリーの可愛さを前面に出した宣伝、わかってますね〜!

項目詳細
タイトル『悪魔祓い株式会社』
(原題:Holy Night: Demon Hunters)
監督イム・デヒ
(本作が長編デビュー!)
キャストマ・ドンソク
ソヒョン(少女時代)
イ・デヴィッド
キョン・スジン
チョン・ジソ
上映時間92分(サクッと観れる!)
日本公開日2025年12月12日(金) 全国ロードショー

🔵公式予告編

🟡【ネタバレなし】公開前に知るべき!本作がヤバい3つの理由!

聖書は置きなさい、拳を握りなさい。
「オカルト映画って怖くて見れない…」そんなあなたにこそオススメ!
マ・ドンソク兄貴がいれば、悪魔なんてただのサンドバッグ!?
本作がただのホラーではない「3つのヤバい理由」を解説します!

①新ジャンル誕生!「物理的エクソシズム」のカタルシス

これまでのエクソシスト映画を思い出してください。
神父様が汗だくで聖書を読み上げ、悪魔に罵倒され、時には吐瀉物をかけられる……。
「早く出ていけ!」と祈る姿は尊いですが、見ていて歯がゆいこともありましたよね?

しかし、本作の主人公バウ(マ・ドンソク)のアプローチは違います。
「悪魔? とりあえず殴れば大人しくなるだろ?」
これです。この安心感!!
なんと彼は、自身の拳に宿る特殊な力(と圧倒的筋肉)で、悪魔を物理的に叩きのめします。
殴った瞬間に火花が散るエフェクトが出るんですが、これがもう格闘ゲームの必殺技!
「怖がらせる」よりも「スカッとさせる」ことに全振りした、前代未聞の「オカルト・アクション」
悪魔視点で見たら、間違いなく彼の方がモンスターです(笑)。

②役割分担が完璧!RPGみたいなチーム戦が熱い

マ・ドンソク兄貴のワンマンショーかと思いきや、実はチーム戦なのも本作の魅力。
バウが最強の「タンク(戦士)」なら、脇を固めるメンバーも超豪華!

まずは「少女時代」のマンネ(末っ子)、ソヒョン
彼女が演じるのは、悪魔祓いの儀式を行う本格派エクソシストのシャロン。
「悪霊、直ちに地獄へ帰れ!」と叫ぶ姿は凛々しくて美しくて、まさに「ヒーラー兼メイジ」。
そしてチームの頭脳兼カメラ係のキムを演じるのは、『イカゲーム』の実力派イ・デヴィッド
彼が視聴者目線でツッコミを入れてくれるので、ホラーが苦手な人でも置いてきぼりになりません。

さらに注目なのが、悪魔に憑依される少女役のチョン・ジソ
『パラサイト 半地下の家族』の裕福な家のお嬢さん役だった彼女が、今回は『エクソシスト』並みのブリッジ歩きや怪演を披露!
この「演技派の悪魔」vs「物理最強の男」の対決、面白くないわけがない!

③ただの映画じゃない!ウェブトゥーンと連動する壮大な「マ・ユニバース」

実はこの作品、映画だけでは終わらないんです。
なんと、LINEマンガなどで配信されるウェブトゥーン『悪魔祓い株式会社:THE ZERO』と物語がリンクしています!

映画では「愉快な悪魔ハンター」として描かれるバウですが、マンガ版では彼がなぜ素手で悪魔と戦えるようになったのか、その悲しい過去(前日譚)が描かれているんです。
「映画でスカッとして、マンガで泣く」。
そんな重層的な楽しみ方ができるのも、マ・ドンソク自身が企画・原案を手掛けているからこそ。
『犯罪都市』に続く、新たな「マ・ドンソク・シネマティック・ユニバース(MCU)」の幕開けを、ぜひ劇場で目撃してください!

🟡韓国映画『悪魔祓い株式会社』キャストとあらすじ!

YOSHIKI
YOSHIKI

主人公たちがボランティアじゃなくて「ビジネス」として悪魔祓いをしてるのが面白いですよね。
「まずはお見積りから」ってセリフ、マ・ドンソク兄貴に言われたら断れません(笑)。

●バウ(演:マ・ドンソク)
「悪魔祓い株式会社(ホーリー・ナイト)」の代表兼、物理攻撃担当。
特殊な力(と筋肉)を持ち、聖書ではなく素手で悪魔を殴って祓う規格外のエクソシスト。
強面だがビジネスライクで、報酬は「現金のみ」がポリシー。
●シャロン(演:ソヒョン / 少女時代)
チームの紅一点で、悪魔を見抜く能力を持つ本格派エクソシスト。
普段はファッショナブルな現代女性だが、儀式となると人が変わったように激変する。
物理担当のバウとは対照的に、結界や呪文で霊的にサポートする。
●キム(演:イ・デヴィッド)
チームのサポート兼ムードメーカー。
悪魔崇拝集団の居場所を特定したり、儀式の様子をカメラで記録したりする。
超人だらけのチームの中で、唯一「普通の感覚」を持つ視聴者の代弁者。

『悪魔祓い株式会社』【あらすじ】

ソウルの夜の闇に紛れ、悪魔崇拝集団による不可解な事件が多発していた。
警察の手には負えないこの超常現象に立ち向かえるのは、彼らしかいない。
バウ(マ・ドンソク)、シャロン(ソヒョン)、キム(イ・デヴィッド)の3人からなる闇の解決屋、通称「悪魔祓い株式会社(ホーリー・ナイト)」だ。

ある日、彼らの元に神経精神科医のジョンウォンが訪れる。
彼女の妹ウンソは、夜な夜な別人のような奇行を繰り返し、医学では説明がつかない状態にあった。
「まずは見積もりから」と依頼を引き受けたバウたちだったが、調査を進めると、ウンソを狙っているのが強大な「黒ミサ」カルト集団であり、彼女が太古の悪魔復活の鍵を握っていることが判明する。

圧倒的な数の信者と、強大な悪魔の力が彼らに襲いかかる。
果たしてバウの拳は、地獄の悪魔さえも砕くことができるのか?
神聖な祈りと物理的な打撃が交差する、ノンストップ・オカルト・アクションが開幕する!

🔴韓国映画『悪魔祓い株式会社』ネタバレなし感想

映画館から出てきた今の率直な気持ちを叫ばせてください。
「うーん……兄貴、さすがにこれは飽きます!(苦笑)」

正直に言います。
僕はマ・ドンソク兄貴の大ファンです。
彼の拳が見られるなら、どんな映画でも楽しめる自信がありました。
でも、本作は「ファンでも擁護しきれないレベル」の単調さでした…。

設定は最高なんです。
「悪魔を物理で殴る」。
最初の1回、2回は笑えるし、スカッとします。
でも、それが90分間ずーっと続くとどうなるか?
「作業ゲーを見せられている気分」になります。

ストーリー(4点)は、驚くほど起伏がありません。
「悪魔が出る→兄貴が行く→殴る→解決」の繰り返し。
そこに危機感もスリルも全くないので、中盤からは正直、時計をチラチラ見てしまいました。
「これ、映画館でやる必要ある?」と思ってしまったのが本音です。

そして映像(5点)。
VFXがひと昔前のテレビドラマのようなクオリティで、炎のエフェクトや悪魔の描写に安っぽさが漂います。
「あえてのB級」として楽しもうと努力しましたが、シリアスなシーンでもそのチープさがノイズになって、没入感を削がれました。

💡YOSHIKIの正直ポイント!
唯一の救いはキャスト(7点)です。
マ・ドンソク兄貴のキャラクターは相変わらず愛らしいし、少女時代のソヒョンさんの凛とした演技は本当に素晴らしかった!
彼女がいなければ、僕は途中で寝ていたかもしれません(笑)。

結論として、この映画は「マ・ドンソク教の信者」専用の踏み絵です。
「兄貴が動いていればそれでいい!」という猛者以外には、正直オススメしづらい一本でした。
期待値を地面スレスレまで下げてから観ることを推奨します!

 

🔵『悪魔祓い株式会社』各項目別10点満点評価とレビュー

ストーリー
4/10
単調すぎて眠気が…。
「敵が出る→殴る」の繰り返しで、物語としての深みや意外性は皆無です。ウェブトゥーンの前日譚を知らないと「なぜ?」という部分も多く、脚本の薄さが目立ちました。90分が長く感じてしまうレベル。
映像
5/10
テレビドラマレベルの安っぽさ。
最近の韓国映画のVFXクオリティを期待するとガッカリします。炎のエフェクトや悪魔の描写が一昔前の特撮のようで、スクリーンで見るとチープさが際立ってしまいました。
余韻
5/10
特に何も残らない。
「あー、殴ったな」という感想以外、感情が動きませんでした。スカッとはしますが、心に残るセリフやシーンがあるわけではなく、観終わって1時間もすれば忘れてしまいそうな軽さです。
リピート率
3/10
一度観れば十分です。
伏線もないので見返す必要性を感じません。配信に来ても、もう一度時間を割くかと言われると微妙。作業用BGMとして流すくらいならアリかも?
キャスト
7/10
俳優陣の頑張りに救われた。
脚本はアレですが、マ・ドンソクの愛嬌とソヒョンの熱演だけは本物。彼らのファンなら、その姿を見るためだけにチケット代を払う価値はある…かもしれません。
総合
4.8/10
正直、期待はずれでした。「マ・ドンソクだから」と許容できる範囲を少し超えてしまった単調さ。ファンの僕でも厳しめの評価にならざるを得ません。お菓子を食べながら家でダラダラ観るのが正解の映画です。
 

🔴『悪魔祓い株式会社』ネタバレあらすじ結末解説

⚠️【警告:ここから先はネタバレ全開です!】
物語の核心部分、ブラック・マスとの対決の詳細、そして衝撃の(ある意味予想通りの)結末まで、事実に基づいて記述します。
映画を未見の方は、絶対にスクロールしないでください。

①【導入】闇の解決屋「ホーリーナイト」始動

舞台は、悪魔崇拝が蔓延る現代のソウル。
警察もお手上げの儀式殺人や集団ヒステリーが多発する中、裏社会で暗躍する一つのチームがあった。
その名は「ホーリーナイト(聖なる夜)」

リーダーのバウ(マ・ドンソク)は、過去の任務で心に傷を負った男だが、その拳には悪魔を粉砕する「聖なる力(物理)」が宿っていた。
相棒は、悪霊感知と結界術のエキスパートであるシャロン(ソヒョン)と、IT機器を駆使してサポートする技術屋のキム・ゴン(イ・ダヴィッド)
彼らは信仰心ではなく、「依頼料」と「契約」に基づいて悪魔を狩る、現代のデーモンハンターだ。

物語の冒頭、カルト教団「ブラックマス」のアジトへ乗り込んだ彼らは、挨拶代わりに暴れまわる。
バウが特製グローブで信者をなぎ倒し、シャロンが即座に悪魔を追い出す連携プレーは、まさに「仕事人」の鮮やかさだった。

②【事件】妹を救え!医師からの緊急依頼

ある日、精神科医のジョンウォン(キョン・スジン)がチームを頼ってくる。
彼女の妹ウンソ(チョン・ジソ)が、医学では説明のつかない異常行動を繰り返していたのだ。
身体があり得ない方向に曲がり、未知の言語を叫ぶ妹。
さらに、病院内のスタッフまでもがブラックマスの信者であることが発覚し、科学の徒であるジョンウォンもついに超常現象の存在を認めざるを得なくなる。

シャロンの霊視により、ウンソに取り憑いているモノがただの悪霊ではなく、強大な「ナニカ」であることを感知したチームは、危険な依頼を引き受けることを決意する。

③【調査】実家での攻防と壁紙の裏の呪い

ジョンウォンの実家で除霊を試みるチームだったが、敵は想像以上に狡猾だった。
ウンソに取り憑いた悪魔は、聖水も十字架もあざ笑うかのように無効化し、逆に手下である下級悪魔たちを召喚して襲いかかってくる。
ここでバウの本領発揮!
湧いて出る手下たちを、彼はまるで害虫駆除のように次々と拳で沈黙させ、地獄へ強制送還していく。

しかし、悪魔本体はウンソから離れず、今度は姉のジョンウォンに乗り移って攪乱戦術に出る。
その隙に部屋を調査したキムが戦慄の事実を発見する。
剥がした壁紙の裏には、血で描かれた無数の呪符がびっしりと張り巡らされていたのだ。
この憑依は偶発的な事故ではなく、ブラックマスがウンソという肉体を「器」として仕上げるために、長年かけて準備してきた計画的犯行だったことが判明する。

④【決戦】地下神殿と「問答無用の一撃」

呪符を焼き払うも時すでに遅く、悪魔はウンソの魂を完全に掌握してしまう。
覚醒したウンソは姿を消し、バウは彼女を追って家の地下に隠された秘密通路へ突入する。
そこには、広大な地下神殿が広がっており、古代の悪魔アスモデウスを召喚しようとする信者たちの大合唱が響いていた。

ここからはバウの独壇場だ。
襲いかかる信者の群れを、彼はまるでボウリングのピンのように弾き飛ばしながら進んでいく。
そして最深部。そこにはアスモデウスに乗っ取られ、異形の姿となったウンソが浮遊していた。
圧倒的な魔力が空間を歪め、地獄の門が開きかける絶望的な状況。

だが、バウに躊躇はない。
彼は地面を蹴り飛ばして加速すると、実体化しつつあるアスモデウスの顔面めがけて、全身全霊を込めた「渾身のストレート」を叩き込む!
小細工なし、詠唱なし。
ただ純粋な暴力としての「聖なる一撃」が炸裂し、その衝撃でアスモデウスは肉体から弾き出され、地獄の穴へと転げ落ちていった。

⑤【結末】そして次の現場へ

バウの拳によってアスモデウス計画は粉砕され、ウンソは奇跡的に正気を取り戻す。
他のメンバーのサポートもあったとはいえ、最終的には「物理攻撃が最強の除霊メソッド」であることが証明された戦いだった。

後日、平穏を取り戻したジョンウォン姉妹の姿を確認し、安堵するチーム。
だが、彼らに休息はない。
エンドロールでは、新たな悪魔崇拝の現場へと足を踏み入れ、ニヤリと笑って拳を鳴らすバウたちの姿が描かれ、物語は「俺たちの戦いはこれからだ」と言わんばかりの熱気の中で幕を閉じる。

 

🔴『悪魔祓い株式会社』ネタバレあり考察

YOSHIKI
YOSHIKI

あらすじを振り返ってみても、やっぱり最後は「スーパーマンパンチ」で解決という、ある意味期待を裏切らない(?)展開でしたね。
シャロンの詠唱やキムの技術も大事でしたが、最終的には「物理こそパワー」という脳筋理論が証明されました。
ここからは、この潔すぎる展開の裏側に隠された意図や、続編への布石について、さらに深く考察していきます!

🔵考察①:「物理除霊」は発明か、それともジャンル破壊か?

本作の最大の特徴にして、議論の的となっているのが「悪魔を殴って祓う」という解決方法です。
これは、従来のオカルト映画の文法に対する明確な「アンチテーゼ」であり、同時にある種の「ジャンル破壊」でもあります。

通常、エクソシスト映画における人間は「無力」です。
悪魔に対して祈り、耐え、精神的な戦いを強いられる。
観客はその「理不尽な恐怖」を共有し、カタルシスを得ます。
しかし、本作はその「理不尽さ」を、マ・ドンソクという「理不尽な暴力」で粉砕してしまいました。
神学的な「ロゴス(言葉)」の戦いを、「フィジカル(物理)」の戦いへと強制変換する。
これは、「恐怖」を楽しみたいホラーファンにとっては興醒めかもしれませんが、「ストレス社会に生きる現代人」にとっては、これ以上ないカタルシス装置として機能しています。
「悪魔? 知らん! 殴れば解決!」
この短縮と思考停止こそが、本作が提示した新しいエンターテインメントの形なのかもしれません。
ただ、その代償として「映画としての深み」や「恐怖」は完全に犠牲になっていますが(笑)。

 

🔵考察②:「株式会社」化する信仰と現代社会への風刺

邦題の『悪魔祓い株式会社』や、チーム名「ホーリー・ナイト(聖なる夜)」、そして彼らのビジネスライクな活動には、現代社会への皮肉が込められています。
彼らにとって、悪魔祓いは崇高な使命ではなく、「生活のためのギグ・ワーク」です。

キムが常にカメラを回しているのも、ファウンド・フッテージ風の演出であると同時に、「依頼主に請求書を送るための証拠映像」としての側面が強いです。
これは、信仰さえもサービス業化し、恐怖がコンテンツとして消費される現代の病理を映し出しています。
教会という巨大組織が機能不全に陥り(劇中で神父が無力化される描写など)、個人のスキルと契約に基づく「闇の解決屋」が必要とされる世界観。
それは、組織に頼れず個人で生き抜かなければならない、現代のフリーランス社会のメタファーとも取れるでしょう。
「神は助けてくれないから、現金で解決する」
そんなドライな世界観が、バウの拳の重みを増している……のかもしれません。

 

🔵考察③:RPG的役割分担の崩壊と「戦士最強説」

キャラクター配置は見事なRPG構成でした。

  • タンク(戦士)バウ(物理攻撃・耐久力SS)
  • メイジ(魔法使い)シャロン(結界・封印)
  • サポート(支援)キム(マップ確認・記録)
  • メディック(回復)ジョンウォン(ラストで加入)

しかし、映画が終わってみれば「戦士が強すぎて魔法使いの出番がない」という、ゲームバランス崩壊状態でした(笑)。
シャロンの見せ場(冒頭の悪魔送還)はありましたが、クライマックスのアスモデウス戦では、呪文や儀式ではなく「物理パンチ」が決定打になりました。
本来なら、戦士が時間を稼ぎ、魔法使いがトドメを刺すのがセオリーですが、本作では「戦士が殴って、戦士がトドメを刺す」。
これでは他のメンバーはただの観客です。
ラストで医師のジョンウォンが加わり、さらにバランスが良くなったように見えますが、続編でも結局「バウが殴れば終わる」展開になりそうで心配です。
次作があるなら、シャロンの結界がないとバウの攻撃が通じないとか、キムの情報がないと居場所が分からないとか、もう少し「チームである必然性」を描いてほしいですね。

 

🔵考察④:MCU(マ・ドンソク・シネマティック・ユニバース)の野望とウェブトゥーン

エンドロール後に示唆された「ルシファー」の存在。
そして、前日譚となるウェブトゥーン『Holy Night: The Zero』とのメディアミックス展開。
これらから分かるのは、マ・ドンソク兄貴は本気で「マ・ドンソク・シネマティック・ユニバース(MCU)」を拡張しようとしているということです。

本作で倒したのは「アスモデウス(色欲・破壊)」でしたが、悪魔学にはご存知の通り「七つの大罪」が存在します。
ベルゼブブ、マモン、サタン……。
彼らの野望は、これらの高位悪魔たちをシリーズごとに登場させ、バウに殴らせることでしょう。
いわば「悪魔版『犯罪都市』」です。
ウェブトゥーン版ではバウの過去や力の起源が詳しく描かれているようなので、映画の「説明不足感」は意図的なもの(漫画を読ませるための戦略)だった可能性もあります。
ただ、映画単体としての完成度を犠牲にしてまでユニバース化を急ぐのは、観客としては少しモヤモヤするところ。
シリーズ化するなら、まずは「映画一本で満足できる脚本」を用意してほしいというのが、ファンの偽らざる本音です。

 

🔴『悪魔祓い株式会社』【完全版】まとめ!

●結論:
ストーリーはスカスカ、映像はチープ。でも「マ・ドンソクが悪魔を殴る」という一点においては期待を裏切らない怪作。
●おすすめな人:
・マ・ドンソクのファンで、彼の筋肉さえ見れれば幸せな人。
・難しい考察に疲れて、頭を空っぽにしたい人。
●やめたほうがいい人:
・本格的なホラーや、緻密な脚本を期待する人。

いかがでしたでしょうか?
『悪魔祓い株式会社』。
辛口なことも書きましたが、なんだかんだ言って、嫌いになれない映画です。
「こんな無茶苦茶な設定、マ・ドンソク以外に誰ができるんだ?」という唯一無二の存在感。
映画としての完成度はさておき、「元気が出る映画」であることは間違いありません。

年末の忙しい時期、細かいことは忘れて、兄貴の拳でストレスを祓ってもらう。
そんな使い方が一番正しいのかもしれませんね。

YOSHIKI
YOSHIKI

最後まで読んでくれてありがとう!
みんなはバウの「物理除霊」、アリだと思いましたか?それともナシ?
続編があったら……まあ、文句言いながら観に行っちゃうんだろうな(笑)。
コメント欄で感想を教えてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました