Netflix『今際の国のアリス』全げぇむ一覧・難易度とルールを完全解説|最も残酷だったゲームは?
世界中を熱狂させたNetflixシリーズ『今際の国のアリス』。
その心臓部である、残酷で、美しく、そして僕らの魂を揺さぶった全ての「げぇむ」。
シーズン1から、物議を醸したシーズン3のオリジナルげぇむまで、その全てのルールと結末、そしてそこで描かれた人間ドラマを、僕の魂を込めて、徹底的に解説していくぜ!
この記事を読めば、あなたも「今際の国」の、真の専門家だ!!
🔴『今際の国のアリス』とは?まずは基本情報をチェック!
項目 | 詳細 |
作品名 | 『今際の国のアリス』 (Alice in Borderland) |
配信 | Netflix(世界独占配信) |
シーズン | シーズン1~3 |
監督 | 佐藤信介 |
キャスト | 山﨑賢人、土屋太鳳、村上虹郎、三吉彩花 他 |
ジャンル | サバイバル・サスペンス, デスゲーム |
原作 | 麻生羽呂『今際の国のアリス』 |
🔴「げぇむ」の基本ルールと、トランプのマークが示す意味!
🟡生きるか死ぬか。「びざ」の残酷なルール
「今際の国」で生き延びるためには、命を懸けた「げぇむ」に参加し、クリアし続けなければならない。
げぇむをクリアしたプレイヤーには、滞在許可日数を示す「びざ」が与えられる。
この日数が尽きると、そのプレイヤーは上空から照射される赤いレーザーによって容赦なく処刑されるんだ。
🟡♥(はぁと):最も残酷な、心理戦
人間の感情、信頼、そして裏切りをもてあそぶ、最も残酷とされる心理型のげぇむ。
🟡♦(だいや):知性が試される、頭脳戦
知性、論理、機転が試される頭脳型のげぇむ。
🟡♣(くろーばー):チームの絆が鍵となる、バランス型
チームワークと協調性が求められる協力型のげぇむ。
🟡♠(すぺーど):シンプルで、最も過酷な体力勝負
身体能力、体力、戦闘力が試される物理型のげぇむ。

▼原作漫画とドラマ版での「げぇむ」の違いは?
この記事では、ドラマ版に登場した全ての「げぇむ」を解説していくけど、「原作のげぇむと、どうルールが違うの?」「ドラマで省略されたげぇむは?」といった、より深い比較については、こちらの記事で徹底的に解説しているよ!
🔴シーズン1の「げぇむ」一覧とネタバレ解説!
🔵げぇむ名:「生きるか死ぬか」(♣3)
●ルール
制限時間内にビルから脱出する。
各部屋に設置された「生きる」と「死ぬ」の2つのドアから、正しい方を選び続けなければならない。
●結末とドラマ
アリスが持ち前の記憶力と空間認識能力でビルの構造を推測し、安全なルートを導き出す。
しかし、このげぇむでチョータが足に重度の火傷を負い、後の悲劇へと繋がっていく。
🔵げぇむ名:「おにごっこ」(♠5)
●ルール
20分の制限時間内に、マンションのどこかにある「じんち」を見つけ出し、2つのボタンを同時に押す。
武装した「鬼」に殺されるか、時間切れで建物が爆発すれば敗北。
●結末とドラマ
アリスとチシヤが知力で「じんち」の場所を特定し、ウサギがクライミング技術で鬼を回避。
アリスは、鬼の正体が自分たちと同じプレイヤーであったことを知り、この世界の非情さを痛感する。
🔵げぇむ名:「かくれんぼ」(♥7)
●ルール
参加者は4人。
1人が「オオカミ」、3人が「ヒツジ」となる。
「オオカミ」の役は、現在のオオカミと目が合った者に移り、制限時間終了時に「オオカミ」だった者だけが生き残る。
●結末とドラマ
シーズン1で最も衝撃的だった、悲劇のげぇむ。
アリス、カルベ、チョータ、シブキの固い友情が、この残酷なルールによって引き裂かれる。
最終的に、カルベ、チョータ、シブキの3人は、アリスを「オオカミ」にしたまま、自ら隠れるという究極の自己犠牲を選択。
アリス一人の生存を確実なものにし、彼の心に生涯消えることのないトラウマを植え付けた。
🔵げぇむ名:「ディスタンス」(♣4)
●ルール
制限時間内に「ゴール」に到達する。
ゲームエリアである地下道は、時間と共に水没していく。
●結末とドラマ
親友を失い、絶望していたアリスが、ウサギとの絆を深めるきっかけとなったげぇむ。
多くのプレイヤーがトンネルの奥へと走っていく中、アリスは真のゴールがスタート地点のバスであることを見抜く。
仲間を見捨てず、負傷者を助けに戻るというアリスの行動が、クリアの鍵だった。
🔵げぇむ名:「でんきゅう」(♦4)
●ルール
隣接する部屋の電球を点灯させるスイッチを、3つのうちから正しく特定する。
謎を解く前に、上昇する水位が送電線に達すれば感電死。
●結末とドラマ
「ビーチ」の幹部になるための試験として、アリスの知性が試された。
彼は、スイッチのオンオフと、電球が発する「熱」を組み合わせることで、このパズルを鮮やかに解決。
彼の天才的なひらめきが、アンに認められるきっかけとなったんだ。
🔵げぇむ名:「まじょがり」(♥10)
●ルール
ビーチのメンバーであるモモカを殺害した「魔女」を特定し、2時間の制限時間内に炎の祭壇で燃やす。
●結末とドラマ
シーズン1のクライマックス。
このげぇむは、ビーチ内部の権力闘争を爆発させ、アグニ率いる武闘派による大量虐殺へと発展。
しかし、アリスはモモカ自身がげぇむを開始するために自殺した「魔女」であると推理。
これにより、ゲームマスターのためにげぇむを運営する「でぃいらぁ」の存在が初めて明かされた。
🔴シーズン2の「げぇむ」一覧とネタバレ解説!
🔵げぇむ名:「さばいばる」(♠K)
●ルール
東京全域をアリーナとし、常にプレイヤーを狩り続ける「スペードのキング」を殺害する。
●結末とドラマ
シーズン2を通して、悪夢のようにプレイヤーたちを蹂躙し続けた、究極の物理的脅威。
最後はアリスとアグニが共闘し、多くの犠牲を払いながらも、アグニが捨て身の突撃でとどめを刺した。
🔵げぇむ名:「すうとり」(♣K)
●ルール
5対5のチーム戦。
制限時間終了後、相手チームより多くのポイントを保持していれば勝利。
●結末とドラマ
「クラブのキング」であるキューマとの、生きる意味を問う哲学的な対話でもあった。
最後は、タッタが自らの手首を破壊して腕輪を外し、アリスにポイントを託すという自己犠牲によって決着。
タッタは死ぬが、その行動で過去の罪を乗り越え、魂の救済を得た。
🔵げぇむ名:「びじんとうひょう」(♦K)
●ルール
5人のプレイヤーが0から100の数字を1つ選択。
全員の平均値×0.8に最も近い数字を選んだ者が勝者。
敗者はポイントを失い、-10ポイントで死亡。
●結末とドラマ
「ダイヤのキング」の正体は、元弁護士のクズリュウだった。
彼は、「人間の命の価値は平等か」という問いに苦悩していた。
最終ラウンド、チシヤに「自分の命を救うか否か」の選択を突きつけられたクズリュウは、その選択を放棄し、自ら敗北を選ぶ。
彼は、チシヤを生かすために自己を犠牲にし、その死をもって自らの哲学を貫いたんだ。
🔵げぇむ名:「どくぼう」(♥J)
●ルール
プレイヤーの中に潜む「ハートのジャック」を特定する。
各ラウンド、独房で自分の首輪のマークを申告するが、自分のマークは見ることができず、他者から教えてもらうしかない。
●結末とドラマ
究極の疑心暗鬼ゲーム。
しかし、生き残る鍵は皮肉にも「信頼」だった。
ジャックの正体がマツシタであったことをチシヤが突き止めた後、バンダとヤバが彼を拷問。
ジャックは拷問から逃れるために自決した。
🔵げぇむ名:「ちぇっくめいと」(♠Q)
●ルール
大規模な鬼ごっこ。
ターンごとに入れ替わる「鬼」から逃げながら、相手の背中のボタンを押して自チームに引き入れる。
●結末とドラマ
クイーンであるリサの心理戦が光るげぇむ。
アリスは、プレイヤーたちに生きる意味を問いかける熱弁をふるい、多くの離反者を呼び戻すことに成功し、勝利した。
🔵げぇむ名:「くろっけぇ」(♥Q)
●ルール
「ハートのクイーン」であるミラとクロッケーを3ラウンド、途中棄権せずにプレイし終えること。
●結末とドラマ
最後の絵札げぇむは、純粋な心理戦。
ミラはアリスに幻覚を見せ、「今際の国」での出来事すべてが精神病院での妄想であると信じ込ませようとする。
アリスは完全に屈服しかけるが、ウサギが自らの手首を切りつけ、現実の痛みと犠牲をもって彼を正気に戻した。
🔴シーズン3の「げぇむ」一覧とネタバレ解説!
🔵げぇむ名:「ばばぬき」
●ルール
プレイヤー間でカードを引き合い、最後にジョーカーを持っていた者が死亡。
●結末とドラマ
新キャラクターのリュウジが、冷静な心理操作で勝利。彼が「今際の国」の謎を解く、新たなキーパーソンとなる。
🔵げぇむ名:「おみくじ」
●ルール
おみくじに書かれた問題に正確に答える。
不正解だと、誤差の数だけ空から火の矢が降ってくる。
●結末とドラマ
難解な問題に答えられず、多くのプレイヤーが犠牲になる。
アリスは、最後に「大吉」のおみくじに脱出ルートへのヒントが隠されていることに気づき、少数の生存者を導いてクリアした。
🔵げぇむ名:「ゾンビ狩り」
●ルール
チームベースの複雑なカードゲーム。
「ゾンビ」「ショットガン」「ワクチン」という特殊カードを使い、最終的に人数の多いチームが勝利する。
●結末とドラマ
げぇむは暴力的な魔女狩りの様相を呈するが、アリスは「自らゾンビになる」という逆転の発想でチームを勝利に導き、リーダーとしての資質を見せつけた。
🔵げぇむ名:「ミライすごろく」
●ルール
最終げぇむ。
25の部屋で構成された施設からの脱出。
各ドアには、プレイヤーの「あり得たかもしれない未来」のビジョンが映し出される。
●結末とドラマ
ウサギが妊娠しているため、プレイヤーとして2人分とカウントされるという、最大のどんでん返し。
最後の部屋で、アリスはウサギとそのお腹の子を出口から通すために、自らが残るという犠牲を選択。
しかし、この「自己犠牲」こそが、このげぇむの真の「勝利条件」だった。

🔴シーズン3の「げぇむ」一覧とネタバレ解説!
シーズン2のラストで提示された「ジョーカー」のカード。
原作なき完全オリジナルストーリーとして描かれたシーズン3では、これまで以上に残酷で、そして哲学的な「げぇむ」が、アリスたちを待ち受けていました。
▼シーズン3全体の結末や、「JOKER」の正体に関する深掘り考察はこちら!
🔴最も残酷で、最も心を揺さぶられた「げぇむ」ベスト3!

数々の「げぇむ」を追体験してきたけど、その中でも特に僕の心に深く刻み込まれ、忘れられなくなった「げぇむ」を3つ、独断と偏見で選ばせてもらったぜ!
🔵第3位:「すうとり」(♣K)
クラブのキング・キューマとの対決は、もはや「げぇむ」を超えた、魂の対話だった。
生きる意味を問いかけるキューマの哲学と、仲間を信じるアリスの意志がぶつかり合う。
そして、タッタのあまりにも切ない自己犠牲…。
ただのチーム戦じゃない、シリーズ屈指の感動的な人間ドラマが、ここにはあった。
🔵第2位:「びじんとうひょう」(♦K)
チシヤとダイヤのキング・クズリュウによる、究極の頭脳戦。
極限の状況で「人間の命の価値は平等か?」という、重すぎる問いを突きつけられる。
暴力も、派手なアクションもない。
ただ静かに、しかし確実に心をえぐられる、知的な恐怖。
このげぇむが描いた美学は、シリーズの中でも異質で、最高にクールだった。
🔵第1位:「かくれんぼ」(♥7)
そして、僕にとっての第1位は、やっぱりこれしかない。
アリス、カルベ、チョータ、シブキ。
あの4人の、固い友情を、これ以上ないほど残酷な形で引き裂いた、悪魔のげぇむ。
「オオカミ」になったアリスを救うため、3人が次々と隠れていくシーンは、何度観ても涙が止まらない。
このシリーズが、ただのデスゲームじゃない、「魂の物語」なんだと、僕らに叩きつけた最初の瞬間。
この悲劇があったからこそ、アリスの旅は始まったんだ。
🔴まとめ:全ての「げぇむ」が問いかける、生きる意味!
ここまで、数々の「げぇむ」を振り返ってきたけど、結局、この物語が伝えたかったことは、すごくシンプルなんだと思う。
理不尽なルール、容赦ない暴力、そして心を壊す裏切り。
「げぇむ」は、僕らが生きるこの世界の不条理そのものだったのかもしれない。
でも、そんな絶望的な状況の中で、アリスたちは仲間を信じ、愛し、そして「生きる」ことを諦めなかった。
全ての「げぇむ」が僕らに問いかけていたのは、「お前は、それでも生きる意味を見つけられるか?」という、たった一つの、しかし最も重要な問いだったんだと思う。
『今際の国のアリス』は、ただのサバイバルドラマじゃない。
僕ら自身の人生を、もう一度見つめ直すきっかけをくれる、最高の物語でした。
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