【主題歌考察】なぜキム・チェウォン?『匿名の恋人たち』OST『告白』に隠された、日韓を繋ぐ奇跡!

『匿名の恋人たち』を観終わった後、あの透き通るような歌声と、心に寄り添うメロディが、頭から離れなくなったのは、僕だけじゃないはずです。
この記事では、そんな君たちの「あの曲、もっと知りたい!」という気持ちに、僕の魂を込めて、徹底的に答えていくぜーー!
🔴序論:これは、音楽が“もう一人の主人公”だった物語!
『匿名の恋人たち』は、ただのラブコメじゃない。
それは、音楽が、セリフ以上に登場人物の心を代弁し、物語の行方を導いていく“音楽が、もう一人の主人公”だった物語だったんじゃないかな。
映画やドラマにおいて、音楽ってすごく大事だよね。
でも、この作品における音楽の役割は、単なる背景や盛り上げ役じゃない。
壮亮とハナ、二人の不器用な心の動き、言葉にならない想いを、僕らにそっと教えてくれる、もう一人の語り部だったんだと思う。
主題歌に隠された、日韓の文化を繋ぐ奇跡。
そして、全編を彩る、映画のような劇伴音楽。
このドラマが、なぜこれほどまでに僕らの心に温かい余韻を残すのか。
その秘密は、間違いなく「音楽」にある。
さあ、この物語の、もう一つの魂を、一緒に解き明かしていこう。
🔴【主題歌】キム・チェウォン(LE SSERAFIM)『告白』の徹底解剖!
🔵原曲は、韓国で愛されるパク・ヘギョンの名曲だった
本作の主題歌は、韓国の歌手パク・ヘギョンが1999年に発表した名曲『고백(告白)』に、新たに日本語の歌詞を付けてカバーしたものらしいです。
この曲は、韓国では世代を超えて長く愛されてきた、まさに国民的なラブソング。
片想いの繊細な気持ちを、明るいメロディに乗せて歌い上げるこの曲は、多くの人々に勇気と共感を与え続けてきた。
日本で言うなら、どの曲になるだろう…。
世代によっては、宇多田ヒカルさんの『First Love』や、スピッツの『チェリー』みたいに、聴いた瞬間に「ああ、あの頃の…」って、自分の青春時代がフラッシュバックするような、そんな特別な一曲なんだよね。
この、韓国の文化的アイコンとも言える楽曲を主題歌に選んだこと自体が、このドラマの、日韓の才能が融合したハイブリッドな魅力を、何よりも雄弁に物語っている。
ただの人気曲じゃない。
ヒロイン・ハナの背景にある文化を、僕らが肌で感じられるように、という作り手からの、最高のプレゼントなんだと思うなーー。
🔵なぜ、彼女が歌う必要があったのか?制作陣が語る、起用の“本当の”理由
そして、この名曲を歌う大役を任されたのが、世界的な人気を誇るガールグループLE SSERAFIMのリーダー、KIM CHAEWON(キム・チェウォン)です。
制作陣が彼女を抜擢した理由は、彼女が持つ「透き通るような歌声と繊細な表現力」にあったという。
不器用でピュアな恋愛模様を描く本作の世界観を表現する上で、彼女の声質が不可欠だと判断された。
そして、このキャスティングには、もう一つ、深い意味が隠されている。
1999年にリリースされた原曲という「昔」の文化的遺産を、2000年生まれで、「今」を象徴するアーティストであるキム・チェウォンが歌う。
この構造は、「昔のものと今のものの融合」という、作品全体を貫くテーマと、完璧に一致している。
原作のフランス映画を、現代の日韓を舞台に作り直した、このドラマそのものを、この一曲が体現している。
そう考えると、やばくない?
🔵キム・チェウォンが語る「ときめきと勇気を感じてほしい」という想い
キム・チェウォン自身も、このオファーに深い喜びと意欲を示している。
彼女は元々、原曲『告白』が
「とても有名な曲なので、普段からよく聴いていました」
と語っており、その名曲をリメイクすることに「とてもワクワクしました」とコメントしている。
そして、彼女がこの楽曲に込めた想いは、明確でした。
「初々しい恋の歌なので、ときめきと勇気を感じていただけたら嬉しいです」
と。
このメッセージは、恋愛に対して臆病な登場人物たちが、一歩を踏み出す、この物語のテーマと、完璧に重なり合っているよね。
「好き」という気持ちが溢れそうなのに、あと一歩が踏み出せない。
そんな、壮亮とハナの背中を、彼女の歌声がそっと押してくれている。
この曲は、ただのラブソングじゃない。
臆病な僕らのための、応援歌でもあるんだなって感じましたね。
🔵主演・小栗旬&ハン・ヒョジュも絶賛!実は、ヒロインの“愛聴曲”だったという裏話
そして、この楽曲には、奇跡のような裏話が隠されていた。
主演の小栗旬さんが
「『告白』という曲がハン・ヒョジュさん演じるハナの好きな曲ということが、ある種のテーマになっています」
と語る通り、この曲は、脚本の段階で、すでにヒロイン・ハナの愛聴曲として物語に組み込まれていたんだと思う。
そして、ここからが、本当にすごい。
そのハナ役を演じたハン・ヒョジュさん。
彼女にとって『告白』は、「実際に私が学生時代にとても好きだった曲です」と明かすほど、個人的な思い入れのある一曲だった。
これ、すごくない!?
女優自身のリアルな記憶が、キャラクターの記憶と融合するっていう、とんでもない奇跡。
だから、僕らが劇中で、ハナがこの曲を聴いているシーンを観る時、僕らはただキャラクターを見ているだけじゃない。
ハン・ヒョジュという一人の女性が、自身の青春時代を懐かしむ、その本物の感情を、同時に目撃しているんじゃないかって思う。
これを知ると、ドラマの中でこの曲が流れるシーンが、より一層、愛おしく、そして切なく感じられるはずです。
🔴【歌詞解釈】『告白』は、壮亮とハナ、二人の心の叫びだった

ついに、主題歌『告白』の日本語バージョンが、明らかになった。
僕も早速聴いたけど…。
これは、ただの主題歌じゃない。
実写版『匿名の恋人たち』の、もう一つの脚本なんじゃないかって感じましたね。
まずは、その全文を、君自身の目で確かめてほしい。
KIM CHAEWON of LE SSERAFIM
『告白 (Confession) [Japanese Version]』歌詞全文
溢れそうな「大好きだよ」
その言葉が言えない自分が
嫌いになるよ
一歩踏み出せばいいのに
なのに君に届かないの
その目を見てると
なんかあったかくて
平気なふりで会ってても
胸が騒いだ
まぶしい笑顔が
ぎこちなくなるの怖くて
何にもできなくて
視線を誤魔化してた
溢れそうな「大好きだよ」
その言葉が言えない自分が
嫌いになるよ
一歩踏み出せばいいのに
なのに君に届かないの
初めてその手に
ふと触れた日は
似た者同士だっただけ
今と違ってた
まぶしい笑顔が
ぎこちなくなるの怖くて
迷ってはひとりで
帰りにため息した
溢れそうな「大好きだよ」
その言葉が言えない自分が
嫌いになるよ
一歩踏み出せばいいのに
だからすぐに届けなくちゃ
Oh 溢れ出して止められない
君に、君に、君に伝えたいの
「大好きだよ」
その言葉が言えない自分を
嫌いだから
一歩踏み出すよ
絶対に後悔はしないよ
届けなくちゃ
🔵「溢れそうな『大好きだよ』その言葉が言えない自分が嫌いになるよ」
これ、まさにハナの気持ちそのものだよね。
人の目を見ることができず、自分の殻に閉じこもるしかなかった彼女。
本当は、寛や、そして壮亮に、伝えたい気持ちで胸がいっぱいなのに、それができない。
そんな自分が、もどかしくて、嫌で仕方がなかったはずです。
でも、これってハナだけの話じゃない。
壮亮も、そして僕ら自身も、本当は伝えたい「大好き」を、プライドや恐怖で伝えられずに、後悔したことが、きっとある。
このフレーズは、そんな僕らの心の、一番柔らかい場所を、優しくえぐってくる力を持っていると思う。
🔵「まぶしい笑顔が ぎこちなくなるの怖くて 何にもできなくて 視線を誤魔化してた」
この一節は、壮亮とハナ、二人の“病”の本質を、完璧に言い当てている。
視線恐怖症のハナが、相手の視線を恐れるのはもちろん、潔癖症の壮亮もまた、人と深く関わることで、今の完璧な自分が「ぎこちなく」なってしまうことを、無意識に恐れていたんじゃないかな。
「触れられない」「見つめられない」という、彼らの物理的な壁。
その正体は、「今の関係が、壊れてしまうのが怖い」という、あまりにも人間的で、切ない臆病さだったんだと思う。
だから、彼らは視線をそらし、本当の気持ちに蓋をするしかなかった。
🔵「嫌いだから 一歩踏み出すよ 絶対に後悔はしないよ 届けなくちゃ」
そして、この最後のフレーズ。
ここで、物語は大きく動く。
「言えない自分が嫌い」。
その自己嫌悪が、絶望じゃなく、「一歩踏み出す」ための、最強のエネルギーに変わる瞬間。
キム・チェウォンさんが語っていた、「ときめきと勇気を感じてほしい」という想い。
その全てが、この最後のフレーズに凝縮されている。
この曲は、単なる片想いの歌じゃない。
自分の弱さや臆病さを乗り越え、愛する人に想いを届けるという、人間の最も尊い「勇気」の歌なんだと思う。
そして、その「勇気」こそが、壮亮とハナが、最後に見つけた、唯一の“奇跡”だったんだと、僕は思う。
🔴【挿入歌(OST)】全曲リストと、あの名シーンで流れた曲を解説!
🔵音楽監督は『哭声/コクソン』のダルパラン!
『匿名の恋人たち』の音楽世界は、主題歌だけに留まらない。
劇伴全体が、統一されたビジョンの下に構築されている。
その音楽全体を統括するのが、音楽監督ダルパランです。
彼は、映画『甘い人生』や『哭声/コクソン』といった、重厚で芸術性の高い作品の音楽を手掛けてきた、韓国を代表する映画音楽の作曲家なんです。
これ、すごくない!?
「え、あのダークで、心臓を抉るような音楽を作ってきた人が、この甘くて優しいラブコメを?」って、最初は驚いた!
でも、彼を起用したという事実こそが、本作が単なる軽快なラブストーリーに留まらず、登場人物が抱える心理的な脆さや孤独といった、よりダークで複雑なテーマを深く掘り下げる、映画的な深みを持った作品を目指していることの、何よりの証拠なんだと思う。
ダルパランの音楽は、物語の甘い側面だけでなく、その裏にあるビターな感情にも寄り添い、作品に多層的な奥行きを与えているんだよね。
🔵公式サウンドトラック全20曲リスト

『匿名の恋人たち』の公式サウンドトラックは、主題歌1曲と、ダルパランが作曲したスコア19曲からなる、全20曲で構成されている。
このリストを見ているだけでも、壮亮とハナが経験した、様々な感情の記憶が蘇ってくるようです。
曲順 | 正式タイトル | アーティスト |
1 | Confession (Japanese Version) | KIM CHAEWON, Dalpalan |
2 | Memory of My Skin | Dalpalan |
3 | Butterfly Hug | Dalpalan |
4 | Romantics Anonymous | Dalpalan |
5 | After Losing My Mother | Dalpalan |
6 | Unknown Heart | Dalpalan |
7 | Unpromised Journey | Dalpalan |
8 | Shirt in the Bag | Dalpalan |
9 | Tell Your Story in the Anonymous Circle | Dalpalan |
10 | Will We Be Able to Meet Properly | Dalpalan |
11 | It’s Snowing Outside | Dalpalan |
12 | Situational Drama in a Circle | Dalpalan |
13 | Lavender Farm | Dalpalan |
14 | Picturesque Lake | Dalpalan |
15 | What You Saw Was a Mistake | Dalpalan |
16 | I Don’t Want to Get Caught | Dalpalan |
17 | Chocolate Like Your Heart | Dalpalan |
18 | Your Support | Dalpalan |
19 | Our Time a Little While Ago | Dalpalan |
20 | Another Story Begins | Dalpalan |
🔵赤西仁のジャズバーで流れていた、あの曲の正体は?
視聴者の間で「あの曲、カッコよかった!」と話題になった、赤西仁さん演じる寛がマスターを務めるジャズバー「Brush」で流れる音楽。
「あれ、誰の曲だろう?」って、気になった人も多いんじゃないかな?
僕も気になって、公式サウンドトラックのリストを隅から隅まで調べてみたんです。
でも、有名なジャズのスタンダード曲の名前は、どこにも見当たらない。
そう、このことから導き出される答えは、一つしかない。
バーのシーンで使われている音楽は、既存のジャズ曲じゃなく、音楽監督ダルパランによって、このドラマのために書き下ろされた、オリジナルの楽曲である、と断定できる。
これって、すごくない?
単にジャズバーの雰囲気を作るために、有名な曲を適当に流すんじゃなく、その場所の空気感、そしてその場の主である寛というキャラクターの個性を表現するために、オーダーメイドの楽曲を制作している。
この、音楽に対する徹底したこだわり。
ヤバくない?

▼でも、このドラマの“奇跡”は、音楽だけじゃなかったよな?
あの衝撃のラストカメオ、13年ぶりに帰ってきた赤西仁、そして、あのチョコレートショップの秘密…。
観終わったみんなが語り合っている、もう一つの“美味しい”話題の全ては、こちらの記事で徹底解説しているぜーー!
🔴まとめ:この記事で伝えたかったこと

さて、長々と語ってきたけど、最後にこの記事で解説した、このドラマの音楽の深すぎる魅力を、分かりやすく箇条書きでまとめておこう!
この物語は、音楽と共に記憶されるべき、特別な一本です。
もう一度観る時は、ぜひ、音楽にも耳を澄ませてみて欲しいなって思います!
▼『匿名の恋人たち』本編のネタバレ感想・考察はこちらの記事で!
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