映画『10DANCE』は“序章”に過ぎない!原作未読勢に告ぐ「消された愛人」と「杉木の変態性」完全解説【ネタバレ注意】
こんにちは!YOSHIKIです!
前回の記事で、Netflix実写版『10DANCE』の熱量について、文字数が尽きるまで語り散らかしましたが……
みなさん、もう落ち着きましたか?
僕は正直、まだ無理です。
あのラスト、アジアカップでの再会とキスの余韻だけで、今なら白飯3杯どころか丼飯でおかわりいけます。
「最高のハッピーエンドだった! 二人のこれからに幸あれ!」
「続編で世界を獲る二人が見たい!」
そう思って、感動の涙を流しながらエンドロールを見送ったあなた。
……あえて、心を鬼にして言わせてください。
「映画のあの幸せな結末、原作だと全然違いますから!!!」
実は僕、映画があまりに良すぎたので、「原作だとこの後どうなるんだろう?」「もしかして、もっと凄い展開があるんじゃ…?」と気になって、徹夜でリサーチしまくったんです。
そうしたら、出てくるわ出てくるわ。
映画の美しい世界観では綺麗サッパリ洗い流されていた「ドロドロの愛憎劇」や、杉木信也の「ドン引きするレベルの変態性」が……!
今回は、「映画で沼に落ちたけど原作は未読」という同志のために、僕が調べ上げた「実写版と原作漫画の決定的な違い」を徹底レポートします。
覚悟してください。
映画が「光」なら、原作は「闇(と、底なしに深い愛)」です。
【10Dance】実写化Netflix映画版ネタバレはこちらから↓
🟡【結論】映画のラストは「パラレルワールド」だった!?

まず一番衝撃だったのがここです。
映画のラスト、アジアカップで即興ダンスを披露して「決勝で会おう!」と約束するあの美しい終わり方。
原作ファンからすると、あれは「……え、そこで終わるの!? ここからが本番なのに!」というレベルの改変らしいんです。
①映画は「約束」がゴール、原作は「別離」がスタート
映画版は、互いのパートナーと出場した大会の後、二人が即興で踊り「決勝で会おう」と誓い合う、「熱いライバル関係の始まり(約束)」で幕を閉じました。
これから二人は、互いを高め合うために切磋琢磨していく……
そんな希望に満ちた、スポーツ青春映画として完璧なラストでしたよね。
しかし、原作漫画では、あの映画の時期(ブラックプール前後)のあと、なんと二人は「修行のための別離」を選ぶんです!
原作では、互いのダンスを教え合う「練習パートナー」としての関係を一度完全に解消します。
杉木は「今のままじゃ世界で勝てない」「今の関係性ではこれ以上伸びない」と冷徹に判断し、愛する鈴木をあえて突き放し、「個々で修行する期間(別離期間)」に入ります。
映画のような「これから熱く戦おう!」というポジティブな空気とは裏腹に、まさかの「会わない期間(遠距離編)」が待っているんです。
映画が「つながりを確認して終わる」だとしたら、原作は「強くなるために、身を切る思いで離れる」。
このヒリヒリするような展開こそが、原作の真骨頂なんです。
互いに別の場所、別のパートナーと踊りながら、心の中では相手のことばかり考えている……
そんな切なさを経てからの再会だからこそ、原作のカタルシスは凄まじいことになっています。
映画のラストは、ある意味で「二人が一番美しく交わった瞬間」を切り取った、奇跡のパラレルワールドだったのかもしれません。
🔴【衝撃】映画で全カット!鈴木には「体の関係」を持つ男がいた

ここからは、僕がリサーチしていて一番「マジかよ……」と声が出たポイントです。
今回の比較記事を書くにあたり、詳細なあらすじや考察が載っているこちらのサイトを徹底的に参考にさせていただきました。
▼今回のリサーチ・引用元サイト様
【原作ネタバレ】映画『10DANCE』漫画第8巻&最新話まであらすじ・キャスト解説! | ciatr[シアター]
※原作のあらすじ、登場人物の相関図などが非常に詳しくまとめられています。
原作の空気感を知りたい方は必読です!
このサイト様の情報を読み込んで分かったのですが、映画では「とんでもなく重要な人物」が一人、丸ごと消されています。
この改変により、映画と原作では物語の「重さ」がまるで変わってしまっているんです。
②消された愛人「ノーマン」の存在
映画の鈴木信也(竹内涼真)は、純粋にダンスを愛する、真っ直ぐな挑戦者でした。
しかし、原作の鈴木はもっと「ハングリー」で、生きるために必死な「サバイバー」です。
原作には、鈴木の新しいコーチとなる「ノーマン」という男性キャラクターが登場します。
そして驚くべきことに、鈴木はこのノーマンと「愛人関係(肉体関係)」を持っていたことが示唆されているんです!
「え、鈴木……杉木一筋じゃないの!?」とショックを受ける方もいるかもしれません。
でもこれ、ただの「浮気」という単純な話ではないんです。
お金もコネもない鈴木が、世界レベルの指導を受けるために、自分の身体を対価として差し出していた……。
それは、華やかなダンス界の裏にある「パトロン制度」や「格差」を描く、超シリアスで重い設定なんです。
③「ノーマンとの決別」こそが愛の証明
映画では描かれませんでしたが、原作(8巻あたり)で、鈴木は杉木と向き合うために、このノーマンとの関係を清算します。
これが本当に泣けるんです。
「技術的な後ろ盾(パトロン)」を捨ててでも、何の後ろ盾もない状態で、杉木と対等になりたい。
その覚悟を決めるシーンこそが、原作における最大の「愛の証明」なんです。
映画の純粋な絆も素敵でしたが、「汚れてでも這い上がろうとした鈴木」が「杉木のために全てを捨てる」という原作のドラマは、もっと人間臭くて、胸が締め付けられるような感動があります。
🟡杉木信也は王子様じゃない…「ド変態」です(褒め言葉)

町田啓太さん演じる杉木は、クールでちょっと不器用な「完璧主義者」でしたよね。
でも原作の杉木は……はっきり言います。
「変人」です。
もっと言うと「変態」です(※最大限の賛辞)。
④衝撃の「セックス禁止令」
映画のラスト、熱いキスを交わした二人。
「これでようやく二人の想いが通じ合った!」「これからラブラブな日々が始まるんだ!」と感動しましたよね。
原作でも二人はやがて想いを通わせ、映画よりも一歩進んで、正式に「恋人同士」になります。
……が!
そこで杉木が、とんでもないことを真顔で言い出すんです。
「10ダンスの大会が終わるまでは(セックスを)しない」
はあぁぁぁ!?!?(全読者の叫び)
なんで!? やっと付き合えたのに!? 目の前に好きな人がいるのに!?
杉木の理屈はこうです。
「満たされてはいけない。性的欲求不満(フラストレーション)こそが、ダンスのパフォーマンスを爆発的に向上させる燃料になる」
……いや、ストイックすぎて怖いよ!!!
彼は鈴木を拒絶しているのではなく、「お預け」を食らわせることで、互いの渇望を極限まで高めようとしているんです。
鈴木も「なんだそれ!」と怒りつつ、その提案に乗ってしまうのがまた凄いところ。
この「歪んだ愛情表現」こそが、原作・杉木信也の魅力なんです。
映画のスマートな杉木しか知らない人が原作を読むと、この変態的な思考回路と、それに翻弄される鈴木の姿に、ギャップ萌えすること間違いなしです。
🔴映像化してほしかった!幻の「名シーン」2選
最後に、リサーチしていて「うわ、これ絶対映像で見たいやつじゃん…!」と悶絶した、映画未収録の名シーンを紹介します。
大友監督、もし続編があるなら、何卒ここをお願いします!!!
⑤銀座のストリート・ダンス(別れの舞)
原作6巻に収録されている、ファンの間でも伝説となっているシーンです。
二人が「解散(練習パートナーの解消)」を決めた最後の夜。
彼らは、スタジオでもステージでもなく、夜の銀座の路上(アスファルト)の上で踊ります。
音楽も衣装もない。ただ街の雑踏の中で、靴音だけを響かせて、言葉を交わさずにステップを踏む。
「これから俺たちは別々の道を歩くんだ」という寂しさと決意が滲み出る、原作屈指の美しく切ないシーンだそうです。
これ、映画のあの重厚な映像美で見たかった……!
⑥丸の内のチャチャチャ(非接触のセックス)
原作8巻。
再会後のシーンです。
丸の内のレストランで、二人が即興でチャチャチャを踊ります。
さきほど紹介した「セックス禁止令」が出ている中でのダンスです。
身体は触れ合っていない。
でも、リズムと呼吸だけで深く通じ合い、二人は踊っているだけで顔を赤らめる……。
ファンの間では「触れていないのに、セックスしているようにしか見えない」と言われる伝説の描写です。
映画のキスシーンも最高でしたが、こういう「触れないからこそ溢れ出る色気」も見てみたかったですね。
🟡まとめ:映画は「入り口」、原作は「奥座敷」
●映画版:純度100%の「光」。
美しいライバル関係と、未来への約束を描いた物語。
●原作漫画:光と「影」。
愛憎、パトロン、禁欲、執着が入り混じる「業(ごう)」の物語。
いかがでしたでしょうか?
僕自身、調べるほどに「映画はあくまで『入門編』だったんだな」と思い知らされました。
映画の爽やかなラストも大好きですが、原作の泥臭くて、面倒くさくて、どうしようもないほど人間臭い二人を知ってしまった今、もう後戻りはできません。
「映画の続きが知りたい」「杉木の変態性を確認したい(笑)」「鈴木の過去を知りたい」という方は、ぜひ僕と一緒に原作の沼に飛び込みましょう!
映画で二人の「美しさ」に惚れたなら、原作で二人の「生き様」に惚れ直すはずです。
※僕もこれから全巻ポチります!一緒に徹夜しましょう!

最後まで読んでくれてありがとうございます!
「映画も良かったけど、原作のここも語りたい!」という既読勢の先輩方、ぜひコメント欄で補足情報を教えてください!
映画と原作、どっちの二人が好きか投票とかもやってみたいですね。
YOSHIKIでした!



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