Netflix映画『ロマンスは嘘から始まって』ネタバレ感想！ハラハラドキドキの詐欺計画！

ヴィトが家を手放すわけにいかなかった理由

南イタリア・ナポリに暮らすヴィト兄弟は、弟が作ったデ・レオナルディ社との債務契約による多額の借金により家が競売に掛けられるという危機に直面していた。
兄ヴィトは、家族の生計を支えるため飲食店で働きながらも、道徳心と責任感を強く持ち合わせているシングルファザー。
一方、弟のアントネッロは、楽観的な性格で債務問題を深刻に捉えず、その結果、家族は住居を失う事態に追い込まれる。

ヴィトは、幼い息子ナポレオンの親権を維持するため、家の喪失を回避しようと必死であった。
妻が家を出て行った後、ヴィトはナポレオンの単独親として、その養育に責任を負っていた。
しかし、経済的な困難から、児童福祉機関の監視下に置かれることになる。
家の喪失は、親権剥奪につながる可能性が高く、ヴィトは家族の絆を守るため、極端な手段に訴えざるを得ない状況に追い込まれてた。

YOSHIKI

公式あらすじから借金返済の為に社長令嬢を詐欺るってあったけど、兄ヴィトは、弟アントネッロとは対照的で、道徳観と責任感があったし、とても詐欺を行うような人物には見えなかった。
幼いナポレオンの面倒を見ながらだと仕事も見つからず、経済的な窮地に加えて親権まで奪われるという窮地に立たされた事が理由だと分かった時に兄ヴィトの行動に肯定的な想いが芽生えましたなー！

マリナとヴィトが惹かれ合った理由

マリナは、新設ホテルの建設プロジェクトを率いる企業家の娘として、多忙な日々を送っていた。
彼女はプロジェクトの全般を彼氏であるフェデリコと共に統括し、スケジュール管理など多岐にわたる業務をこなしていた。
しかし、その責務の重さから、常に緊張状態にあり、周囲に対して苛立ちを露わにすることがしばしばあった。
特に、ストレスがピークに達すると、髪をアップにするという習慣があった。

そんなマリナを騙して大金を巻き取る事を決意したヴィト兄弟。
騙す為とはいえ、ヴィトは、常に緊張が続いてイライラしているマリナに対して「最高の出来事はいつも突然やってくる。何度か君に会ったけど、君はいつも緊張している。でも、大好きな料理中は、リラックスしていて笑顔も見せた。僕らもあっという間に歳を取る。だから、笑顔で居る事はとても重要だ」と伝える。
ヴィトの言葉が胸に刺さったマリナは、慈善団体に寄付の募るという嘘の食事会の料理人を引き受ける。
マリナは、ヴィトと一緒に料理を研究したり、食材となる魚を船で捕りに行ったり、これまで緊張感の続いていた生活と違ってゆったり出来る時間に笑顔が増えて行った。