【決定版】海外ドラマ「刑事もの」おすすめランキング30選!熱血バディから女性捜査官まで徹底紹介!
海外の「刑事ドラマ」、ヤバいですよね!
もう、ただの「謎解き」や「犯人当て」じゃない。
僕にとっては、人生観を揺さぶられるような「人間の業(ごう)」と「社会の闇」に触れる、最高峰のエンターテインメントなんです。
でも、名作が多すぎて、こう思った方も多いのではないでしょうか?
この記事は、そんなあなたのための「YOSHIKI的 刑事ドラマ完全ガイド」です。
なぜ刑事ドラマは、僕たちをこれほどまでに熱狂させるのか?
その秘密から、YOSHIKIが「これは絶対に観るべき!」と厳選に厳選を重ねた30作品の徹底解説まで、すべてを網羅しました!

この記事を読み終える頃には、あなたはもう“次”の「ヤバい事件」に立ち会っているはず。
刑事ドラマの「本当の深さ」を知れば、あなたの日常が100倍スリリングになること間違いなしですよ!
- 🟡第1部:なぜYOSHIKIは「海外刑事ドラマ」に熱狂するのか?
- 🟡第2部:【厳選30選】YOSHIKIが選ぶ「絶対に観るべき」海外刑事ドラマTOP30!
- 🟡第3部:【徹底解説】最強の刑事ドラマ30選のあらすじと「ヤバい」見どころ!
- 🔵【第1位】『ザ・ワイヤー』
- 🔵【第2位】『ザ・シールド』
- 🔵【第3位】『トゥルー・ディテクティブ (シーズン1)』
- 🔵【第4位】『プライム・サスペクト』
- 🔵【第5位】『刑事コロンボ』
- 🔵【第6位】『マインドハンター』
- 🔵【第7位】『CSI:科学捜査班』
- 🔵【第8位】『ライン・オブ・デューティ』
- 🔵【第9位】『デクスター』
- 🔵【第10位】『THE KILLING (キリング)』
- 🔵【第11位】『SHERLOCK (シャーロック)』
- 🔵【第12位】『ホミサイド/殺人捜査課』
- 🔵【第13位】『NYPDブルー』
- 🔵【第14位】『ハッピー・バレー』
- 🔵【第15位】『BOSCH (ボッシュ)』
- 🔵【第16位】『THE BRIDGE (ブリッジ)』
- 🔵【第17位】『FARGO (ファーゴ)』
- 🔵【第18位】『ルーサー』
- 🔵【第19位】『クローザー』
- 🔵【第20位】『マイアミ・バイス』
- 🔵【第21位】『ブロードチャーチ』
- 🔵【第22位】『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班 (SVU)』
- 🔵【第23位】『メンタリスト』
- 🔵【第24位】『クリミナル・マインド』
- 🔵【第25位】『ザ・フォール』
- 🔵【第26位】『MONK (モンク)』
- 🔵【第27位】『ブルックリン・ナイン-ナイン』
- 🔵【第28位】『リーサル・ウェポン (TV版)』
- 🔵【第29位】『キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き』
- 🔵【第30位】『バビロン・ベルリン』
- 🟡第4部:【ジャンル別】忙しい人のための「今すぐ観るべき」おすすめガイド!
- 🟡まとめ:さあ、”沼”に飛び込もう!
🟡第1部:なぜYOSHIKIは「海外刑事ドラマ」に熱狂するのか?

そもそも、なぜ刑事ドラマはこんなに「ヤバい」のでしょうか?
僕が思うに、理由は大きく4つあります。
これはもう、エンタメを超えた「社会学」なんですよね!
🔵①「秩序の回復」という最強のカタルシス
まず、僕たちが本能的に求めている「カタルシス」がヤバいんです。
多くの刑事ドラマ(特に1話完結もの)は、冒頭で「混沌(=犯罪)」を提示して、最後には「秩序(=逮捕)」で終わる。
この「最終的には正義が機能する」っていう構造が、僕たちに強烈な安心感を与えてくれるんですよね。
でも、ヤバいのはここから。
『CSI』みたいに、確実に事件が解決する「快適さ」を提供する作品がある一方で、『ザ・ワイヤー』や『トゥルー・ディテクティブ』みたいな、「秩序なんて回復しねえよ」っていう現実の不条理や腐敗を、文学的に描く作品群もある。
この「安心できる神話」と「不条理な現実探求」っていう“両極”を持っているからこそ、僕たちは刑事ドラマから逃れられないんだと、僕は思います!
🔵② 捜査手法の「進化」!“How”と“Why”への知的好奇心
次に、僕たちの「知りたい!」っていう好奇心を刺激してくる「捜査手法の進化」です。
昔は「誰がやったか」が中心でしたよね。
でも、『CSI:科学捜査班』がすべてを変えた。
彼らは「どうやったか」に焦点を当て、弾丸の軌道や繊維の欠片を、スタイリッシュなCGで「可視化」したんです!
それまで地味だった「法医学」が、一気に「クールなプロセス」になった。
これは「CSI効果」っていう社会現象まで巻き起こした、まさに「革命」ですよ!
そして、科学の次は「心理」です。
『マインドハンター』や『クリミナル・マインド』が、「なぜやったか」、つまり「犯人の思考への好奇心」に真正面から応えた。
僕たちが「なぜ人は怪物になるのか?」っていう“心の闇”を覗き込むスリルに熱狂するのは、当然のことなんですよね!
🔵③ 時代を映す「社会の鏡」
最高の刑事ドラマは、いつだってその時代を映す「鏡」なんです。
この頂点に立つのが、間違いなく『ザ・ワイヤー』。
あれはもう刑事ドラマのフリをした「文学」ですよ!
ボルチモアっていう都市そのものを主人公にして、警察、政治、教育、メディアっていう「制度」がいかに崩壊していくかを冷徹に描き切った。
『プライム・サスペクト』だってそう。
殺人事件を追いながら、同時に主人公のテニスンが直面する警察組織内の熾烈な「性差別」を描き出した。
刑事ドラマは、常に「今、ここにある危機」の証人なんです!
🔵④「英雄」の再定義!“バディ”から“アンチヒーロー”へ
そして最後に、僕たちが熱狂するのは、完璧なヒーローだけじゃないってことです。
『マイアミ・バイス』みたいな正反対の二人が絆を深める「バディもの」の化学反応も最高ですよね。
でも、2000年代に「英雄」像はぶっ壊されたんです。
そう、「アンチヒーロー」の登場によって!
特にヤバかったのが『ザ・シールド』のヴィック・マッキー。
彼は「警察官」なのに、第1話の最後で、仲間の刑事を射殺するんですよ!?
この「原罪」を視聴者に突きつけて、「法の外側でしか正義を達成できない」というジレンマの“共犯者”にさせる。
『デクスター』が「殺人衝動」を「コード」で制御するのとは、また違う道徳の破壊。
これこそ、刑事ドラマ史における最大の発明だと僕は思います!
🟡第2部:【厳選30選】YOSHIKIが選ぶ「絶対に観るべき」海外刑事ドラマTOP30!

お待たせしました!
ここからは、僕YOSHIKIが「これは絶対に観るべき!」と厳選に厳選を重ねた、珠玉の30作品をランキング形式で一挙に紹介します!
(※順位はあくまで僕の主観ですが、どれも「ヤバい」傑作ばかりです!)
| 順位 | 作品名 | YOSHIKI的「ヤバい!」キャッチコピー |
| 第1位 | ザ・ワイヤー | 刑事ドラマの皮を被った“現代アメリカ文学の最高峰” |
| 第2位 | ザ・シールド | 第1話で主人公が仲間を殺す。“アンチヒーロー”の概念を燃やし尽くした「原罪」 |
| 第3位 | トゥルー・ディテクティブ (S1) | 「観る文学」。虚無哲学とラヴクラフト的恐怖の融合 |
| 第4位 | プライム・サスペクト | すべての“タフな女性刑事”の「ゴッドマザー」。事件と「性差別」の二重の戦い |
| 第5位 | 刑事コロンボ | 「誰が犯人か」を捨てた革命。「あと一つだけ…」で犯人を詰める様式美の完成形 |
| 第6位 | マインドハンター | デヴィッド・フィンチャーの演出がヤバい。「会話だけ」で恐怖の頂点に達するスリラー |
| 第7位 | CSI:科学捜査班 | 「CSI効果」を生んだ社会現象。“科学の可視化”で地味な捜査をクールにした革命児 |
| 第8位 | ライン・オブ・デューティ | “取調室”こそが“戦場”だ! 息もつけない「言葉の応酬」がアクションを超える緊迫感 |
| 第9位 | デクスター | “シリアルキラーが主人公”という道徳の逆転。視聴者が殺人鬼に感情移入する仕掛けがヤバい |
| 第10位 | THE KILLING (キリング) | 「1エピソード=24時間」で“たった一つの事件”を追う。「スローバーン」発明の傑作 |
| 第11位 | SHERLOCK (シャーロック) | 「天才の思考」をテロップで可視化!カンバーバッチとフリーマンの奇跡の化学反応 |
| 第12位 | ホミサイド/殺人捜査課 | 『ザ・ワイヤー』の原点。ドキュメンタリー的リアリズムと「取調室」の心理戦が全て |
| 第13位 | NYPDブルー | “TV史上最高のキャラクターアーク”。12年かけて「クズ刑事」が再生していく魂の物語 |
| 第14位 | ハッピー・バレー | “普通のオバさん”が最強であるという現実(リアリティ)。サラ・ランカシャーの演技が圧巻 |
| 第15位 | BOSCH (ボッシュ) | 「全ての命は等しく重い」。古き良き“ハードボイルド”を現代LAノワールに継承する渋さ |
| 第16位 | THE BRIDGE (ブリッジ) | 「社会規範に無頓着」なサガ・ノレーン。“非定型ヒーロー”という発明がスゴい |
| 第17位 | FARGO (ファーゴ) | コーエン兄弟への愛がヤバい!「平凡な市民」が転落するブラックユーモアの極致 |
| 第18位 | ルーサー | イドリス・エルバの魅力炸裂!刑事と“サイコパス”の危険すぎる「共依存」関係 |
| 第19位 | クローザー | “尋問”をエンタメにした天才。「Thank you…」で容疑者を完落ちさせる手腕が鮮やか |
| 第20位 | マイアミ・バイス | “MTVコップス”と呼ばれた80年代カルチャー革命。音楽と映像の融合がヤバすぎる |
| 第21位 | ブロードチャーチ | 「犯人探し」より「悲しみの解剖」。オリヴィア・コールマンの演技に震える |
| 第22位 | LAW & ORDER: 性犯罪特捜班 (SVU) | オリビア・ベンソンという“生ける伝説”。25年以上続くNYの「良心」そのもの |
| 第23位 | メンタリスト | 「レッド・ジョン」という巨大な“縦軸”。笑顔の裏の「復讐」にハマる |
| 第24位 | クリミナル・マインド | “プロファイリング”を全米の常識にしたモンスター級ドラマ。BAUチームの絆! |
| 第25位 | ザ・フォール | 刑事と殺人鬼の“鏡像関係”。ジリアン・アンダーソンの冷徹な知性が光る |
| 第26位 | MONK (モンク) | “欠陥刑事”の元祖。「障害」が「才能」に反転する、悲劇と喜劇の絶妙なバランス |
| 第27位 | ブルックリン・ナイン-ナイン | 『ダイ・ハード』愛と“社会正義”の奇跡的両立!笑いながら多様性を学べる最強コメディ |
| 第28位 | リーサル・ウェポン (TV版) | 映画版の“魂”を奇跡的に再現した「バディ・ケミストリー」(S2までがヤバい!) |
| 第29位 | キャッスル | 「男女バディもの」の黄金律。作家と刑事の“くっつくの?”な会話劇がたまらない |
| 第30位 | バビロン・ベルリン | ナチス前夜の“退廃(デカダンス)”!ドイツ史上最高額の製作費がヤバい「時代ノワール」 |
🟡第3部:【徹底解説】最強の刑事ドラマ30選のあらすじと「ヤバい」見どころ!

ここからは、TOP30に選んだ作品が「どんな話」で「何がスゴいのか」を、僕の視点も交えて熱く解説していきます!
どの作品から観るか、本気で悩んでください(笑)
🔵【第1位】『ザ・ワイヤー』
◆詳細あらすじ
ボルチモア市警の刑事マクノルティは、麻薬組織の捜査のため特別チームを立ち上げます。
しかし捜査は、警察内部の無理解な官僚主義、政治家の思惑、そして麻薬組織の鉄の掟によって阻まれていく…。
シーズンごとに、警察、港湾、市政、教育、メディアと視点を移しながら、ボルチモアという「都市」そのものの崩壊を描き出す、壮大な物語です。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
これ、ヤバいです。はっきり言って「史上最高のTVドラマ」と呼ばれる作品です。
本作の“ヤバさ”は、これが「刑事ドラマ」の皮を被った“現代アメリカ文学の最高峰”だという点にあります!
本作には「主人公」も「単純な正義」も存在しません。
警察も、麻薬組織も、政治家も、すべてが「制度」の歯車であり、その制度自体が崩壊しているっていう絶望的な現実を描きます。
「This America, man.」という言葉に象徴される、アメリカ社会への痛烈な社会批評性こそが、本作の“ヤバさ”の核心だと、僕は思います!
🔵【第2位】『ザ・シールド』
◆詳細あらすじ
LAの架空の犯罪多発地区ファーミントン。ヴィック・マッキー率いる精鋭部隊「ストライク・チーム」は、ギャングを制圧するためなら、拷問、恐喝、証拠捏造も厭わない、最も「汚れた」刑事チームでした。
彼らは法の番人でありながら、法を破ることでしか「正義」を執行できないジレンマに陥っていきます…。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
『ザ・ワイヤー』と並ぶ、プレステージTV時代の最重要作品!
本作の“ヤバさ”は、第1話のラストに集約されています!
主人公ヴィックは、捜査の内情を探るために送り込まれた仲間(内部調査官)を、ためらいなく射殺します。
この「主人公による味方殺し」という「原罪」を、僕たち視聴者は初めに突きつけられるんです。
その上で、彼が法を無視してでもストリートの「秩序」を守る姿を見せつけられ、「こいつは悪党か? それとも必要悪か?」という究極の道徳的問いを、7シーズン突きつけられ続けます。
アンチヒーローという概念を「燃やし尽くした」金字塔ですよ!
🔵【第3位】『トゥルー・ディテクティブ (シーズン1)』
◆詳細あらすじ
1995年、ルイジアナ州でカルト的儀式を思わせる猟奇殺人事件が発生。
常識家のマーティ(ウディ・ハレルソン)と、虚無的な哲学を語る孤高の天才ラスト・コール(マシュー・マコノヒー)の二人の刑事が事件を追います。
そして2012年、事件が再調査されることになり、二人は過去の「闇」と再び対峙することになります。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
HBOが誇るアンソロジーシリーズの、間違いなく頂点。
シーズン1の革新性は、刑事ドラマに「哲学的対話」と「ゴシック・ホラー」の要素を持ち込んだ点です。
マコノヒー演じるラスト・コールの語るペシミズム(厭世主義)が、ヤバすぎる!
事件の背後に潜む「この世ならざるもの」の恐怖(クトゥルフ神話を彷彿とさせる)と共鳴して、とんでもない緊張感を生み出しています。
重厚な映像美と、二人の俳優の火花散る演技、そして人間の「心の闇」を抉る深遠なテーマは、まさに「観る文学」ですよ!
🔵【第4位】『プライム・サスペクト』
◆詳細あらすじ
1990年代のロンドン警視庁。男性優位で閉鎖的な捜査現場に、初の女性主任警部(DCI)としてジェーン・テニスン(ヘレン・ミレン)が着任します。
部下たちからの露骨な性差別と嫌がらせに耐えながら、彼女はアルコール依存や私生活の崩壊と戦い、事件の真相解明に執念を燃やします。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
本作は「革命」です。
本作以前の女性刑事は、多くが「オマケ」か「性的対象」でした。
ジェーン・テニスンは、それを根底から変えた“タフな女性刑事のゴッドマザー”なんです!
ヘレン・ミレンの圧巻の演技は、「タフ」であることと「脆弱」であることが同居する、極めて人間的なリーダー像を確立しました。
本作の“ヤバさ”は、殺人事件の捜査(外面の敵)と、組織内の「性差別」(内面の敵)という二つの戦いを同時に描いた点にあります。
本作がなければ、『クローザー』も『THE KILLING』も生まれなかった、まさに「原点」です!
🔵【第5位】『刑事コロンボ』
◆詳細あらすじ
よれよれのレインコートを羽織り、安葉巻を手にしたLA市警のコロンボ警部。
一見うだつの上がらない彼が、知性とプライドに満ちた上流階級の殺人犯たちと対峙します。
巧妙な話術と鋭い観察眼で、犯人の仕掛けた「完全犯罪」のアリバイを一つずつ崩していきます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
本作の革命性は、ミステリーの常識である「誰が犯人か?」を放棄した点にあります!
番組冒頭で僕たち視聴者は「犯人」と「犯行のすべて」を目撃する。
魅力の核は「いかにして彼を捕まえるか?」です。
犯人(豪華ゲストスター)とコロンボによる、知的な会話劇という名の「決闘」こそがすべて。
犯人はコロンボを「無能」と見下し、僕たちは「コロンボがいつ、あの決め台詞『うちのカミさんがね…』『あ、あと一つだけ…』を切り出すか」を待ち望む。
この「お約束」の緊張と緩和、そして上流階級の仮面が剥がれる瞬間のカタルシスこそが、本作を不朽の名作たらしめているんですよ!
🔵【第6位】『マインドハンター』
◆詳細あらすじ
1970年代後半。
「シリアルキラー」という言葉すらなかった時代。
二人のFBI捜査官ホールデンとビルが、犯罪者の心理を理解するため、収監中の著名な連続殺人犯(エド・ケンパーなど)にインタビューを行い、「プロファイリング」の手法を確立しようと試みます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
製作総指揮は、あのデヴィッド・フィンチャー!
本作の“ヤバさ”は、「会話劇」にあります。
派手なアクションや事件発生シーンを意図的に排除し、“ヤバさ”のすべてが「取調室の会話」にあるんです。
捜査官たちが、淡々と、しかし生々しく自らの犯行を語るシリアルキラーたちと対峙するシーン。
その「緊迫感」は、どんなホラー映画よりも恐ろしい!
殺人鬼の「心理」に触れることで、捜査官たち自身が徐々に闇に蝕まれていく…。
フィンチャー特有の冷徹な映像美で描かれる、スリリングな傑作です。
(未完なのが本当に悔やまれますが、それでも観る価値は絶対にあります!)
🔵【第7位】『CSI:科学捜査班』
◆詳細あらすじ
眠らない街ラスベガスを舞台に、LV警察科学捜査班(CSI)の夜勤チームが、最新の科学技術を駆使して凶悪犯罪の証拠を解き明かします。
主任のグリッソム率いる専門家集団が、目に見えない証拠から事件の「真実」を再構築していきます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
従来の刑事ドラマが「刑事の勘」や「聞き込み」だったのに対し、『CSI』は「証拠」を主人公に据えました。
ヤバいのは、その「映像表現」です!
弾丸の軌道、体内に入り込む毒物、繊維の一片などを、スタイリッシュなCGやマクロ撮影で「可視化」した。
これにより、地味だった「科学捜査」が、まるで魔法のような「クールなプロセス」として描かれ、世界的なブームを巻き起こしました。
その結果、現実の裁判にまで影響を及ぼす「CSI効果」という言葉を生んだ、文字通り社会を動かした作品ですよね。
🔵【第8位】『ライン・オブ・デューティ』
◆詳細あらすじ
警察内部の汚職を捜査する専門部署、通称「AC-12」。
ヘイスティングス警視率いるチームは、「ベント・コッパー(汚職警官)」の疑惑がかかる同僚たちを徹底的に追い詰めます。
捜査が進むにつれ、警察組織の最上層部にまで潜む「H」と呼ばれる黒幕の存在が浮かび上がります…。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
イギリスで社会現象を巻き起こした、現代の警察ドラマの最高傑作の一つ!
本作の“ヤバさ”は、“クライマックス”が銃撃戦ではなく「取調室」だという点です!
脚本家は、「尋問シーン」を10分、いや20分以上にわたる長回しと、専門用語だらけの「官僚的な言葉の応酬」で描き、それを「アクションシーン」以上の緊張感に高めることに成功しました。
毎シーズン、「今度の“敵”は本当に悪なのか?」と僕たちを欺き、衝撃的な「ツイスト」で叩き落とす。
この息苦しいほどの緊張感が“ヤバい”んです!
🔵【第9位】『デクスター』
◆詳細あらすじ
マイアミ警察の優秀な血痕分析官デクスター・モルガン。
しかし、彼には「ダークパッセンジャー」と呼ばれる抑えきれない「殺人衝動」がありました。
彼はその衝動を、養父から教わった「コード(掟)」——殺すのは法で裁けない凶悪犯罪者のみ——に従って、夜な夜な「悪人狩り」を行うシリアルキラーだったのです。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
『ザ・シールド』が「悪徳刑事」なら、『デクスター』は「殺人鬼」そのものを主人公に据えた、ヤバすぎる作品です!
本作の“ヤバさ”は、視聴者が「シリアルキラーに感情移入してしまう」という仕掛けにあります。
デクスターが「コード」に従って「より悪い奴」を殺すことで、僕たちは倒錯したカタルシスを感じてしまう。
表の顔(警察官)と裏の顔(殺人鬼)を使い分けるスリルと、彼が「人間性」を獲得しようと葛藤する姿。
「正義とは何か?」を最もスキャンダラスな形で提示した作品ですよ!
🔵【第10位】『THE KILLING (キリング)』
◆詳細あらすじ
デンマーク・コペンハーゲン。
女性刑事サラ・ルンドは、最終出勤日(引退の日)に少女惨殺事件に遭遇します。
たった一つの事件が、被害者家族の崩壊、市議会選挙の政治的陰謀、そしてルンド自身の人生を巻き込みながら、重層的に展開していきます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
「ノルディック・ノワール」というジャンルを世界に知らしめた傑作!
最大の革命は「時間経過」の描き方。
シーズン1(全20話)で描かれるのは、たった一つの殺人事件。
さらに「1エピソード=捜査の24時間」という縛りを設けたんです!
これにより、派手な展開を排し、じっくりと「遅い」ペースで捜査の停滞、家族の悲嘆、政治の暗部を丹念に描きます。
この重厚で陰鬱な「没入感」は、それまでの刑事ドラマでは味わえなかったものであり、世界中のクリエイターに影響を与えました!
🔵【第11位】『SHERLOCK (シャーロック)』
◆詳細あらすじ
コナン・ドイルの古典を、21世紀のロンドンを舞台に大胆にアレンジ。
ベネディクト・カンバーバッチ演じるシャーロックは、自らを「高機能ソシオパス」と称する天才コンサルタント探偵。
マーティン・フリーマン演じる元軍医のジョン・ワトソンと共に、スマホやブログを駆使し、ロンドンの難事件に挑みます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
シャーロック・ホームズの「現代化」は数あれど、本作が群を抜いているのはその「スタイル」です!
シャーロックの「思考の宮殿」や、彼が観察から得る膨大な情報を「テロップ」として画面上に直接表示する演出は、天才の頭の中を視覚化した革命的な手法でした。
テンポの良い会話劇、カンバーバッチとフリーマンの完璧な化学反応、そして宿敵モリアーティとのスリリングな対決。
クラシックを見事に現代の「最先端」へとアップデートした、奇跡のような作品ですよ!
🔵【第12位】『ホミサイド/殺人捜査課』
◆詳細あらすじ
後の『ザ・ワイヤー』のクリエイター、デヴィッド・サイモンのノンフィクションが原作。
全米で最も殺人事件が多い都市ボルチモアを舞台に、殺人課の刑事たちの疲弊と執念に満ちた捜査活動を、ドキュメンタリーのようなザラついた手持ちカメラで追います。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
『ザ・ワイヤー』の原点にして、“究極のリアル”がここにあります。
派手な銃撃戦はほぼ無く、魅力の9割は「取調室(The Box)」での心理戦にあります!
特にアンドレ・ブラウアー演じるフランク・ペンブルトンの尋問シーンは圧巻の一言。
HBO(ケーブル局)の『ザ・ワイヤー』より過激だったと言われるのは、本作がNBC(地上波)で放送されたからこそ。
本作なくして、のちの「プレステージTV(高品質ドラマ)」時代はあり得ませんでした!
🔵【第13位】『NYPDブルー』
◆詳細あらすじ
ニューヨーク市警第15分署を舞台に、刑事たちの生々しい日常を描いた作品。
特に、アルコール依存症で差別主義者という欠点を抱える刑事アンディ・シポウィッツが、パートナーや家族との関係、数々の悲劇を通じて、徐々に人間性を取り戻していく姿を12シーズンにわたり描き切りました。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
本作の魂は、主人公シポウィッツの“TV史上最も偉大なキャラクターアーク(人物の軌跡)の一つ”にあります。
彼は当初、視聴者が到底共感できない「クズ」として登場します。
しかし、パートナーの死、息子の死、妻の死という耐え難い喪失を経験し、アルコールと差別思想を乗り越え、最終的には分署の「ボス」として若手を導く「良心」的な存在へと変貌します。
この「一人の欠陥ある人間の、12年かけた再生の物語」は、本当に胸を打ちますよ!
🔵【第14位】『ハッピー・バレー』
◆詳細あらすじ
“ハッピー・バレー”と揶揄されるイギリスの田舎町。
制服警官のキャサリン・ケイウッドは、娘をレイプして自殺に追い込んだ宿敵トミー・リー・ロイスの「子供」である孫を育てています。
平穏な日常が、ロイスの出所によって再び脅かされます…。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
サラ・ランカシャーの演技が、もう「圧巻」なんです!
キャサリンは『CSI』のような天才科学者でも、『SHERLOCK』のような天才探偵でもない。
彼女は、ごく普通の「警察官」であり、家族の問題に悩む「オバさん」です。
しかし、彼女は「強さ」と「弱さ」、「決断力」と「脆さ」を同時に抱え、決してスーパーヒーローではない「生身の人間」として、街と家族を守るために戦います。
この「究極のリアリズム」こそが、批評家から「最高傑作」と絶賛される理由です!
🔵【第15位】『BOSCH (ボッシュ)』
◆詳細あらすじ
マイケル・コネリーのベストセラー小説のドラマ化。
LAPDの殺人課刑事ハリー・ボッシュは、「すべての命は等しく重い」を信念に、ハリウッドの闇に葬られた未解決事件(コールドケース)を追います。
彼は警察組織の官僚主義や政治的圧力に屈せず、ただ愚直に真実を追い求めます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
現代のLAを舞台にしながら、レイモンド・チャンドラーの時代から続く「ハードボイルド」と「LAノワール」の精神を完璧に継承しています!
主人公ボッシュは、アンチヒーロー的な側面を持ちつつも、古き良き「正義」を信じる最後の騎士。
ジャズを愛し、L.A.の夜景を見下ろす自宅から、街の「闇」を見つめる。
その「渋さ」と「ブレない信念」こそが、本作の最大の魅力だと僕は思います!
🔵【第16位】『THE BRIDGE (ブリッジ)』
◆詳細あらすじ
デンマークとスウェーデンを繋ぐオーレスン橋。
その国境線上で、二つの死体を「一つ」に繋ぎ合わせた奇妙な遺体が発見されます。
スウェーデン警察のサガ・ノレーンと、デンマーク警察のマーティン・ローデが、国境を越えた猟奇殺人の捜査に乗り出します。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
『THE KILLING』と並ぶノルディック・ノワールの雄!
革新性のすべては、主人公サガ・ノレーンのキャラクター造形にあります。
彼女は「社会規範に全く無頓着」で、「感情を理解するのが苦手」。
作中で明言はされませんが、アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)の特性を持つ人物として描かれます。
しかし、その「欠点」とされる特性こそが、捜査においては「一切の感情や忖度に左右されない」という「最強の武器」として機能する。
この「ニューロダイバーシティ(神経多様性)」をヒーローとして描いた点は、刑事ドラマ史において画期的です!
🔵【第17位】『FARGO (ファーゴ)』
◆詳細あらすじ
コーエン兄弟の同名映画にインスパイアされたアンソロジーシリーズ。
「これは実話である」という(架空の)テロップから始まり、雪深いアメリカ中西部を舞台に、「平凡な市民」が、ふとしたきっかけで取り返しのつかない犯罪に巻き込まれていく様を、ブラックユーモアと突発的な暴力と共に描きます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
映画ファンほど「名作のドラマ化」に懐疑的ですよね?
僕もそうでした。
でも、本作は例外中の例外!
クリエイターのノア・ホーリーは、映画の「リメイク」ではなく、「同じ世界観」を舞台にした全く新しい物語を創造しました。
コーエン兄弟への深いリスペクトに満ちた「“ミネソタ・ナイス”と呼ばれる人の好さの裏に潜む闇」、「間の抜けた会話」、「予測不能な暴力」といった“コーエン節”を完璧に再現!
オマージュを超えた「本家」と呼べる領域に達しています!
🔵【第18位】『ルーサー』
◆詳細あらすじ
ロンドン警視庁のジョン・ルーサー(イドリス・エルバ)は、天才的な洞察力を持つが、その捜査手法は暴力的で「常軌を逸している」刑事。
彼は自らの「心の闇」と戦いながら、ロンドンを震撼させるサイコパス的な殺人鬼たちと対峙します。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
イドリス・エルバの圧倒的なカリスマ! それに尽きます!
本作にはルーサーの「宿敵」であり、同時に「唯一の理解者」であるアリス・モーガンという高IQのサイコパスが登場します。
彼女はルーサーが捕まえそこねた殺人犯でありながら、二人は奇妙な「共依存」関係を築くんです。
ルーサーは「正義」の側にいながら「闇」に惹かれ、アリスは「闇」の側にいながらルーサーに惹かれる。
この「刑事と殺人鬼の禁断の友情(あるいは恋愛)」という、危険な火遊びこそが本作の最大の魅力ですよ!
🔵【第19位】『クローザー』
◆詳細あらすじ
アトランタからLAPDの重大犯罪課のチーフとして引き抜かれたブレンダ・リー・ジョンソン。
甘い南部訛りと極度の甘党という外見とは裏腹に、彼女は容疑者の嘘を見抜き、完璧な「自白」を引き出すことにかけては天才的な「クローザー(事件を終わらせる女)」でした。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
『プライム・サスペクト』が「捜査の指揮」なら、『クローザー』は「尋問」に特化しました!
各エピソードのクライマックスは、ブレンDAが取調室で容疑者を「料理」するシーン。
彼女は時に優しく「告解」を促し、時に法すレスレの「嘘や策略」を用いて、容疑者を「Thank you… Thank you very much…」という決め台詞と共に完璧に追い詰めます。
この「尋問室のドラマ」をエンターテイメントにした手腕が鮮やかすぎます!
🔵【第20位】『マイアミ・バイス』
◆詳細あらすじ
80年代のマイアミ。
フェラーリを乗り回し、アルマーニのスーツをTシャツで着こなす二人の潜入捜査官、ソニー・クロケットとリカルド・タブスが、麻薬組織をスタイリッシュに摘発していきます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
製作総指揮はマイケル・マン! 本作は刑事ドラマである以前に「カルチャー」でした。
“MTVコップス”と呼ばれた本作は、「刑事ドラマ」と「ミュージックビデオ」を融合させた張本人です。
当時ヒットしていたロックやポップスをBGMに使い、パステルカラーのファッションとネオンきらめく夜の映像美を優先。
ストーリーラインよりも「音楽とスタイライズされたビジュアル」を重視する手法は、文字通り「80年代そのものを発明した」とまで言われる、映像史の事件でした!
🔵【第21位】『ブロードチャーチ』
◆詳細あらすじ
イギリスの風光明媚な海辺の町ブロードチャーチで、11歳の少年の遺体が発見されます。
都会から赴任してきたハーディ刑事と、地元密着型のミラー刑事が捜査を開始。
小さなコミュニティは疑心暗鬼に包まれ、町全体が崩壊していきます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
英国産ミステリーの傑作!
本作の主眼は「犯人当て」ではありません。
それは、一つの「死」が、残された家族、友人、そしてコミュニティ全体にどのような「悲しみ」と「破滅」をもたらすか、という「影響の解剖」です。
特にオリヴィア・コールマン(ミラー刑事役)の、日常が崩壊していく様を体現する演技は圧巻…。
事件が解決しても何も「回復」しない、という現実の非情さを描いた、「悲しみのドラマ」として必見です。
🔵【第22位】『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班 (SVU)』
◆詳細あらすじ
ニューヨーク市警の性犯罪特捜班(SVU)が、性的暴行や児童虐待といった、特に“胸が悪くなるような”犯罪に立ち向かいます。
オリビア・ベンソン刑事は、被害者の心のケアに寄り添いながら、法と正義の間で葛藤し続けます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
本作が異例の長寿を誇る理由はただ一つ、オリビア・ベンソンという“生ける伝説”の存在です!
マリスカ・ハージティ演じるベンソンは、「TVドラマ史上最も長く登場し続けているプライムタイムのキャラクター」という記録を樹立しました。
25年以上にわたり、僕たち視聴者は彼女と共に年齢を重ね、昇進を見守ってきた。
彼女はもはや単なる刑事ではなく、性犯罪被害者の「代弁者」であり、僕たちにとっての「良心」そのもの。
ドラマの枠を超えた文化的アイコンですよ!
🔵【第23位】『メンタリスト』
◆詳細あらすじ
鋭すぎる観察眼と巧みな話術で人の心理を操る「メンタリスト」のパトリック・ジェーン。
かつて偽の霊能者として妻子を殺害した連続殺人鬼「レッド・ジョン」を追うため、CBI(カリフォルニア州捜査局)のコンサルタントとなり、リズボン率いるチームと共に事件を解決していきます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
「天才コンサルタント」ものですが、本作の推進力は別格です。
魅力は、主人公ジェーンの「復讐」という明確な目的。
「レッド・ジョン」という宿敵の存在が、1話完結の事件解決(横軸)と並行して、シリーズ全体を貫く巨大な「縦軸(サーガ)」となっています。
ジェーンのチャーミングな笑顔の裏にある、妻子を失った深い闇と復讐への執念。
このギャップと、宿敵との長きにわたる頭脳戦こそが、本作を単なる事件解決モノ以上の、壮大な物語に押し上げています!
🔵【第24位】『クリミナル・マインド』
◆詳細あらすじ
FBIの行動分析課(BAU)の精鋭プロファイラーチームが、全米各地で発生する異常犯罪(特にシリアルキラー)に挑みます。
犯人の行動や残された痕跡から「犯人像(プロファイル)」を割り出し、次の犯行を阻止するために奔走します。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
『CSI』が「科学捜査」を一般化したなら、『クリミナル・マインド』は「プロファイリング」を一般化しましたよね!
「犯人は白人男性、30代、対人スキルに乏しく…」といった“プロファイル”を、ドラマのクライマックスに据えるフォーマットを確立。
もちろん、魔法のデータベースを持つガルシアの存在など、エンタメ的な飛躍は多い(笑)。
でも、15年以上にわたり「なぜ人は怪物になるのか」という問いを描き続けた、プロファイリング・ドラマの金字塔です!
🔵【第25位】『ザ・フォール』
◆詳細あらすじ
北アイルランドのベルファスト。
ロンドン警視庁から派遣された敏腕警視ステラ・ギブソン(ジリアン・アンダーソン)が、連続殺人犯の捜査にあたります。
しかし、その犯人ポール・スペクター(ジェイミー・ドーナン)は、善良な家庭人であり、有能なカウンセラーという「二重生活」を送る男でした。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
これは倒叙ミステリーの発展形。
本作は、刑事(ギブソン)と殺人鬼(スペクター)の視点を均等に、並行して描くんです。
二人は「知的」で「冷徹」。
ギブソンは「家父長制社会」が生んだフェミニストであり、スペクターは「家父長制社会」が生んだシリアルキラー。
二人は“鏡写し”であり、彼らの対決は、単なる追跡劇ではなく、互いの心理を読み合う「心理的キャット&マウスゲーム」へと昇華されています!
🔵【第26位】『MONK (モンク)』
◆詳細あらすじ
サンフランシスコ市警の元エース刑事エイドリアン・モンクは、妻を爆殺されたトラウマから、極度の潔癖症と312の恐怖症を持つ「強迫性障害(OCD)」に。
日常生活すらままならない彼ですが、その「異常な」までの注意力と観察眼で、コンサルタントとして難事件を解決していきます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
トニー・シャルーブの怪演が光る、コメディ・ミステリー!
本作の革新は、「欠陥刑事」というジャンルを確立した点です。
モンクのOCDは、日常生活では彼を苦しめる「障害」ですが、事件現場では「通常人が見逃す“違和感”」に気づく「才能」へと反転する。
彼の奇行が笑いを誘う一方で、その根底には妻を失った深い悲しみがある。
この「悲劇」と「喜劇」の絶妙なバランスこそが、本作が単なるギャグで終わらない理由ですよね!
🔵【第27位】『ブルックリン・ナイン-ナイン』
◆詳細あらすじ
NY市警の架空の分署「99(ナイン-ナイン)分署」が舞台。
有能だが恐ろしく幼稚なジェイク・ペラルタ刑事を筆頭に、真面目すぎるエイミー、強面だが優しいテリー、ミステリアスなローザ、そしてゲイでポーカーフェイスのホルト署長など、個性派だらけの刑事たちが事件に挑むシットコムです。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
単なるおバカなコメディじゃないんです!
『ダイ・ハード』ネタで腹を抱えて笑わせる一方、本作は「人種差別」「セクハラ」「LGBTQ+の権利」といったデリケートな社会問題を、真正面から、しかも説教臭くなく描きます。
特にホルト署長のキャラクター造形は秀逸。
多様性を「ポリコレのお題目」ではなく、リアルな「日常」として描ききった、現代における最もクレバーな刑事“コメディ”だと僕は思います!
🔵【第28位】『リーサル・ウェポン (TV版)』
◆詳細あらすじ
同名の人気映画シリーズのリブート。
最愛の妻を亡くし自暴自棄になっている破天荒な刑事リッグスと、家族想いでコンプライアンス重視のベテラン刑事マータフがコンビを組む。
水と油の二人が、LAで派手なカーチェイスと銃撃戦を繰り広げます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
映画版はメル・ギブソンとダニー・グローヴァーという伝説的なコンビだけに、リブートは不可能と思われていました。
しかし、TV版(シーズン1&2)は、この「無茶」を完璧に成功させました!
リッグスの「狂気」とマータフの「常識」という映画版の核、「バディ・ケミストリー」を見事に再現。
特にクレイン・クロフォードが演じるリッグスの、悲しみを秘めた危うい魅力は、映画版に勝るとも劣らないレベルでした!
(※キャスト交代劇の前のシーズン2までは奇跡的なクオリティです)
🔵【第29位】『キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き』
◆詳細あらすじ
スランプに陥った人気ミステリー作家のリック・キャッスルが、自身の小説を模倣した殺人事件をきっかけに、NY市警のクールビューティなケイト・ベケット刑事の捜査コンサルタントに。
お調子者のキャッスルと、彼に振り回されるベケットの「くっつくの、くっつかないの?」な関係を軸に、軽妙な事件解決が描かれます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
本作は『CSI』とは対極にある、キャラクター中心の軽快なドラマです。
魅力のすべては、キャッスルとベケットの「ウィットに富んだ会話」にあります!
シリアスな事件を扱いながらも、二人の恋愛未満の絶妙な距離感と、軽快なジョークが全編を支配しています。
この「男女バディ・コメディ・ミステリー」のフォーマットは、本作によって一つの完成形を迎えましたよね!
🔵【第30位】『バビロン・ベルリン』
◆詳細あらすじ
1929年、第一次大戦の敗戦から立ち上がろうとするドイツ・ワイマール共和国の首都ベルリン。
戦争のPTSDに苦しむ刑事ゲレオン・ラートは、この享楽と退廃、貧困と政治的陰謀が渦巻く「バビロン」で、巨大な陰謀に巻き込まれていきます。
◆YOSHIKI的「ヤバい!」見どころ
ドイツTV史上、最も高額な製作費が投じられた超大作!
これは単なる刑事ドラマではありません。『カリガリ博士』に代表される「ドイツ表現主義」のような悪夢的な映像美と、史実(ナチス台頭前夜の混乱)を融合させた「時代ノワール」です。
豪華絢爛なキャバレーでの乱痴気騒ぎと、通りの貧困、そして台頭するナチスとの衝突。
一人の刑事の視点から、「世界が破滅へと向かう」瞬間の熱気と狂気を描いた、壮大な歴史ドラマですよ!
🟡第4部:【ジャンル別】忙しい人のための「今すぐ観るべき」おすすめガイド!

「30作品も解説されて、結局どれから観ればいいか迷う!」
という忙しいあなたのために、「今の気分」に合わせたおすすめ作品をジャンル別にまとめました!
ここから選べば間違いなしですよ!
| こんな気分のあなたへ | 今すぐ観るべき「沼」はこれ! |
| とにかく熱い“バディの絆”にシビれたい! | マイアミ・バイス (第20位) or リーサル・ウェポン (第28位) or SHERLOCK (第11位) |
| ダークで重厚な“闇”にどっぷり浸かりたい! | ザ・ワイヤー (第1位) or トゥルー・ディテクティブ (第3位) or THE KILLING (第10位) |
| “頭脳戦・プロファイリング”でゾクゾクしたい! | マインドハンター (第6位) or ライン・オブ・デューティ (第8位) or メンタリスト (第23位) |
| “タフな女性捜査官”に憧れる! | プライム・サスペクト (第4位) or クローザー (第19位) or ハッピー・バレー (第14位) |
| “異色のアンチヒーロー”に惹きつけられる! | ザ・シールド (第2位) or デクスター (第9位) or ルーサー (第18位) |
| まずは“不朽の名作(王道)”から観たい! | 刑事コロンボ (第5位) or CSI:科学捜査班 (第7位) or NYPDブルー (第13位) |
| たまには“軽快・コメディ”な刑事がいい! | ブルックリン・ナイン-ナイン (第27位) or キャッスル (第29位) or MONK (第26位) |
🟡まとめ:さあ、”沼”に飛び込もう!
海外刑事ドラマの「ヤバい」世界、いかがでしたか?
僕がこれほどまでに熱狂するのは、刑事ドラマが「秩序の回復」というカタルシスだけでなく、「社会の闇」を映す鏡であり、「アンチヒーロー」という人間の業(ごう)まで描き切る、最高に奥深いジャンルだからです。
どの作品も、あなたの「価値観」に何かを残してくれる、とんでもないパワーを持っています。
もし、まだ観ていない作品が一つでもあるなら、それは本当に幸せなことですよ!
さあ、今すぐリモコンを手に取って、この最高にエキサイティングな”沼”に飛び込みましょう!
観終わった後は、ぜひコメントで、あなたの「ヤバかった!」を教えてくださいね!

皆さんと「お気に入りの刑事」について語り合えるのを、楽しみにしています!
YOSHIKI


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