🔴第1話:登場!短縮番号0番の女
🔵第1話:【ネタバレあらすじ解説】
物語は、天才詐欺師ユン・イラン(パク・ミニョン)率いるチームが、信者を騙す強欲な祈祷師を、偽の違法カジノで破滅させる場面から始まる。
彼らが悪人からのみ金を奪う「義賊」であることが示された後、詐欺に嫌気がさしたミョン・グホ(チュ・ジョンヒョク)はチームを離れてしまう。
しかし、イランは次のターゲットである悪徳金融業者チョン・テスを騙すため、グホをチームに引き戻す計画を立てる。
彼女は、ジェームズ(パク・ヒスン)がテスに返り討ちにあって重傷を負ったという、手の込んだ「嘘」を演出し、仲間想いのグホをチームに復帰させることに成功する。
チームは、テスが裏金500億ウォンを海外へ密輸する計画を掴む。
イランは客室乗務員に、グホは財閥の隠し子に扮し、テスの専用機に潜り込む。
しかし、全てが計画通りに見えたその時、テスは突如グホのこめかみに銃口を突きつけるという、絶体絶命の状況で物語は幕を閉じる。
🔵第1話:【ネタバレあり感想】
この韓国版を観た後、僕は原作である日本版の第1話を改めて観直してみました。
基本的な話の構成は、確かに一緒でしたね。
でも、正直に言ってしまうと、詐欺の“鮮やかさ”という点では、日本版の方が一枚上手だったように思います。
韓国版では、ターゲットは強欲な祈祷師一人で、偽カジノのクライマックスで駆けつけた警官役は、仲間であるジェームズでした。
もちろん、その方が無難で失敗のない作戦です。
でも、少しつまらないと感じてしまいました。
なぜなら、日本版では、駆けつけた警官役は、ダー子が目を付けた脱税常習犯の悪徳社長だったからです。
悪徳ホストクラブ経営者(※日本版のターゲット)も、この悪徳社長も、本物の警官が駆けつけたと信じたからこそ、お金を置いて逃げていったわけです。
ダー子たちは、その悪徳社長を「金を騙し取る話がある」と釣り上げ、偽の賭博場に駆けつける「警官役」を演じさせていました。
偽の賭博で使った1億円は、その悪徳社長自身に用意させたお金。
そして、主人公たちは悪徳ホストクラブ経営者から騙し取った1億円と、悪徳社長が出した1億円を、まとめて奪い取ってしまったわけです。
仲間を使うのではなく、別の悪党に悪党を演じさせるという、綱渡りのような“賭け”。
そして、それが成功した時の「二重で騙していたのか!」という驚き。
このスリルとカタルシスは、はるかに日本版の方が勝っていました。
『コンフィデンスマン』の話自体は、面白さが保証されているようなものです。
だからこそ、韓国版には「原作を超えてくるんじゃないか?」という大きな期待をしていました。
原作のこの鮮やかな手口と比べてしまうと、少しがっかりしてしまったのも、正直な気持ちです。
それに、日本版がテンポ良く1話で完結させたこの話を、韓国版が2話まで持ち越したのも、少し気になりましたね。
もちろん、続きが気になる終わり方ではありました。
でも、『コンフィデンスマン』の魅力は、やっぱりテンポの良い鮮やかな騙し合いにあると思います。
この構成がどう影響するのか、まずは第2話のどんでん返しに期待したいですね!
🔴第2話:モレ財団
🔵第2話:【ネタバレあらすじ解説】
第1話のラスト、ミョン・グホ(韓国版ボクちゃん)が銃口を突きつけられる。
テスは、SNSの写真で見た「財閥の隠し子」の肩にタトゥーがあったが、グホの肩にはないことを指摘。
しかし、グホが機転を利かせて「タトゥーは反対側の肩です」と説明し、タトゥーを見せ、その場を切り抜ける。
さらに、テスは偽の拉致事件を起こし、「忠誠心テスト」を仕掛ける。
グホは、ナイフで小指を切断されそうになってもテスの名前を決して口にせず、その覚悟を見せたことで、テスの絶対的な信頼を勝ち取ることに成功した。
信頼を得たユン・イラン(韓国版ダー子)は、テスに「現金を災害地域への救援物資と偽って輸送する」という、大胆な密輸計画を提案し、実行に移す。
帰りの専用機内で、計画はクライマックスを迎える。
イランは「エンジン故障」という緊急事態を演出し、「機体を軽くするため」と、現金500億ウォンが入った箱を次々と上空から投棄し始める。
自分の全財産が空に消えていく光景に絶望したテスは、金を追いかけ自らパラシュートを背負い、飛行機から飛び降りた。
しかし、これは全てチームの仕掛けた罠だった。
実際に投棄されたのは、ただの紙束が入った偽の箱。
本物の500億ウォンはチームが安全に確保し、全額、児童養護施設に匿名で寄付された。
そしてラスト。
全ての事件が解決し、チームが祝杯をあげる中、イランは一人、アジトの奥にある隠し部屋へ。
その部屋の壁一面には、ミョン・グホの幼少期の写真や、彼が過去に巻き込まれた「拉致事件」に関する膨大な調査資料が、びっしりと貼り付けられていた。
🔵第2話:【ネタバレあり感想】
第2話まで見終えて、基本的なあらすじは、原作である日本版と同じでしたね。
でも、正直に言ってしまうと、テンポが悪すぎると感じました。
日本版がスピーディーに1話で終わらせた内容を、韓国版は2話分も使っているわけですから、仕方ないのかもしれませんが…。
もし、あの名作である日本版を知らなければ、それでも十分に楽しめるんだと思います。
でも、知っているからこそ、このテンポの悪さを感じずにはいられませんでした。
もちろん、くすっと笑ってしまうコメディ部分は面白いところもあるんです。
それに、日本版にはなかった飛行機の気圧問題の説明(突然ドアを開けても大丈夫だったのは、低空飛行をしていたから)など、「なるほど!」と思わされる、韓国版ならではの良さもありました。
ラストの、イランの隠し部屋のシーンも、確かに興味はそそられます。
でも、ここまで感じてきた物語のテンポへの不信感もあって、手放しで「脚本家、天才だ!」とは言えないのが正直なところです。
これからどうなっていくのか、期待よりも、少し不安なスタートだと感じてしまいました。
🔴第3話:デジャブ!
🔵第3話:【ネタバレあらすじ解説】
物語は、ミョン・グホの知人ボラが、スター芸術評論家ユ・ミョンハンからセクハラ被害を受けたことをきっかけに動き出す。
当初、ユン・イランは事件の規模の小ささから乗り気ではなかったが、ユ・ミョンハンの裏の顔—贋作の制作・売買、文化財の違法取引、政財界への裏資金提供—を知り、彼の巨悪を暴くため、チームに合流する。
イランは、世界的なオークション会社の購買責任者「オリビア・キム」を名乗り、豪華なドレスをまとってVIPパーティへ潜入。
ジェームズはジャズ歌手、グホは財閥3世に扮し、見事なチームプレーでワイングラスから指紋を、会話から金庫のパスワード情報を盗み出す。
そして、チームは贋作師の協力を得て、偽のエルカソ作品を仕掛ける作戦に突入。
大邸宅のオーナーに変装したグホが、ミョンハンに鑑定を依頼すると、彼は「偽物ではない」と完全に信じ込み、取引成立寸前まで進む。
しかし、作戦成功を確信したのも束の間、協力者である贋作大家が警察に連行される場面に遭遇。
その直後、ミョンハンが3人へ全てを見透かしたような鋭い視線を送り、計画が完全に露見したかのような、スリリングな状況で物語は幕を閉じた。
🔴第4話:ゴーストキャッスル
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