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映画『アイアンマン』ネタバレあらすじ結末と感想!考察や評価、ロバート・ダウニー・Jr復活の裏側も解説!

MARVEL / MCU
 

映画『アイアンマン』ネタバレあらすじ結末と感想!最後のセリフやオバディアの正体、インセンの言葉の意味まで徹底考察!

こんにちは!YOSHIKIです!

今や映画界の常識となった「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」。
その全てが、たった一人の男、たった一つの映画から始まったことを、皆さんは覚えていますか?

2008年公開、伝説の第1作目。
『アイアンマン』(原題:Iron Man)。

「アベンジャーズ? 知ってるよ」という人も、今こそ原点に立ち返る時です。
なぜなら、この映画は単なるヒーロー映画ではないから。
倒産寸前のスタジオが、すべての権利(キャプテン・アメリカたちの命運!)を担保に入れて挑んだ、失敗すれば終わりの「大博打」だったのです。

主演は、当時ハリウッドの嫌われ者から奇跡の復活を遂げたロバート・ダウニー・Jr
監督は、コメディ畑出身のジョン・ファヴロー
「脚本が完成していない状態で撮影開始」という、狂気じみた現場から生まれたこの傑作は、いかにして世界を変えたのか?

今回は、これからMCUを追いかける人、そして久しぶりにトニー・スタークに会いたい人のために、伝説の幕開けとなった本作の「ヤバすぎる裏側」を徹底予習します!

【このブログの楽しみ方について】

いつも『YOSHIKIのMOVIE SELECTION’S』を読んでくれて、本当にありがとうございます!
このブログでは、読者の皆さんと「作品を待つワクワク感」から「観終わった後の語り合いたい気持ち」までを共有するため、【随時更新】というオリジナルの記事スタイルを採っています。
これは、僕が考え抜いた、みんなと最高の映画体験をするための形です。
この記事は、公開後に【ネタバレなし感想】、【ネタバレあらすじ結末解説】、【ネタバレあり考察】と段階的に更新していきます。
ぜひ、この記事をブックマークして、映画館に行く前、そして観終わった後にもう一度訪れてください!
この場所で、作品の感動を語り合い、一緒に物語の「終い」を見届けましょう!

🟡映画『アイアンマン』基本情報!

YOSHIKI
YOSHIKI

MCUフェイズ1の記念すべき第1作。
ロバート・ダウニー・Jr演じるトニー・スタークの初登場にして、すでに完成されたキャラクター性が凄まじい!
ちなみに、親友のローディ役が今とは違う俳優さん(テレンス・ハワード)なのも超貴重ですよ!

項目詳細
タイトル『アイアンマン』
(原題:Iron Man)
公開年2008年
監督ジョン・ファヴロー
(『ザ・マンダロリアン』『ライオン・キング』)
キャストロバート・ダウニー・Jr
グウィネス・パルトロー
テレンス・ハワード
ジェフ・ブリッジス
上映時間126分
製作スタジオマーベル・スタジオ

🔵公式予告編

🟡【視聴前】知れば100倍面白い!本作が伝説と呼ばれる3つの理由!

単なるアクション映画ではありません。これは「賭け」でした。
なぜ『アイアンマン』は映画産業を変えるほどの衝撃作となったのか?
その裏側にある「崖っぷち」のエピソードを知れば、トニー・スタークの姿がもっと輝いて見えるはずです!

①失敗=即倒産!?マーベルが全財産を賭けた「大博打」

今でこそディズニー傘下の超巨大ブランドとなったマーベルですが、当時は違いました。
人気キャラクターの権利を他社に売り払い、映像化権がハリウッドを漂流……。
「スパイダーマン」や「X-MEN」に比べて「アイアンマン」の知名度は低く、「B級キャラ」扱いされていたんです。

そこでマーベルは決断しました。
「自社のお金で映画を作る」と。
しかも、その資金(5億ドル以上!)を調達するために、キャプテン・アメリカやアベンジャーズの権利をすべて担保に入れました。
つまり、『アイアンマン』がコケたら、マーベルの主要ヒーローたちはすべて銀行に差し押さえられて終了だったのです。
文字通り「背水の陣」で作られた本作。画面から溢れ出る熱量は、制作陣の執念そのものです。

②脚本がない!?天才たちの「即興(アドリブ)」が生んだ奇跡

信じられない話ですが、クランクイン当日、脚本はまだ完成していなかったそうです。
あるのは大まかなプロットとアクションの絵コンテだけ。
ではどうやって撮ったのか?
なんと、監督のジョン・ファヴロー、主演のロバート・ダウニー・Jr(RDJ)、そして敵役のジェフ・ブリッジスがトレーラーに集まり、「今日のシーン、何て喋る?」と相談しながら即興で作っていったのです!

この「2億ドルの学生映画」のようなライブ感が、トニー・スタークのあの独特な「早口で相手を遮るリアルな会話」を生みました。
カチッとした台本がないからこそ生まれた、ドキュメンタリーのような生々しい人間ドラマ。
RDJの魂の演技は、演技というより「憑依」に近いレベルです。

③「私がアイアンマンだ」ヒーローの常識を覆したラスト

(これは歴史的事実なので書きますが)
予告編でも使われているトニーのセリフ、「I am Iron Man(私がアイアンマンだ)」
この一言が、それまでのアメコミ映画の常識をすべて破壊しました。
正体を隠し、孤独に戦うのがスーパーヒーローの美学だった時代に、堂々と顔出しして宣言する主人公。

この瞬間、映画界に「MCU」という新しい宇宙が爆誕しました。
15年以上続くサーガの、記念すべき最初の1ページ。
エンドロールの後には、今やおなじみとなった「あの人」も登場します。
絶対に最後まで席を立たないでくださいね!

🟡『アイアンマン』キャストとあらすじ!

YOSHIKI
YOSHIKI

キャストにもドラマあり。
主演のRDJは、薬物問題などで当時キャリアのどん底でした。
「絶対に雇わない」という上層部を監督が説き伏せての起用。
トニー・スタークの「復活」と、俳優本人の人生が見事にリンクしているんです(泣)。

●トニー・スターク/アイアンマン(演:ロバート・ダウニー・Jr)
巨大軍事企業スターク・インダストリーズのCEOにして天才発明家。
「死の商人」と呼ばれ、傲慢で女好きなセレブだったが、自社の兵器で傷ついたことをきっかけに正義に目覚める。
日本語吹替は、故・藤原啓治さん。その名演も必聴です。
●ペッパー・ポッツ(演:グウィネス・パルトロー)
トニーの有能な秘書。
奔放なトニーの公私を支える唯一の人物であり、彼が心を開く数少ない存在。
二人のテンポの良い会話劇は、まるでロマンティック・コメディのよう!
●ジェームズ・”ローディ”・ローズ(演:テレンス・ハワード)
アメリカ空軍中佐でトニーの親友。
規律を重んじる軍人だが、トニーの才能を誰よりも認めている。
続編以降はドン・チードルに交代するため、テレンス版のローディが見られるのは本作だけ!
●オバディア・ステイン(演:ジェフ・ブリッジス)
スターク社の最高幹部であり、トニーの父の代からの盟友。
トニーの父親代わりのような存在だが、裏では会社の支配権を狙う冷徹な一面も……。
役作りのために頭を剃り上げた怪演に注目。

『アイアンマン』【あらすじ】

巨大軍需企業「スターク・インダストリーズ」のCEO、トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、天才的な頭脳とカリスマ性を持つ億万長者。
アフガニスタンで新型ミサイル「ジェリコ」のデモンストレーションを行った帰り道、彼はテロ組織「テン・リングス」の襲撃を受ける。
皮肉にも自社製のミサイルの爆発により胸に瀕死の重傷を負った彼は、捕虜として洞窟に監禁されてしまう。

同じく捕らえられた医師・インセンの手術により、胸に電磁石(アーク・リアクター)を埋め込まれて一命を取り留めたトニー。
テロリストたちから「ここでミサイルを作れ」と命じられるが、彼はインセンと協力し、密かに脱出用のパワードスーツ「マーク1」を開発する。

インセンの尊い犠牲を経て脱出したトニーは、帰国後、記者会見で衝撃の発表を行う。
「スターク・インダストリーズは、軍需産業から撤退する」
会社を守ろうとする幹部オバディア(ジェフ・ブリッジス)との対立が深まる中、トニーは自宅のガレージで、より洗練された鋼鉄のスーツ「マーク3」の開発に没頭していく。
それは、世界を守るヒーロー「アイアンマン」の誕生だった――。

🔴『アイアンマン』ネタバレなし感想

結論から言わせてください。
「原点にして頂点」。15年以上経った今でも、最高に面白い傑作です!!

正直、観る前は少し不安だったんです。
今のMCUのような「魔法のような映像」や「宇宙規模の大戦」に慣れた目で、2008年の映画を楽しめるのかな?って。
でも、そんな心配はオープニングのAC/DC『Back in Black』が流れた瞬間に吹き飛びました。

「古い」んじゃないんです。「本物」なんです。
CG全盛の今だからこそ、実際に鉄を叩き、火花を散らし、汗まみれで作るスーツの「圧倒的な重量感」に魂が震えます。
歩くたびに鳴る「ガシャン!ガシャン!」というモーター音。
掌のリパルサー充填音の心地よさ。
これはただのヒーロー映画ではなく、男の子の夢を詰め込んだ「極上のエンジニアリング映画」です!

そして何より、ロバート・ダウニー・Jr
彼が演じるトニー・スタークは、単にかっこいいだけじゃありません。
傲慢で、欠点だらけで、でも誰よりも人間臭い。
彼自身の人生の苦難と復活がキャラクターに重なって見えて、スーツを着て空を飛んだ瞬間、思わず涙が出そうになりました。
「頭で理解する」前に「心が熱くなる」。
批評家も観客も、世界中が熱狂した理由が痛いほどわかりました。

💡YOSHIKIの正直ポイント!
敵役(ヴィラン)とのバトルに関しては、最近の映画に比べると少しあっさりしているかもしれません。
でも、この映画の真のクライマックスは「戦闘」ではなく、「トニーが洞窟で、ガレージで、自分自身を取り戻していく過程」にあります。
派手なアクションよりも、試行錯誤(トライ・アンド・エラー)のドラマにこそ、本作の魂が宿っています!

🔵『アイアンマン』各項目別10点満点評価とレビュー

ストーリー
10/10
完璧な「再生の物語」。
「死の商人」と呼ばれた男が、自らの罪を知り、贖罪のためにヒーローになる。このプロセスの描き方が本当に丁寧です。脚本が未完成だったとは思えないほど、会話の一つ一つが生き生きとしていて引き込まれます。
映像
9/10
実写とCGの奇跡的な融合。
スーツの金属感、溶接の火花、飛行テストで壁にぶつかる衝撃。すべてに「痛み」と「重さ」があります。「エンジニアリング・ポルノ」と呼びたくなるほど、メカ描写への愛が詰まっています。
余韻
10/10
映画史が変わった瞬間。
見終わった後、ただただ「すごいものを見た」という興奮に包まれます。そしてラストの一言! あの瞬間のカタルシスは、何度見ても鳥肌モノ。ここから全てが始まったんだと思うと、感慨深さもひとしおです。
リピート率
9/10
永久保存版。
細かい伏線(キャプテン・アメリカの盾など)や、トニーの表情の微細な変化など、見返すたびに発見があります。元気がない時に観ると、必ずパワーをもらえる「人生のバイブル」的映画です。
キャスト
10/10
演技を超えた「憑依」。
ロバート・ダウニー・Jr以外のアイアンマンなんて考えられません。彼の人生そのものが役柄に乗り移っていて、そのカリスマ性と色気は唯一無二。グウィネス・パルトローとの即興会話劇も最高です。
総合
9.8/10
これぞエンタメの最高峰。アメコミ映画の常識を覆し、世界を変えた記念碑的作品です。「食わず嫌い」はもったいない! 全人類必見の傑作です。

🔴映画『アイアンマン』ネタバレあらすじ結末解説

⚠️【警告:ここから先はネタバレ全開です!】
物語の核心部分、ラストの「あのセリフ」、そしてエンドロール後の衝撃まで詳細に記述します。
映画を未見の方は、絶対にスクロールしないでください。
MCUの歴史が変わった瞬間を目撃した方だけ、先に進んでください!

①裏切りと「心」の奪還

トニーがテロリストの洞窟から脱出して数ヶ月。
彼は、父の代からの盟友であり、スターク社の最高幹部であるオバディア・ステインこそが、テロリストに武器を横流しし、トニー殺害を命じた黒幕だったことを知ります。
しかし、時すでに遅し。
オバディアはトニーを麻痺させ、彼の胸から生命維持装置である「アーク・リアクター」を無慈悲に引き抜きます。
「君は黄金の卵を産むガチョウだったんだよ」
動力源を奪われ、瀕死の状態になるトニー。

這いつくばって地下のワークショップへ向かった彼を救ったのは、かつてペッパーが「トニー・スタークにも心がある証拠」としてガラスケースに入れてプレゼントしてくれた、「旧型のアーク・リアクター(マーク1)」でした。
過去の自分(粗削りだが純粋な生存本能)に救われたトニーは、ローディの手を借り、最後の決戦へと向かいます。

②アイアンモンガーとの決戦

オバディアは、奪ったリアクターを動力源とした巨大パワードスーツ「アイアンモンガー」を起動。
圧倒的なパワーと質量で、トニーの「マーク3」を追い詰めます。
トニーのリアクターは旧型のため出力が上がらず、絶体絶命のピンチ。

しかし、トニーには「知恵」と「経験」がありました。
彼はオバディアを上空高くへと誘い出します。
かつてマーク2のテスト飛行で経験した「氷結問題(アイシング)」
トニーのスーツは対策済みですが、オバディアのスーツは未対策。
成層圏で凍りついたアイアンモンガーは機能停止し、地上へと落下します。

それでもなお暴れまわるオバディアに対し、トニーはペッパーに指示を出します。
「工場の巨大リアクターを暴走させろ!」
ペッパーがボタンを押すと、巨大なエネルギーの柱が天空へと放出され、その衝撃波がアイアンモンガーを直撃。
オバディアは爆発するリアクターの中へと消えていきました。

③歴史を変えた「I am Iron Man」

事件の翌日。
S.H.I.E.L.D.(シールド)のエージェント・コールソンは、「アイアンマンはスタークのボディガードであり、オバディアは小型航空機の事故で死んだ」という隠蔽工作のアリバイを用意します。
記者会見に臨んだトニー。
手元のメモを読み上げようとしますが、一瞬の沈黙の後、彼はカメラに向かってこう言い放ちました。

「私がアイアンマンだ。(I am Iron Man.)」

会場は騒然となり、映画は幕を閉じます。
「ヒーローは正体を隠すもの」というそれまでの常識を打ち破り、トニー・スタークは「世界公認のスーパーヒーロー」としての道を歩み始めたのです。

④エンドロール後:アベンジャーズ計画の始動

スタッフロールが流れた後、夜のトニーの自宅に謎の男が現れます。
眼帯をしたその男の名は、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)
彼はトニーに告げます。
「世界にヒーローは君だけだと思っているのか?」
「君はより大きなユニバース(宇宙)の一員になったのだ」
そして、こう続けます。
「アベンジャーズの話をしに来た」

この瞬間、単なる1本の映画は、10年以上に及ぶ壮大なサーガの「第1章」へと変貌を遂げたのです。

🔴『アイアンマン』ネタバレあり考察

YOSHIKI
YOSHIKI

あの「I am Iron Man」で、完全に心を持っていかれましたよね?
でも、ちょっと待ってください。
15年以上経って全貌が見えた今だからこそ分かる、「ヤバすぎる伏線」や「裏設定」がこの映画には隠されているんです。
ただのハッピーエンドじゃない。
YOSHIKIが深読みする5つの衝撃考察

をお届けします!
これを読めば、MCUの見え方が180度変わるはずです!

🔵考察①:オバディア(ジェフ・ブリッジス)=HYDRA説の信憑性

ファンの間で長年議論され、もはや「定説」となりつつあるのが、「オバディア・ステインはHYDRA(ヒドラ)の協力者、あるいは構成員だったのではないか?」という説です。
HYDRAとは、S.H.I.E.L.D.の内部に寄生し、「カオス(混乱)による世界統治」を目論む悪の組織(キャプテン・アメリカの宿敵)です。

なぜこの説が濃厚なのか? 理由は3つあります。

  1. S.H.I.E.L.D.との蜜月関係:後に『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』で、S.H.I.E.L.D.には創設時からHYDRAが潜んでいたことが判明しました。巨大軍需企業であるスターク社とS.H.I.E.L.D.はズブズブの関係。HYDRAがオバディアに接触していないと考える方が不自然です。
  2. 理念の一致:オバディアは世界中に武器を横流しし、紛争を拡大させていました。これはHYDRAの「世界を混乱させ、人々が自ら統制を求めるように仕向ける」という理念と完全に一致します。
  3. トニー暗殺の真意:彼がトニーを殺そうとしたのは、単に会社を乗っ取るためだけだったのでしょうか? HYDRAの「インサイト計画」では、将来邪魔になる芽を事前に摘むアルゴリズムがありました。もしかすると、オバディアは「将来アベンジャーズの中心となるトニー」を、組織の指令で排除しようとしていたのかもしれません……。
 

🔵考察②:インセンの言葉「Don’t waste it」が『エンドゲーム』を決めた

洞窟でトニーを救い、命を散らした恩人インセン。
彼の最期の言葉「命を無駄にするな(Don’t waste it.)」
この言葉こそが、トニー・スタークという人間の「OS(行動原理)」そのものになりました。

この言葉の重みは、MCUの最終章『アベンジャーズ/エンドゲーム』で結実します。
トニーは『アベンジャーズ』で核ミサイルを抱えて宇宙へ飛び、『エイジ・オブ・ウルトロン』で世界を守る盾(ウルトロン)を作ろうとして失敗し、最後は全宇宙のために自らの指を鳴らしました。
彼のこれら全ての「自己犠牲」は、すべてあの洞窟でのインセンとの約束、「もらった命を無駄にしない」という誓いを守り続けるための戦いだったのです。

ペッパーが保存した「トニー・スタークにも心がある証拠(旧型リアクター)」。
あれは単なるバッテリーではありません。インセンの魂とトニーの良心が詰まった「聖遺物」です。
だからこそ、『エンドゲーム』の葬儀でそれが川に流されるシーンは、トニーがようやく「約束を果たして休めるようになった」ことを意味する、涙なしでは見られない名シーンなのです。

 

🔵考察③:ローディの「Next time, baby」に見るMCUの過酷な歴史

ラストバトルへ向かうトニーを見送り、銀色のマーク2(後のウォーマシン)を見てローディが言ったセリフ。
「次は俺の番だ(Next time, baby)」。
物語上は、彼が相棒ヒーローになるための熱い伏線です。
しかし、現実世界ではMCU史上最も皮肉で、切ないセリフとなってしまいました。

この時ローディを演じていたテレンス・ハワードは、なんとこの1作だけで降板させられてしまったのです。
理由はギャラ交渉の決裂や、監督との確執など「大人の事情」と言われています(※2作目からはドン・チードルに交代)。
当時、テレンス・ハワードはロバート・ダウニー・Jrよりも高給取りで、キャストの中で一番のスターでした。
彼にとっての「Next time」は永遠に来なかった……。
このセリフを聞くたびに、映画ビジネスの残酷さと、それでも作品を完成させ、ここまでの巨大シリーズに育て上げた現場の執念を感じずにはいられません。

 

🔵考察④:幻の削除シーン!「X-MEN」と「スパイダーマン」への言及があった!

これはあまり知られていない事実ですが、エンドロール後のニック・フューリーのシーンには、公開されなかった幻の別テイクが存在します。
そこでフューリーは、なんとこう言っているのです。

「ガンマ線の事故や、放射能を浴びた虫刺され、それに様々なミュータントたちがいるというのに……」

お分かりでしょうか?
「虫刺され」=スパイダーマン。
「ミュータント」=X-MEN。
そう、2008年の時点でマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、当時権利を持っていなかったこれらのヒーローたちとのクロスオーバーを最初から夢見ていたのです!
権利の壁でカットせざるを得ませんでしたが、この「執念」があったからこそ、後のスパイダーマンのMCU参戦や、今のマルチバース展開が実現したと言えるでしょう。

 

🔵考察⑤:テン・リングスの「真の正体」と13年越しの回収

トニーを拉致したテロ組織「テン・リングス」。
本作では、オバディアに操られる単なる小悪党集団として描かれました。
しかし、2021年の映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で、とんでもない真実が明かされます。

彼らは、数千年の歴史を持つ最強の犯罪組織「テン・リングス」の、ほんの「末端の末端」に過ぎなかったのです。
本家の組織を率いていたのは、両腕に魔法の腕輪(テン・リングス)を嵌めた不老不死の男・ウェンウー。
つまり、アイアンマン誕生の裏側では、実は数千歳のお父さんが暗躍していたということになります。

おそらくウェンウーは、自分の名を騙ってトニーを拉致したこのテロリストたちのことを知っていたでしょう。
あるいは、裏で糸を引いていたオバディアのことも監視していたかもしれません。
フェイズ1の最初の敵が、フェイズ4になって「実はとんでもない組織だった」と回収される。
これぞ、長く続くMCUならではの面白さであり、恐ろしさです!

【YOSHIKIの結論】
『アイアンマン』は単発の映画ではなく、巨大なパズルの「最初の1ピース」でした。
15年経ってから見返すと、当時は気付けなかった「意味」が次々と浮かび上がってきます。
これだからMCUはやめられないんです!
 

🔴【完全版】まとめ!

●オバディアの正体:公式ではないが、HYDRA説が有力。世界を守るためではなく、混乱(カオス)を生むためにトニーを狙った?
●インセンの遺産:「命を無駄にするな」。その言葉は『エンドゲーム』の最期の瞬間までトニーの魂を支え続けた。
●未来への接続:トニーの死後、流出した技術を巡る物語『アーマー・ウォーズ』が今後公開予定。スタークの遺産はまだ終わらない!

いかがでしたでしょうか?
映画『アイアンマン』。
単なる「金持ちヒーローの誕生譚」だと思って見返すと、その奥深さに圧倒されます。
トニー・スタークという男の贖罪、インセンとの約束、そして仲間たちとの絆。
すべての原点がここにあります。

これからMCUを見始める人も、全作見終わった人も。
ぜひもう一度、この「伝説の始まり」を目撃してください。
きっと、トニー・スタークのことがもっと好きになるはずです!

YOSHIKI
YOSHIKI

最後まで読んでくれてありがとう!
皆さんはフェイズ1の頃のMCU、リアルタイムで観ていましたか?
僕は当時のワクワクを思い出して、ちょっと泣きそうになりました(笑)。
ぜひコメント欄で、あなたの『アイアンマン』の思い出を聞かせてください!

それでは、また次の記事でお会いしましょう!
YOSHIKIでした!

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