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【大炎上の理由は?】Netflix『モンスター:リジー・ボーデンの物語』ネタバレ考察&その後の人生結末解説!アイリーンと交差する衝撃ラストの真意‼

Netflix
 

【Netflix】『モンスター:リジー・ボーデンの物語』あらすじ・キャスト解説!女性殺人鬼の闇に迫る

【Netflix】『モンスター:リジー・ボーデンの物語』あらすじ・キャスト解説!女性殺人鬼の闇に迫る!

こんにちは!YOSHIKIです!

「女性に、こんな残虐な殺しができるはずがない」
もし、そんな当時の社会の偏見そのものが、冷酷な殺人鬼を野に放つ結果になったとしたら…?

世界中を震撼させた『ダーマー』『メネンデス兄弟』に続く、Netflixの大ヒット実録クライム・アンソロジー『モンスター』シリーズ最新作が、ついに配信されます!

Netflixシリーズ『モンスター:リジー・ボーデンの物語』です!

これまでアメリカ犯罪史に残る「男性」の凶悪犯を描いてきた本シリーズですが、シーズン4となる今回、初めて「女性」を主人公に据えます。
題材となるのは、1892年に起きたアメリカ史上最も有名な未解決猟奇殺人「リジー・ボーデン事件」。
厳格な両親を斧で惨殺したとされながらも、奇跡的に無罪を勝ち取った令嬢リジーの闇に、鬼才ライアン・マーフィーが容赦なく切り込みます!

今回は、配信前から「キャストのメタ的な仕掛けがヤバい!」「ただの犯罪ドラマじゃない!」と話題沸騰中の本作について、あらすじや超豪華キャスト、そして歴史的事件の裏に隠された驚きのテーマまで、YOSHIKIが徹底解説します!

【このブログの楽しみ方について】

いつも『YOSHIKIのMOVIE SELECTION’S』を読んでくれて、本当にありがとうございます!
このブログでは、読者の皆さんと「作品を待つワクワク感」から「観終わった後の語り合いたい気持ち」までを共有するため、【随時更新】というオリジナルの記事スタイルを採っています。
これは、僕が考え抜いた、みんなと最高の映画・ドラマ体験をするための形です。
この記事は、公開後に【ネタバレなし感想】、【ネタバレあらすじ結末解説】、【ネタバレあり考察】と段階的に更新していきます。
ぜひ、この記事をブックマークして、配信を見ながら、そして観終わった後にもう一度訪れてください!
アメリカ犯罪史最大のミステリーを、一緒に語り合いましょう!

    1. 【このブログの楽しみ方について】
  1. 🟡Netflixシリーズ『モンスター:リジー・ボーデンの物語』基本情報!
    1. 🔵公式予告映像
  2. 🟡ここがヤバい!『モンスター:リジー・ボーデンの物語』を観るべき3つの理由!
    1. ① シリーズ初の「女性」主人公!抑圧からの過激な解放劇!
    2. ② 令嬢とメイドの禁断の愛!?「ボストン・マリッジ」説を採用!
    3. ③ 演劇的でヤバすぎる「キャスティングのメタ構造」!
  3. 🟡注目のキャスト&登場人物!
  4. 🟡Netflixドラマ『モンスター:リジー・ボーデンの物語』あらすじ解説!
  5. 🔴Netflix『モンスター:リジー・ボーデンの物語』ネタバレなし感想!
    1. 🔵『モンスター:リジー・ボーデンの物語』各項目別10点満点評価とレビュー
  6. 🔴【完全ネタバレ】『モンスター:リジー・ボーデンの物語』結末あらすじと徹底解説!
    1. ① 1908年〜1911年:リジーの「黄金の檻」と姉エマとの決別
    2. ② マギーの帰還と「怒り」の共有
    3. ③ 祈りと「女性参政権運動」への参加
    4. ④ 衝撃のラスト:2002年の「アイリーン・ウォーノス」との交差
  7. 🔴【ネタバレ考察】YOSHIKIが読み解く「5つの謎」と大炎上の真相!
    1. 🔵考察①:100年後のアイリーンとの対比。批判殺到の「SKCU」に込められた真の意図
    2. 🔵考察②:はっきりと描かれた殺害シーンと、無罪判決の「強烈なアイロニー(皮肉)」
    3. 🔵考察③:なぜ「血のエリザベート」の話が必要だったのか?
    4. 🔵考察④:リジーとマギーの「ロマンス」への批判と、バイブレーターの真意
    5. 🔵考察⑤:大炎上した「下痢と嘔吐」のディナーシーン。パンクロックな演出の理由

🟡Netflixシリーズ『モンスター:リジー・ボーデンの物語』基本情報!

YOSHIKI
YOSHIKI
実はこの事件、アメリカでは「リジー・ボーデンは斧を取り…」という不気味な縄跳び歌(童謡)になって100年以上も語り継がれているんです!
1話あたり推定500万~700万ドルという超巨額の予算で再現された、19世紀ヴィクトリア朝の重厚で息苦しい世界観も見逃せません!
項目詳細
タイトルモンスター:リジー・ボーデンの物語
(英題:MONSTER: THE LIZZIE BORDEN STORY)
ジャンル実録犯罪ドラマ / クライム・スリラー / ダークコメディ
ショーランナーライアン・マーフィー、イアン・ブレナン
キャストエラ・ビーティ、ヴィッキー・クリープス、チャーリー・ハナム、レベッカ・ホール、サラ・ポールソン ほか
話数全8話(一挙配信)
レーティング18+(成人向け推奨)
配信開始日2026年9月17日(木)
Netflixにて世界独占配信!

🔵公式予告映像

血まみれのドレスを着たリジーの冷たい視線と、メイドが耳元で「両親は報いを受けて当然よ」と囁くシーン…。
ヴィクトリア朝の華やかなドレスと、飛び散る鮮血の強烈なコントラストにゾクゾクします!

🟡ここがヤバい!『モンスター:リジー・ボーデンの物語』を観るべき3つの理由!

これはただの猟奇殺人ドラマじゃない!
「女にこんな残酷なことができるはずがない」という社会の思い込みを逆手に取った、血塗られたダーク・フェアリーテイル!

配信前から世界中で注目を集めている本作の、絶対に見逃せない3つのヤバいポイントを解説します!

① シリーズ初の「女性」主人公!抑圧からの過激な解放劇!

『ジェフリー・ダーマー』『メネンデス兄弟』『エド・ゲイン』と、これまでは男性の犯罪者の内面を抉ってきた『モンスター』シリーズですが、今回は初めて女性が主人公です。
19世紀のヴィクトリア朝時代、女性は息苦しいコルセットに縛られ、男性の所有物のように扱われていました。
本作は、そんな「見えない檻」に閉じ込められていた令嬢リジーが、白馬の王子様を待つのではなく、「たった一本の斧」を使って自らの手で自由を切り拓く姿を描きます。
キャスト自身も「血塗られたフェミニスト・ロマンス」「ライアン・マーフィー版のシンデレラ」と語るほど、痛快で恐ろしい物語になりそうです!

② 令嬢とメイドの禁断の愛!?「ボストン・マリッジ」説を採用!

決定的な証拠がないため今も未解決のこの事件。
本作では、真相解明のアプローチとして非常にスキャンダラスな「仮説」を採用しています。
それは、「リジーとメイドのブリジットは秘密裏に同性愛関係にあり、それを継母に見つかり激しく拒絶されたことが殺人の動機となった」という説です!
「階級」も「立場」も違う二人の女性が、性、権力、そして復讐が絡み合う危険な共犯関係へと堕ちていく……。
クリエイター陣が「汚らしくて、悪びれない物語」と語る、彼女たちのダークなエロティシズムから目が離せません!

③ 演劇的でヤバすぎる「キャスティングのメタ構造」!

ライアン・マーフィー作品といえば、演じる俳優のバックボーンを活かしたキャスティングが魅力ですが、今回はその「遊び心」が限界突破しています!
なんと、前シーズンで連続殺人鬼のエド・ゲインを怪演したチャーリー・ハナムが、今回は惨殺される「被害者の父親」役で登場!
さらに、メイド役のヴィッキー・クリープスは16世紀の連続殺人鬼エリザベート・バートリと一人二役を演じ、マーフィー作品の常連サラ・ポールソンは別時間軸から1990年代の連続殺人鬼アイリーン・ウォーノス役で参戦!
時代を超えた「女性と暴力の歴史」がメタ的に交差する、ただの伝記ドラマの枠に収まらない壮大な構成になっています!

🟡注目のキャスト&登場人物!

YOSHIKI
YOSHIKI
リジー役には、これまでのクリスティーナ・リッチのような「すでに出来上がったスター」ではなく、あえてフレッシュな若手エラ・ビーティを大抜擢!
「無垢な令嬢」と「猟奇的な暴力性」のギャップがより際立つ完璧な配役です!
  • リジー・ボーデン(演:エラ・ビーティ)
    抑圧的なヴィクトリア朝の家庭に育った令嬢であり、本作の主人公。父親と継母の惨殺事件の容疑者として裁判にかけられる。無垢な表の顔の裏に、底知れぬ怒りと狂気を秘めている。
  • ブリジット・サリヴァン(演:ヴィッキー・クリープス)
    ボーデン家に住み込みで働くアイルランド移民のメイド。リジーの「共犯者」的な恋人として描かれ、彼女を危険な空想の世界へと導く。さらに16世紀の連続殺人鬼エリザベート・バートリとの一人二役!
  • アンドリュー・ボーデン(演:チャーリー・ハナム)
    厳格で守銭奴のリジーの父親。家長としての絶対的な権力で娘たちを支配するが、やがて惨殺死体となって発見される。
  • アビー・ボーデン(演:レベッカ・ホール)
    リジーたちと深く対立している継母。リジーとブリジットの密会を目撃したことで、事件の引き金となってしまう。
  • アイリーン・ウォーノス(演:サラ・ポールソン)
    別時間軸(1990年代)から登場する実在の連続殺人鬼。リジーの遺産を受け継ぐ「怒れる女性」の象徴として物語にメタ的に介入する。

🟡Netflixドラマ『モンスター:リジー・ボーデンの物語』あらすじ解説!

【あらすじ】

1890年代のアメリカ・マサチューセッツ州フォールリバー。裕福な家庭に生まれながらも、厳格で守銭奴の父アンドリューと、冷え切った関係の継母アビーによる「屈辱と残酷さの上に建てられた邸宅」に閉じ込められていた令嬢リジー・ボーデン(エラ・ビーティ)。

ヴィクトリア朝特有の道徳観念と、家父長制の抑圧に息を詰まらせていた彼女は、家に住み込みで働く反骨心あふれるアイルランド移民のメイド、ブリジット・サリヴァン(ヴィッキー・クリープス)とともに、性、権力、そして復讐が絡み合う危険な空想の世界へと逃避していく。

そして1892年8月4日、ついに恐るべき事件が起こる。父と継母が、自宅で斧(ハチェット)によって惨殺されたのだ。
家は内側から施錠されており、外部犯の可能性は極めて低かった。当然のように疑いの目はリジーに向けられ、彼女は殺人容疑で起訴され裁判にかけられることとなる。

しかし、当時の白人男性だけで構成された陪審員や判事たちは、「このような上品な上流階級の白人女性が、斧で両親の顔を叩き割るような残虐な真似をできるはずがない」という強固な思い込み(ジェンダー・バイアス)に囚われていた。
次々とリジーに有利な裁定が下される中、彼女は無罪を勝ち取り、真犯人が見つからないまま事件はアメリカ犯罪史上屈指の「伝説のミステリー」となってしまう。

彼女は本当に残忍なシリアルキラーだったのか、それとも家父長制の暴力から抜け出した究極のサバイバーだったのか。世間が抱く「殺人鬼のイメージ」を根底から覆した一人の女性の、血に塗られた解放劇が幕を開ける。

🔴Netflix『モンスター:リジー・ボーデンの物語』ネタバレなし感想!

いやー、これは……とんでもない作品でした!
観終わった後、頭をガツンと殴られたような衝撃と、なんとも言えないザワザワ感がずっと残っています(笑)!

大ヒットしたシリーズの第1弾『ダーマー』のような、息が詰まるほど重くてシリアスな実録犯罪ドキュメンタリーを期待している方、まずそのハードルは一旦下げてください。
本作は、実在の未解決事件をベースにしながらも、全く新しいアプローチで僕たちを挑発してくる、常識破りのスリラーなんです!

YOSHIKI
YOSHIKI
実は僕も、最初は「重厚な歴史ミステリー」を想像して観始めたんですが……
良い意味でも悪い意味でも、完全に裏切られました!(笑)
なんと今作、びっくりするほどブラックで、時に「えっ、真面目なドラマでそれやっちゃうの!?」と引いてしまうくらい、強烈で悪趣味なコメディ要素がぶち込まれているんです。

本作の最大の魅力であり、同時に評価が真っ二つに割れている理由が、この「ぶっ飛んだ雰囲気」にあります。
舞台は19世紀末の、マナーや道徳がガチガチに厳しい時代。
女性は窮屈なドレスを着て、父親の言うことに絶対服従……
そんな息苦しい世界の中で、主人公のリジーや周囲の女性たちが抱える「怒り」が描かれます。
ただ、その描き方が普通じゃないんです。
中盤には、目を覆いたくなるような強烈で下品なシーン(食事中のアレとか…!)がいきなり飛び出してきたりして、視聴者を本気でドン引きさせにきます。
でも、それが単なる悪ふざけではなく、「表面だけ上品ぶっている社会」に対する強烈な皮肉や反抗になっていると感じました。

そして、絶対に目を奪われるのが「圧倒的な映像美」と「キャストの怪演」です!
クラシックで豪華な館のセットと、そこに飛び散る鮮烈な「血の赤」のコントラスト。
個人的には、ウェス・アンダーソン監督のオシャレな映画に、ホラー映画の『パール』のような狂気をぶち込んだような世界観を連想しました。
主演のエラ・ビーティが見せる、何を考えているのか分からないミステリアスな表情は鳥肌モノですし、継母役のレベッカ・ホールの、冷酷なのにどこか滑稽な演技は「一日中見ていられる!」と思うほど最高です!

実はこの作品、殺害シーンの不気味さや画面から滲み出る狂気の空気感が強烈すぎて、僕自身の現実世界まで少しおかしくなりそうでした(笑)。
鑑賞中にUber Eatsを頼んで「置き配」にしてもらったんですが、いざ玄関のドアを開けて料理を取ろうとした瞬間、「今、暗闇から斧を持った誰かに襲われるんじゃないか…!?」って、本気でビクッとしてしまったんです。
日常の風景が一瞬で非日常のサスペンスに変わってしまうくらい、完全にこの狂った世界観に引き込まれていました!

正直、史実を忠実に追いたい人や、過激な演出が苦手な人には到底おすすめできません。
しかし、「なぜ彼女は怪物と呼ばれたのか?」という深いテーマを、パンクロックのような勢いとブラックジョークで描き切った本作は、間違いなく今の時代に観るべき問題作です!
誰かと感想をぶつけ合いたくなること間違いなしなので、ぜひ覚悟を決めて再生ボタンを押してみてください!

🟡こんな人にオススメ!
●圧倒的な「映像美」と俳優たちの「怪演」にどっぷり浸りたい人
●常識をぶっ壊すような、ブラックで皮肉の効いたスリラーが好きな人
●時代や国境を超えた「女性たちの強さと怒り」に興味がある人
●(逆に)史実に忠実な真面目なドキュメンタリーや、下品・グロテスクな表現が苦手な人には絶対にオススメしません!

🔵『モンスター:リジー・ボーデンの物語』各項目別10点満点評価とレビュー

ストーリー
6/10
賛否両論の極み!史実か、復讐ファンタジーか。
歴史的な未解決事件を、現代の価値観や大胆な仮説(ロマンスなど)で強引にアレンジしています。「真面目なドキュメンタリー」を求めていると肩透かしを食らいますが、「社会のルールに縛られた女性の反抗劇」として観れば非常に刺激的です。
映像・演出
9/10
美しさと狂気が同居する至高のプロダクションデザイン!
19世紀のクラシカルな衣装や美術に、ホラーチックなライティングが合わさり、まるで一枚の不気味な絵画のようです。ただし、一部の「悪趣味すぎる描写」には注意が必要です。
余韻
7/10
強烈な胸焼けと、深い問いかけが残る。
観終わった後は、極悪なブラックジョークを浴びたような疲労感があります。しかし、「なぜ彼女は怪物と呼ばれなければならなかったのか?」というテーマは、視聴後もずっと頭を離れません。
キャスト
10/10
この演技合戦を観るためだけでも価値がある!
エラ・ビーティの底知れぬ不気味さ、レベッカ・ホールの怪演はもちろん、他の時代から交差するサラ・ポールソンらの存在感まで、俳優陣のパフォーマンスはまさに満点です。
リピート率
5/10
エネルギーを消費するので、何度も観るのはしんどいかも…。
素晴らしい作品ですが、ショッキングなシーンや下品な演出も多いため、「疲れている時にサクッと見返す」タイプの作品ではありません。心身ともに元気な時に一気見をおすすめします!
総合
7.4/10
実録犯罪ドラマの常識を意図的にぶっ壊した、超・問題作!
史実の忠実さを求める人には大不評ですが、圧倒的な映像美とキャストの演技、そして「上品ぶった社会」への容赦ないブラックジョークを楽しめる人にとっては、たまらなくクセになる傑作です。賛否両論の嵐を、ぜひご自身の目で確かめてみてください!
 

🔴【完全ネタバレ】『モンスター:リジー・ボーデンの物語』結末あらすじと徹底解説!

⚠️【超重要:ここから先はラストシーン・結末までのネタバレ全開です!】
まだ最後まで観ていない方は、絶対にここでブラウザバックをお願いします!
19世紀の未解決事件が、まさかの「現代」へと交差する衝撃のラスト。
客観的な事実だけを時系列で解説します!

① 1908年〜1911年:リジーの「黄金の檻」と姉エマとの決別

裁判で無罪を勝ち取ったリジー(エラ・ビーティ)は、現在の価値で約1,000万ドルにもなる莫大な遺産を使い、電気や屋内配管を備えた夢の豪邸「メープルクロフト」を建てました。
しかし、世間からは依然として「殺人鬼」として扱われ、町に出れば子どもたちから残酷な縄跳び歌でからかわれる日々。
彼女はたくさんの動物たちと共に、豪邸という名の「檻」に引きこもるようになります。

同居していた姉のエマは、社会的な孤立からアルコールと薬物(アヘンチンキ)の中毒に陥ってしまいます。
さらに、リジーが舞台女優のナンス・オニールを家に招き入れ、彼女のキャリアのために資金援助を迫られるなどしたことで、姉妹の亀裂は決定的に。
最終的にエマは「この家は檻ではなく墓場だ」と言い放ち、リジーの元を永遠に去って行きました。

② マギーの帰還と「怒り」の共有

一方、事件後にモンタナ州へ移住していた元メイドのマギー(ヴィッキー・クリープス)は、年上の夫と結婚していました。
しかし、夫から「その金(リジーからの資金)はどこから手に入れたのか」と執拗に問い詰められるという、家父長制的な支配を受けます。
それに耐えかねたマギーは、なんと斧を手に取って夫を脅迫。
「強い女が怖いと認めろ」と要求し、恐れをなした夫を捨てて、再びリジーの待つメープルクロフトへと帰還します。

③ 祈りと「女性参政権運動」への参加

再会した二人は、共に生きていくことを決意します。
マギーの助言で森に入ったリジーは、神に向かって「私は恐ろしいことをした」と罪を告白。
その瞬間、亡き父と継母の手が自分の肩に優しく置かれるのを感じ、霊的な赦しを得ます。
その後、リジーとマギーは自分たちの人生に意味を持たせるため、莫大な財産を「女性参政権運動」に投じ、活動家として身を投じます。
そして、女性の投票権を認める法案が通過したという知らせを受け、二人が歓喜に沸く姿が描かれました。

 

④ 衝撃のラスト:2002年の「アイリーン・ウォーノス」との交差

物語の最終話は、突如として約1世紀後の現代、2002年のアメリカへと飛びます。
描かれるのは、実在の女性連続殺人犯アイリーン・ウォーノス(サラ・ポールソン)の裁判と死刑執行のシーンです。彼女は「男性たちから凄惨な暴行を受け、正当防衛だった」と主張しますが、死刑判決を下され、薬物注射によって処刑されます。

しかし、意識が途絶えたアイリーンの魂がたどり着いた「死後の世界」には、まばゆい光に包まれ、19世紀の衣装を着て微笑むリジーとマギーが立っていました。
「自分の犯した罪が恐ろしい」と怯えるアイリーンに対し、リジーは「すべては許され、ついに理解されたのだ」と優しく語りかけます。
アイリーンは二人に導かれるように光の扉の中へと足を踏み入れ、現実世界では医師が彼女の死亡時刻を宣告して、物語は完全に幕を下ろします。

💡YOSHIKIの豆知識:史実でのリジーはどう生涯を終えたの?
ドラマでは参政権運動という希望を見出して終わりますが、「現実のリジーはその後どうなったの?」と気になった方も多いはず。
史実のリジーは、1927年に66歳で肺炎で亡くなるまで、町の人々から避けられながら豪邸メープルクロフトで孤独に暮らしました。
姉エマとは和解できず、なんとリジーが亡くなったわずか9日後にエマも後を追うように亡くなっています。
そして、リジーは莫大な遺産の多くを「動物愛護連盟」に寄付しました。
人間社会からバッシングされ続けた彼女が、最後に心を通わせていたのは劇中にも登場したたくさんの動物たちだった……
という事実を知ると、より一層ドラマの深みが増しますよね。

🔴【ネタバレ考察】YOSHIKIが読み解く「5つの謎」と大炎上の真相!

YOSHIKI
YOSHIKI
いやー、まさかラストで100年後のアイリーン・ウォーノスに繋がるとは思いませんでした!
実はこのエンディングをはじめ、本作の大胆すぎる歴史解釈や演出は、海外のSNSや考察サイトで「やりすぎだ!」と大炎上しているんです。
今回は、そんな賛否両論のラストの意味や、作中の強烈なメタファー、そして「なぜこんなぶっ飛んだ演出にしたのか?」について、僕なりの考察を全開で語り尽くします!

🔵考察①:100年後のアイリーンとの対比。批判殺到の「SKCU」に込められた真の意図

本作の評価を真っ二つに割っている最大の要因が、最終話における1990年代の連続殺人犯アイリーン・ウォーノス(サラ・ポールソン)の唐突な登場です。
海外のRedditなどの巨大掲示板では、「Netflixは実在の殺人事件を、マーベル映画みたいにシリアルキラー・シネマティック・ユニバース(SKCU)化して消費しようとしている!」と、かなり激しい批判が噴出しました。
「19世紀の話に現代の殺人鬼を無理やり絡めるのは説教臭い」という声も多く上がっています。

しかし僕は、クリエイター陣がただの話題作りで彼女を登場させたとは全く思いません。
ここに描かれているのは、物理的なユニバースの繋がりではなく、「100年経っても全く変わらない女性への搾取構造」と「特権の有無による残酷な運命の対比」です。
リジー・ボーデンは、社会的に抑圧されていたとはいえ「良家のお嬢様」であり、現代の価値で1,000万ドル(約15億円)もの莫大な財産を手に入れることができる立場でした。
だからこそ、彼女は優秀な弁護士を雇い、無罪を勝ち取り、死刑台を免れることができたのです。

一方で100年後のアイリーンは、極貧の中で男性たちから凄惨な性的虐待を受け続け、己の身を守るために暴力に走りました。
しかし彼女には富も特権もなく、「正当防衛」の主張は退けられ、薬物注射によって処刑されます。
時代が変わっても、社会の中で立場の弱い女性が追い詰められる構造は全く変わっていません。
現実世界では誰にも救われなかったアイリーンが、死後の世界(臨死体験)で「怒りの先人」であるリジーたちに迎えられ、初めて「あなたの怒りは理解された」と優しく赦しを得る。
このラストは、時代を超えた女性たちの精神的な連帯を強烈に突きつける、悲しくも美しいフェミニズム的な寓話だったと僕は感じています。

 

🔵考察②:はっきりと描かれた殺害シーンと、無罪判決の「強烈なアイロニー(皮肉)」

未解決事件のドラマ化において一番気になるのが「結局、ドラマとしてどう解釈したのか?」ですよね。
本作では、リジー自身が斧を振り下ろして両親を惨殺する凄惨なシーンがはっきりと、しかも泥臭く描かれていました。
それにもかかわらず、その後の夕食のシーンでは「通り魔説」や「父の隠し子説」など、まるで別の犯人がいるかのような説が語られ、森では「私は恐ろしいことをした」と抽象的な告白に留まります。

「視聴者にはリジーが明確に手を下したことを見せているのに、なぜ彼女は裁判でアッサリと無罪になったのか?」
ここには、本作の根幹をなす最大の皮肉が込められています。
クリエイターのイアン・ブレナンも語っている通り、「当時の男性中心の社会(陪審員や警察)が、教養のある裕福な白人女性が斧を振るうなんて絶対にあり得ないと思い込んでいたから」です。
当時のヴィクトリア朝の価値観では、女性はか弱く、従順で、暴力とは無縁の存在であると信じられていました。
皮肉なことに、リジーを日頃から息苦しいコルセットで縛り付け、見下していた「男性たちの女性蔑視と偏見」こそが、彼女を死刑台から救い出したのです。
僕たち視聴者は彼女の手が血に染まっている事実をハッキリ知っているからこそ、社会の歪んだ思い込みによって彼女が逃げおおせてしまう結末に、なんとも言えない不気味さと強烈なカタルシスを感じてしまう見事な構成でした。

🔵考察③:なぜ「血のエリザベート」の話が必要だったのか?

作中、マギーがリジーに「生きたまま壁に塗り込められた」エリザベート・バートリ(血の伯爵夫人)の物語を読み聞かせるシーンがありました。
さらに、マギー役のヴィッキー・クリープスが、そのバートリ役も一人二役で演じています。「なぜ急にこの話が?」と気になった方も多いはずです。
これには、物語のテーマに関わる2つの極めて重要なメタファーが込められています。

1つは、リジー自身の運命の残酷な暗示です。
彼女は法廷で無罪を勝ち取ったものの、世間からは排斥され、自ら莫大な資金で建てた豪華なメープルクロフトという「黄金の檻」から一歩も出られなくなりました。
豊かな財産を持ちながらも孤独に死を待つその姿は、まさに生きたまま城の壁に塗り込められたバートリと全く同じ状態だったのです。

そしてもう1つは、社会が作り上げる「女性モンスター」への強烈な皮肉です。
史実のバートリは強力な権力を持った自立した女性でしたが、後世の男たちによって「若い処女の血の風呂に入る化け物(吸血鬼)」として歴史を歪めて語り継がれました。
同じようにリジーも、子どもたちが歌う「縄跳び歌の残酷な殺人鬼」として、真実とは異なる風刺画のような怪物として歴史に刻まれています。
社会の枠組みからはみ出した強い女性は、いつの時代も「モンスター」として歴史から抹消されるか、化け物として消費されてしまう。
ヴィッキー・クリープスが二役を演じたのは、この「社会に作られた女性モンスターたちの系譜」を視覚的に繋ぎ合わせるための、絶対に欠かせない演出だったのだと思います。

 

🔵考察④:リジーとマギーの「ロマンス」への批判と、バイブレーターの真意

本作において、海外の批評家やRotten Tomatoesのレビューで最も物議を醸しているのが、リジーとメイドのマギー(ブリジット)との間に描かれた「同性愛的なロマンス」の強調です。

史実では二人が恋愛関係にあったという確固たる証拠はありません。
そのため、「複雑な女性の心理ドラマを期待していたのに、結局はチープな恋愛感情に動機を矮小化している」「なぜ最近のドラマはすぐに登場人物を同性愛にしたがるのか」といった、史実の歪曲に対する厳しい批判の声が殺到しています。

しかし、僕はこれを単なる恋愛ドラマへの改変だとは思いません。
この関係性は、ヴィクトリア朝の女性たちがいかに絶対的な「孤独」の中にいたかを表現するための装置なのです。
劇中、マギーが持ち帰った「手回し式バイブレーター(医療用マッサージャー)」でリジーを治療する過激なシーンがありました。
当時、女性の性的欲求や苛立ちは「ヒステリー」という病気とされ、男性医師が物理的(性的)に処置するという恐るべき家父長制の医療支配がありました。
あのシーンは、男性に支配された医療機器(バイブレーター)を女性同士の手に取り戻し、密室の中で密かに社会の規範に反逆している姿を描いているのです。
外の世界では誰にも理解されない抑圧を抱えた二人が、身分を超えて共鳴し合う。
この「フィクションとしてのロマンス」があるからこそ、マギーが最後に戻ってきて共に参政権運動へ身を投じるという、女性同士の連帯の結末がより深く胸に刺さるのだと思います。

 

🔵考察⑤:大炎上した「下痢と嘔吐」のディナーシーン。パンクロックな演出の理由

最後に触れざるを得ないのが、第2話の中盤で多くの視聴者をドン引きさせ、離脱させてしまったあの「ディナーシーン」です。
古くなった牡蠣を食べた継母アビーと父アンドリューが、格式高い食卓で激しく嘔吐し、下痢をもらす描写が延々と続きます。
「悪趣味すぎる」「真面目な実録犯罪への冒涜だ」と、SNSでは非難の嵐となりました。

なぜ、ライアン・マーフィーとイアン・ブレナンはこんな悪ふざけのような演出を入れたのでしょうか?
エピソード監督を務めたマックス・ウィンクラーは、インタビューで本作を「非常にダークなコメディ」と定義し、「映画製作において、ある種の『パンクロック的なアプローチ』が必要だった」と語っています。
つまり、あのシーンは意図的なギャグであり、社会風刺なのです。
ヴィクトリア朝の厳格なマナーや道徳、上流階級の「上品ぶった皮」を引っぺがし、ボーデン家の内部がいかに腐敗し、文字通り「クソまみれ」であったかを視覚的に見せつけるための強烈なメタファーです。
『ダーマー』のようなシリアスなドキュメンタリータッチを期待すると確実に火傷しますが、「権威や古い価値観を中指を立ててぶっ壊すパンクロックなスリラー」として観れば、あの過剰なまでに下品な演出も、不思議と痛快なアートに見えてくるから不思議です。

YOSHIKI
YOSHIKI
最後まで読んでくれて、本当にありがとうございました!
『モンスター:リジー・ボーデンの物語』、ただの実録犯罪ドラマだと思って観たら、とんでもないパンクロックな問題作でしたね!
あの強烈なラストシーンや、史実を大胆にアレンジした演出について、皆さんはどう感じましたか?
「やっぱり史実に忠実な方が好き!」「いや、この解釈はアリ!」など、ぜひコメント欄で皆さんの考察や熱い感想を教えてくださいね!
それでは、また次の作品でお会いしましょう!

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