今回、紹介する作品は『トランク』です。
作品解説
🔸湖に浮いてきたトランクによって明かされた謎の結婚サービスと、2人の男女の不思議な結婚ストーリーを描く!
🔸愛と同情、救い、執着、欲望、寂しさ、空虚さなど「期間制結婚」にまつわる多様な人物の関係と感情を深く密に描く!
🔸契約結婚による夫婦役をコン・ユ×ソ・ヒョンジンというトップ俳優2人が担う!
🔸Netflixオリジナルの韓国ドラマ!
『期間のある夫婦生活』というワードが少し特別な結婚生活をイメージさせますね。きっとそこには、本物と偽物が混ざったような闇があり、トランクによってどんな秘密が隠されているのか?2人の期間付き結婚には、何が待っているのか凄く楽しいな作品ですね!
タイトル | トランク |
制作国 | 韓国 |
配信日 | 2024年11月29日 |
上映時間 | 約60分✖8話 |
ジャンル | ロマンスミステリー |
監督/脚本 | キム・ギュテ |
キャスト | コン・ユ/ソ・ヒョンジン |
●ハン・ジョンウォン:音楽プロデューサー。過去のトラウマを抱え、孤独に生きている。
●イ・ソヨン:ジョンウォンの元妻。冷静で計算高い性格。
●ユン・ジオ:イ・ソヨンの夫。
●オム・テソン:インジの同僚。インジに好意を抱きストーカー行為を行っている。
これから鑑賞する方へネタバレなしでアドバイス
非常にミステリアスな雰囲気で独特の世界観のある作品です。
登場人物の情報も最低限にしか出してこないし、正直1話を観ただけではほとんど何を言っているのか分かりません。
まるで、小説を読んでいるかのような展開を映像で観ているといった感じで、序盤で離脱する人が多いんじゃないかなって思います。
僕、個人的には4話~5話くらいから更に興味を持てるようになり、イッキ観モードに入ったって感じです。かといっても、内容は複雑で僕も1話鑑賞する毎に、この記事を書きながら情報を整理し鑑賞しました。1人で解釈するには、根気がいるし、大変だと思いますので、下記の僕の解釈を読みながら観進めるのも良いし、他の解釈を載せているサイトを見つけて読み解きながら鑑賞するのがおすすめです。
テーマやメッセージとして僕的には、非常に良い作品だと感じましたので、ぜひ、最後まで鑑賞出来る事を願ってこれから観る方へのアドバイスとさせて頂きます。
ネタバレあらすじ/感想/考察
韓国ドラマ『トランク』の大まかなあらすじとしては、
完璧な結婚仲介サービスにより契約を交わした2人の期間限定結婚生活が1年を終えようとしたある日、湖岸に奇妙なトランクが打ち上げられる。その中身によって、彼らが隠してきた秘密が暴かれてしまい……。
エピソード1
謎の結婚仲介サービス
契約結婚をしたノ・インジとハン・ジョンウォン。
インジは、契約期間付き伴侶を紹介する結婚仲介会社NMの職員であり、勤務内容は直接、会員の期間限定"妻"となるものだった。
インジの契約結婚相手となるジョンウォンは、毎晩悪夢と不眠症/薬物依存に苦しんでいる音楽プロデューサー!
トランクの中に隠されていた情報から、2人の結婚を仲介したサービスの闇が徐々に明らかになっていく。
契約結婚の目的
インジとジョンウォンは、それぞれ異なる理由で契約結婚という道を選んだ。
ここは、まだ明らかなではない部分が多い。
インジは、契約期間付き結婚仲介会社の職員である事が理由?それとも経済的な問題を解消する為?
ジョンウォンは、前妻の推薦だったと話があった。ジョンウォンと前妻ソヨンの会話では「1年だけ。政略結婚だと思って」とあり、2人の中には契約結婚に踏み切る理由がありそう。
悪夢や不眠症となった原因である過去の傷を癒すために契約結婚という形を取る事で新たな人生を歩み始めようとしているのか?
まだ、謎の多い契約結婚の目的だが、単なる経済的な取引なのか、別の目的があるのか…
インジとジョンウォン、周囲の過去や抱えている問題が徐々に明らかになるにつれて契約結婚の目的も明るみになってくる可能性がある。
エピソード2
ノ・インジが契約結婚をしている理由
5年前、婚約者がバイセクシャルであり結婚詐欺であるとネットに書き込みがあり、婚約者は、インジの前から姿を消した。結婚式3日前、式をキャンセルしに来たインジの前にW&L(ブライダル事業)の副代表であり、NM(結婚仲介会社)の代表を務めるイ・ソンが目の前に現れる。
イ・ソンは、期限付きの結婚をする社員を探している事を伝え、インジは、復讐目的でこの依頼を引き受ける。
ノ・インジとジョンウォンの関係性
2人の関係性に少しずつ変化が起きている。
インジが身を挺して落下するシャンデリアからジョンウォンを庇い怪我をした。なぜ、身を挺して助けたのかとジョンウォンからの問いに「1週間で新しい夫が死んだら人事評価に響くから」とそっけない態度を取る。それでも、ジョンウォンの額の傷の心配をするインジにジョンウォンは気まずさを感じている。
その後、ジョンウォンは、シャンデリアがなぜ嫌いなのか?の問いに答える。
その理由は、ジョンウォンの父が母を監視する為にシャンデリアにカメラを付け、暴行を繰り返していた。次第に母は、精神を病み、夢遊病を発症したというものだった。
他にも一緒に食事をするようになり、電話番号を共有したりと距離感に変化が見られ始める。
その影響か、ジョンウォンは、半年ぶりに薬なしでグッスリ眠れた。
前妻ソヨンが契約結婚を勧めた理由
まだ、明らかになっては居ないが、再婚相手と性の営みを行っては居るが、避妊リングを付けており、妊娠する気は無いと話している。
また、ジョンウォンから「君が必要だ」と言われ、相手にしないにも関わらず、嬉しそうな表情を見せる反面、ジョンウォンがインジに怪我をさせた事を気にしている様子を感じると、表情が曇る。
ジョンウォンを手元に置いてコントロールしておきたいのか?
謎のトランク
第1話では、銃声はあったが、遺体が無くトランクのみがあった。
高級なトランクであったため、店にシリアルナンバーを照会し、購入者の特定をするよう警察が依頼。
その持ち主がノ・インジだった事が判明。
「契約結婚に派遣される度に使用していた」と警察の事情聴取で答えるインジの親友という女性。
どうやら殺人が起こったのは、同じ時系列ではなさそうだ。
ジョンウォンの家のクローゼットでインジがトランクを見つけるシーンがあった事から殺人事件が起こったのは、契約結婚の先の出来事か?
ブルーミングホテル事件ってはなんだ?インジが心を開かなくなった理由と関係がありそう。
エピソード3
心を開き始めるジョンウォン
ジョンウォンは、父がシャンデリアにカメラを設置し、母を監視し暴行していた幼少期のトラウマからエレベーター内に設置しているカメラに対しても恐怖を示す。
「何も考えずに数字だけを見て」というインジの声掛けによって落ち着きを取り戻すジョンウォン。
ジョンウォンがシャンデリアの交換を希望していた事もあり、前妻ソヨンはフランスに新しいシャンデリアを注文。新しいシャンデリアが納品された記念に、ジョンウォン・インジ夫妻(契約結婚)と前妻ソヨン・ジオ夫妻で会食をする事になる。
そこで、ソヨンは、ジョンウォンの過去のトラウマについて「いつまでも囚われ過ぎ。そこが欠点」だと言及する。
それに対して、インジは、「決して忘れられない事もある。軽々しく言わないで」とジョンウォンに理解を示す。
会食後、インジがタンゴをやっていた事を知り、2人はインジの指導の元、タンゴを踊り、キスをした。ジョンウォンは、少しずつインジに対して心を開いている様子がある。
しかし、シャンデリアには、監視カメラが設置されており、ジョンウォンとインジのキスを前妻ソヨンは見ていた。
ここまでで分かっている事
・インジは、消えたバイセクシャルの婚約者を探しており、海外に居る事を突き止めた。また、5年前、初めての契約結婚時に結婚に対して「結婚の証明にロマンは無い。くだらな過ぎる」と結婚を恨んでいるような価値観を語っている。
・前妻ソヨンは、インジに対して心を開いてきているジョンウォンを見て苛立っている様子。また、インジをストーカーしていた精神病院に入院していたオム・テソンと接点があった。現在は、ケーキ?教室を開いているオム・テソン。その教室にソヨンは通っている。
ソヨンは、インジがテソンからストーカー行為を受けていたことを知っている?
・死亡したのは誰?
トランクの購入者は、ジョンウォン。尋問でジョンウォンは、使っていたのは、妻と答える。元妻ソヨンなのか、契約結婚相手のインジなのかは不明。
トランクは、死亡した人が持っていたことは分かっているため、死亡したのは、ソヨンか、インジ?それとも別の誰かか?
エピソード4
ジョンウォンの葛藤
インジと過ごす事に心地よさを感じ始めているジョンウォン。
食事や映画に誘ったり自ら行動していく。
食事に誘った際、インジが選んだ場所は、ジョンウォンの父が入院する病室だった。
ジョンウォンの父は、峠を越えはしたが、現在も意識不明で寝たきり状態。父に対して幼少期からトラウマを抱えているジョンウォンを気遣うように「食べれない人の前で食べる事に意味がある」と嫌味を言う。
ジョンウォンだけでなく、インジもまた母が「娘はバイセクシャルな婚約者に結婚詐欺にあった」とネットに書き込んだ事がきっかけで婚約者が消えた事に対して恨んでいる事を打ち明ける。
映画の帰り道、ジョンウォンは、「あなたと寝たいと思っている。女だからそう思うのか、好きだから思うのかは分からない。女だからだったら良いのに」とインジに心境を話す。
前妻ソヨンの苛立ち
ジョンウォンの契約結婚相手にインジを指名したのは、ソヨンだった。
マッチング率が低かった事で「うまくいくはずがない」という理由で選んだと話す。ソヨンは、「ジョンウォンに対してそこまでするのはなぜ?」というインジの問いに対して「罰」と答える。
罰とは、何なのか?
ソヨンとジョンウォンとの間には、子供が居た?妊娠している様子もあったが、事故で流産した?
それがきっかけで夫婦関係が破綻した事への罰なのか?
謎の死体
謎の死体は、インジをストーカーしていたオム・テソンだった。
4話で死体がトランクを持っていたと話があり、トランクを使っていたのは、ジョンウォンの発言から妻である事が分かっている。妻とは、前妻ソヨンか、契約結婚相手のインジを指すかはまだ分からない。だから、4話の終わりでは、死んでいたのは、ソヨンか、インジかと思っていたが、オム・テソンである事が分かった。
オム・テソンは、トランクの持ち主であるジョンウォンとの接点は今のところ無い。過去にインジのストーカーとして犯罪歴があった事までは警察も把握しており、インジと死んだテソンとの接点ついて捜査されていく。
ここまでで分かっている事
・インジは、消えた婚約者と住んでいた家を解約せずにいた。飼育していた金魚が死なないように管理を依頼したが、管理人はバレないように死んだ金魚を新しく買って偽装した。偽装した管理者が部屋を出た後、謎の男が部屋に侵入し、水槽に薬を混入し、それを食べた金魚は死んだ?謎の男は、オム・テソン?
・前妻ソヨンの現在の夫であるジオは、結婚仲介会社NMの代理だった。ソヨンとジオも契約結婚で期間は一年?ソヨンとの結婚を続けたいジオは、インジに同盟を結ぼうと話す。
エピソード5
オム・テソンの存在
インジをストーカーしているオム・テソンの存在を知ったジョンウォンは、家の前で彼を見掛け、家に招き入れる。そこで「インジから離れろ」と警告するが、テソンは、ジョンウォンが音楽プロデューサーである素性も把握しており、2人が契約結婚である事も知っている様子。更には、「インジは知っているのか?お前が母親を殺したことを」とジョンウォンを挑発する。
インジは、オム・テソンが、4年前に結婚仲介会社NMの警護人だった人の首の骨を折った事。インジの周りの人に危害を加える事で、インジが自分のものだと主張している。それが、支配する方法だと思っている事をジョンウォンに話をする。
また、インジについて調べていた前妻ソヨンに対してもオム・テソンは接触してくる。
「インジに興味があるのか?このクソ女。インジは駄目だ、許さないぞ」とインジについて調べる事を止めるように警告してくる。
オム・テソンについて結婚仲介会社NMへ調べるように依頼したソヨンは、オム・テソンが社員に暴行を加えた後、遺族と和解し、精神科病院に閉じ込めた経緯を知る。
結婚仲介会社NM的には、再度、精神科病院へ入れようとすると、オム・テソンはおそらく自首をする。そうなれば、事業聴取の果てに世間にNMの事を知られてしまう為、要求通りにするようにと言われるソヨンだった。
トラウマだった父の死
葬儀の席には、前妻であるソヨンが喪服を着て現れる。
ソヨンは、その理由を「ジョンウォンの為…、御曹司が急に1人になり、また、薬に溺れてしまうにに違いない。あなたを惨めにしない為に、私が来た。今あなたにとって必要な妻はどっちの妻か考えて」とジョンウォンに伝える。でも、ジョンウォンの心には、インジがいる様子。
その後、インジは、ソヨンに「あなたが道路に飛び出る所をジョンウォンさんは見ている(自殺)。子供を死なせようとした事もジョンウォンさんは知っている。知った上で、子供が欲しいと強要してしまった事、ソヨンがとってしまった行動に対しても自分を責め続けている。」と話す。
インジは、この契約結婚を成功させ、ジョンウォンには違う人生を歩んで欲しいと思っているとソヨンに伝え、葬儀から帰ってもらう。
葬儀に妻として参加したインジとジョンウォンは、葬儀後、デートを楽しみ2人とも自然な笑顔を見せ過ごし、ジョンウォンは、「期間が終了しても一緒に居たい」と伝える。
翌日、前妻ソヨンは、ジョンウォンとインジに対して「離婚して」と要求するのだった。
エピソード6
トランクと監視と、そして二人の男
2年前、インジは発見されたデザインと同様の高級トランクを購入した。
その店に偶然、ジョンウォンとソヨンも来店しており、同様のデザインのトランクを購入している。
インジは、ソヨンの発言からジョンウォン自宅に監視カメラが設置されていると確信しており、確認の為、ソヨン宅を訪問する。
ソヨンは不在であり、ジオが自宅へと招き入れ、インジは2階の部屋でジョンウォンの自宅内を映したモニターを発見する。
モニター内では、ジョンウォンが笑顔で食事の準備をしており、その瞬間、ジョンウォンから「何時に帰る?」とメールが届き、インジは愛おしそうな笑顔をみせる。
インジは、ソヨンがジョンウォンに渡していた青い薬が覚せい剤同様の物だと調べていた。
ソヨンを呼び出しジョンウォンに「覚せい剤を飲ませるな」と警告する。
反論するソヨンにインジは「怪物(ジョンウォンの父)が母親を監視する為に仕掛けた監視カメラと同じ場所に監視カメラを仕掛けるなんてどうかしている。覚せい剤を与えてジョンウォンが壊れればまた、あなたのところに戻ってくるって思ったの」と捲し立てる。
インジは、かなり行動的な一面をみせたが、その行動は、ソヨンと激しい争いを招く結果となった。
オム・テソンは、ジョンウォンの前に現れ、「手に入らないなら一緒に消えるの良い」と不気味な笑顔を残した。テソンは、インジへの異常な執着を深め、危険な行動に出る。
インジの家へ侵入しようとするテソン。海外から帰った消えた婚約者ソ・ドハが部屋から出て来て、テソンをナイフで刺した。
インジが部屋へ向かうと廊下には血痕があり、覚悟を決め、ドアノブを回した。
オム・テソンとソ・ドハとの対立が激化し、インジを巻き込んだ危険な展開になっていきそうですね。それに対してジョンウォンはどう動くのか?面白くなってきました。
エピソード7
インジとドハの再会と過去との決着
インジは、ドハの部屋で血の付いたナイフを発見し、彼が戻ってきたことを確信する。
そして、彼と再会を果たすが、それは穏やかではなく、5年間の空白期間を経て、インジは「5年前のあの時にこの結婚は終わったと言って欲しかった」と告げ、過去との出来事に決着をつける。
ジョンウォンの感情と行動
ジョンウォンは、インジの後を付けて来たテソンを何度も殴るなど、感情的な一面を露わにする。
それは、ソヨンと関係で抱えていた苦しみやインジへの複雑な感情が原因だと考えられる。
ソヨンに対しては、「壊れたのは僕だけだと思っていたけど、壊れているのは君の方だったな」とソヨンの欲に潰されてきた過去を悔やむ様子も見せた。
テソンの暴走
一方、ドハに刺され足を負傷したテソンは、薬局で薬を購入しようとするが、救急病院を勧め、薬をスムーズに出さない薬剤師を殺害する。
ドハは、ナイフを刺した後、テソンに対し「5年前、動画をインジの母親に渡したのはお前だろ。インジに付きまとったら殺すぞ」と警告していた。
インジの決断と過去の出来事
インジは、ジョンウォンへの自身の感情に気付き、結婚仲介会社NMを退社する事を決意する。
それは、過去のトラウマや現在の複雑な状況から逃れたい願望から来る行動だと思われる。
そして、ジョンウォンとインジがそれぞれ大切な人を失った過去が描かれる。
大学の卒業式の朝、ボロボロの姿で母の納骨堂を訪れたジョンウォンと同じ場所で親友ヘヨンの納骨式を執り行っていたインジ。
2人の運命は、この偶然の出会いをきっかけに大きく変わっていったのかもしれない。
エピソード8
ソヨンの企みとジョンウォンの行動
ジョンウォンは、ソヨンが仕掛けた監視カメラに気付き、怒りのあまりシャンデリアを破壊する。
ジョンウォンの父がかつて母を監視する為に設置した監視カメラと同じ行為である事を彷彿させ、過去のトラウマが再燃した影響だろう。
ソヨンは、ジョンウォンとの関係が上手くいかず、青い薬を大量に飲んで自殺を図る。
テソンの狂気とインジの決断
オム・テソンは、インジへの執着を募らせ、ジョンウォンの家からインジのトランクを盗み出す。
湖でインジを追いつめたテソンは、契約結婚の契約書を世間にばらまく目的でトランクを開けるように迫る。
そこにジョンウォンが駆け付けるが、テソンは、ジョンウォンをナイフで刺そうとする。
危機一髪のところでインジがジョンウォンの銃でテソンを撃ちますが、空砲だった。
テソンは、トランクを持ってボートで逃走するが、その後、ジオによって殺害される。
真相の解明と新たな始まり
警察の捜査により、テソンが盗んだトランクは、インジのものではなく、ソヨンのものだったと判明する。
中には、ベビーグッズが入っており、ソヨンの過去の秘密が明らかになる。
ソヨンにとってベビーグッズは、過去のトラウマの象徴であり、それをトランクに隠す事で過去の出来事を忘れたかったのかもしれません。
ジオは、テソンの殺人容疑え逮捕されますが、ソヨンはジオとの結婚再契約を計画する。
ジョンウォンは、家を壊しインジとの別れを決意しますが、2人には未練は残っている様子。
時が経ち、インジは偶然、ジョンウォンと再会する。
2人は、偶然2度再会する事が出来たら一緒になろうと約束しており、「あと一回ですね」と笑顔で話をする。
最終話まで鑑賞して思うこと
今回登場したジョンウォン、ソヨン、インジは、全員が感情よりも冷静に効率を重視してきた人物だと思う。感情を排除した契約結婚を繰り返すことで、インジは一時的な満足感は得られるかもしれないが、心の奥底では満たされず、空虚感を感じていたはず。
人間関係は、感情的な繋がりがあってこそ成り立つものであり、効率や利益だけでは満たされない事をジョンウォンとの関わりの中で、変化していくインジの姿を通して示していると思う。
ジョンウォンとソヨンが抱える過去の選択は、現代社会の冷徹な側面を象徴しており、気持ちを伝え合う重要性を変化していくジョンウォンとインジに投影しているように思った。
『トランク』は、契約結婚という極端な例を通して、人間関係の根底にあるものを考えさせるきっかけを与える作品だと感じましたね。
同時に『トランク』は、愛と執着をテーマにしている印象もありました。
愛の多様性として純粋な愛情から、執着、嫉妬、憎しみへと変貌してしまうのも愛だと思います。トランクは、愛の多様な側面を描き出した作品とも捉えられると思います。
愛は、人を幸せにする力を持っている一方で、人を傷つける力も同時に持っている。愛の持つ二面性が上手く描かれているという印象も強く感じましたね。
愛と執着は紙一重であり、時には、愛が執着へと歪んでしまう事もある。その歪みを描きだすことによって『トランク』は、愛の持つ危険性を浮き彫りにもしているようも感じました。
登場人物たちは、愛と執着の中で揺れ動き、その中で葛藤を抱えていました。一見、相反するようだけど、人の心の中では共存してる可能性を示唆する内容でもあったと思いますね。
愛を執着に変えない為にも、感情を共有し、共感し、受け入れあっていく事が重要だと感じました。
個人的評価
10点満点中/8点
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